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44 パーティー決め

休み時間が終わり戦闘技術訓練の授業となる。


「貴様がレンだな。儂が戦技を受け持つロバルト教官だ。」


おっさんだ。


筋肉モリモリの厳つい顔の40歳くらいのおっさんだ。


先っちょが尖がった胡散臭いヒゲ生やしてる・・・・


「昨日は災難であったな。昨日は個々の実力を計るために実戦形式で戦ったのだが、貴様の実力は試験の時の学長様との戦闘を儂は見ておるので免除としよう。」


「わかりました。」


ロバルト教官は俺との挨拶を済ませて、クラスの皆に向き直る。


「さて、昨日も伝えたが今日は貴様らには戦うためのパーティーを作ってもらう。」


ぱ~てぃ~?


何それ聞いてないんですけど?


「昨日の個々の実力を計る戦闘を貴様らも見ているはずなので、それを踏まえて4人一組のパーティーを作ってもらおう。」


俺昨日死にそうだったんで皆の実力見てないんですけど・・・・


どうやってメンバーを判断すりゃいいのよ?


ちなみにこのクラスは42人いるのがその内10人は学業や政治知識で入った者達なので今の時間は戦技の授業ではなく魔法技術研究や政治の授業に出ている。


なので戦技の授業を受けている者は計32人、8パーティーできることになる。


「このパーティーで普段の授業や森での実戦訓練、学校行事などに出てもらうことになるので昨日の戦闘をよく踏まえて慎重にパーティーメンバーを選ぶがよい。パーティーは1週間後に確定とするので、それまでに決めて儂に伝えておくように。それまでならメンバーは好きに変更してもよい。今日のこの時間はメンバー探しに充ててよいぞ。自分が戦闘の際、どの役割を担えばよいか分からない者は儂に聞きに来るがよい。アドバイスしてやろう。それではメンバーを探すがよい。」


パーティーか・・・・困ったぞ。


俺は召喚士だから役割としては・・・・なんだろ?俺自身は後衛か?


後衛から前線に魔物を召喚してればいいのかな?


まぁ、いっか。とりあえず手当り次第誘っていきますか。


周りを見てメンバーになってくれそうな人を探す。


すると沢山の人(主に男)に囲まれてパーティーに誘われている人がいた。


「シェルフィーユ様!是非僕とパーティーを組みましょう!」


「いいえ、僕と組みましょう!絶対に護ってみせます。」


「シェルフィーユ様、私は騎士の家の者です。幼いころより護衛術を嗜んできました。なので必ずや貴女をお護りしてみせましょう。」


うん・・・・さすが公爵令嬢。


美人で人当りが良く家柄も最高となればそりゃ人気か。


「皆様、誘ってくれるところを申し訳ありませんが、ワタクシ既にパーティーメンバーは決めているのです。」


シェルのその一言で群がってた男共は不満そうに散っていった。


そして、


「レンさ~ん!パーティーメンバーを後1人探しましょう。本音を言えばワタクシとレンさんだけの方がイチャイチャできますし、戦力的にも十分なのですけども4人パーティーでなくてはならないそうなので仕方ありませんわね。」


俺と組むのはシェルの中では確定だったようだ・・・・


でも今回は助かった。


「あはは・・・・まぁー、よろしくお願いするよ。俺は昨日の皆の実力を見てないから誰が良いとかわからないしね。」


「はい、こちらこそお願いしますわ。」


シェルのおかげでメンバー探しは楽に済みそうだ。


「ん?後1人ってことは3人目はもう決まってるの?」


「はい、紹介しますわ。ユミナス、こっちに来てくださいな。」


そう言ってシェルはこちらも沢山の人(女子が9割)に囲まれていたユミナスと言う人を呼んだ。


「ふぅ、メンバーは決まっていると言っているのになかなか放してくれなくて困ってたよ。」


「ふふふ、ユミナスは女子に人気ですものね。」


「私はそっちの趣味はないのだがな・・・・」


「それはそうとユミナス、こちらがレンさんですわ。レンさん、この子がユミナスでワタクシがメンバーに加えたい人ですわ。」


「君がレン君か、よろしく頼むよ。」


そう挨拶してきたユミナスは長いブロンドの髪をポニーテイルに纏めた凛とした感じの美人の女性だった。


「レンです、よろしくお願いします。」


「ユミナスは公爵家の武を重んじる分家の子で幼い頃よりワタクシの護衛として一緒にいる腹心ですわ。ユミナスにはレンさんが神の使徒であることをお話ししてありますから共に協力できますわよ。」


「レン君のことはお嬢様から耳に胼胝タコができるくらい聞かされてるよ。お嬢様のご両親には私の方から言っておくからこの子をことを幸せにしてあげてくれ。よろしく頼んだよ。」


「も~、ユミナスったら恥ずかしいですわ~。」


・・・・何かを頼まれました。


いや、まー、何を頼まれたのかは見当つくけどさ・・・・


「いやいや、頼まれたって困ります。シェルに何を吹き込まれたんですか・・・・?あと絶対にシェルの両親には何も言わないでください。絶対マズイフラグが立っちゃうんで・・・・」


「む?君はお嬢様と結婚するのではないのか?」


「しませんよ。」


「ふふふ、御冗談は止してくださいな、ダーリン。ワタクシとダーリンは生まれた時から結ばれる運命に決まっているというのに。」


「シェルよ・・・・その妄想はユミナスさん以外に何人の人に言ってしまった?」


「妄想ではありませんわ。現実ですよ。結婚することはユミナス以外には言ってませんけど。」


「そうか・・・・安心した。シェル、結婚説は誰にも言っちゃだめだ。」


「ふふっ、ダーリンはウブですね。」


「あとダーリン禁止な?」


「もぅ、い・け・ず♪」


「話を聞く限りお嬢様の先走りということかな?」


「ええ、そのとおりです。」


「お嬢様がここまで楽しそうにするのは珍しいので私としてはレン君に貰って欲しいのだがね。」


「・・・・それ本気ですか?」


シェルと結婚なんてしたら公爵家の一員となり分家の当主になってしまう。


そうなってしまったらニートになんか絶対なれない。


「ああ、本気だとも。それとパーティーを組む以上私の事を教えておくよ。私は騎士としての護衛術と剣技をもって王学に入学したので、戦闘では前衛として戦える。それから私はお嬢様の入学に合わせて学校に入学したので今年で23歳となるな。」


23歳か、やっぱり年上だったな。


「俺は召喚士ですので後衛から魔物を前線に送ったり後衛や空中から魔物の魔法で援護できます。ちなみに俺は17歳です。」


「そうなのですかっ!?ダーリンは年上でしたか。ワタクシ初めて知りましたわ。」


「ちなみにアリサも19歳だから俺やシェルより年上だよ。」


「あらあら、駄猿はおばさんだったのですね。知りませんでしたわ。」


「それだと私もおばさんになるのだが・・・・」


ユミナスはシェルの毒舌を聞きなれてないのか若干驚いている。


「それで後一人は誰を誘うのだ?」


「シェル、誰誘うの?」


「まだ決めてませんわ。レンさんは誘いたい人はいますか?」


「誘いたい人か・・・・んじゃミナは?ってか俺はこのクラスだとシェル以外だとミナしか知り合いいないしね。」


「それではミナさんを誘いましょう。」


俺達はミナの元に歩いていく。


ミナは王学の俺を除いた平民5人で集まっていた。


5人なのでパーティーを組むと1人余るのでジャンケンで決めるようだ。


「「「「「ジャンケン、ポン!」」」」」


あ、ミナが一人負けした。


めっちゃ落ち込んでる。


でも丁度いい。


「ミナ、俺達とパーティー組まない?」


「え!?レン?いいの?」


「俺達も後1人足りないし、ミナもジャンケン負けて余っちゃったんでしょ?」


「ありがとー!下手な貴族と組んで気まずい思いすると思ったよ。」


確かにプライドの高い貴族とパーティーを組むハメになったら大変だろう。


俺なら退学するね。


「ミナさん、よろしくお願いしますわ。」


「ユミナスだ、よろしく頼む。」


「シェルフィーユ様、よろしくお願いします。ミナです。ユミナスさん、よろしくお願いします。」


「パーティー決まったね。もうロバルト教官に報告する?」


「ええ、そうしましょう。パーティーが決まったところは今日の授業はもう終わっていいそうなので、この後は親睦を深めるためにもカフェでお茶でもしませんか?」


「俺はいいよ。」


「あたしも賛成~。」


「私もいいですよ。」


「それでは報告してここから一番近いカフェに向かいましょう。」


こうして俺のパーティーが決まった。



42話と43話のタイトルを変えました。


楽しい学校ライフ→朝 → 楽しい朝の始まり


楽しい学校ライフ→昼 → テスト返却

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