42 楽しい朝の始まり
朝起きると右からアリサが、左からはシェルから抱き付かれていた。
そして腹の上にはエメが俺をベット代わりに乗っかってぐっすり寝ていた。
(動けん。)
てかエメはともかく他の2人は何故この馬鹿デカいベットの上でわざわざ俺にくっ付いて寝てんだよ・・・・
しゃーない、二度寝しよ。
俺は再び夢の世界へダイブした。
俺は喧しく言い争っている2人の声で目が覚めた。
「いいから邪魔しないでよ!」
「貴女こそ邪魔しないでください!」
「私が朝のキスで起こさせるの!バカ女狐は先に食堂にでも行ってエサでも食べに行ってなさいよ!」
「いいえ、おはようの口づけは妻である私がやりますわ!腐駄猿は急いで私達夫婦の朝食を準備していなさい!本当に役に立たない人型の生物ですわね。」
(う、うるせー・・・・、てか朝のキスとかなんじゃそりゃ?ラブコメか?ラブコメなのか?)
「もう少し静かにしていただけませんかね?朝から騒ぎ過ぎっす・・・・」
「あ、おはようレン。今その唇に私のキスを「おはようございます。さぁ、これから日課となる朝の口づけをしましょう!」邪魔しないでよ!」
朝から元気だな・・・・。
てかアリサは性格変わり過ぎじゃね?
最近のアリサはもはや別人のように俺にアタックしてくるようになってるし・・・・
ていうかなんかヤンデレ化してね?
危ねーな。
シェルもシェルで清楚お嬢様キャラだとか思ってたらいつの間にか強引な自称嫁にジョブチェンジしてるし・・・・
「「朝のキスをさぁ、早く!」」
「そうだね、しないといけないよね。」
俺はエメのおでこにキスをして起こす。
「エメ、起きな。朝だぞ。」
「ふにゃ・・・・にどねおーけー?」
「ダーメ、起きなさい。」
「ふにゅう・・・・」
「「ちょっとレン(ダーリン)!」」
「・・・・なんすか?」
僕のお嫁さんにキスしただけじゃないですか。
俺は2人の自称嫁から朝チューをせがまれた(=強要)。
まー、俺的にはしてもよかったんだけど2人がお互いを邪魔し合って結局朝チューは叶わなかったけどね。
俺はエメをティディベアよろしく抱きかかえたまま洗面所に行って顔洗ったり歯磨きしたりエメのをしてやったりと朝の準備をした後、エメをスタックスペースに戻してそのまま食堂へGOしようと思ったのだが、
「レン、待ちなさいよ。私ももうすぐ終わるから待ってて。」
「ダーリン、まだ髪を巻き終わっていませんの。もう少し待っていてくださる?」
「・・・・先に行っててよろしいで「「ダメよ(ですわ)!」」・・・・ですよねー。」
俺は2人の準備が整うのを待った。
アリサはもうすぐ終わりそうだけどシェルは縦巻きヘアーを作るのにまだまだ時間かかりそうだな・・・・
「よし、終わったわ。レン、食堂に行きましょう。」
アリサは終わったらしく俺の腕を掴んで食堂に行こうとする。
「待ちなさい駄猿!ダーリンを勝手に連れて行かないでください!ダーリンは私と行くのですから!」
「その縦ロールは何時までかかるのかしらねぇ?レンを終わるまで待たせる気?レンはこんなにお腹を空かせてそうだというのに。」
「ダーリンなら待ってくださいますわ!」
「残念、私は待てないのよ。てなわけでレン、行くわよ。」
アリサは強引に俺を連れ出し食堂へ向かう。
「ちょっと!待ちなさい駄猿!ダーリンを連れて行かないでください!ちょっと!?本当に行ってしまうのですか!?待ちなさいよ!ああ、ダーリン!ダーーーリン!!!」
後ろでシェルの嘆きの叫びが聞こえたがスルーする。
すまんシェル、俺も縦巻きが終わるまで待つのはつらい・・・・
あの調子だと後30分は髪を作るのに時間かかるんじゃないのか?
「ふっふふ~ん♪」
そしてアリサは邪魔者がいなくなったからか上機嫌になってた。
これは後でまた2人はケンカするな・・・・
正確にはシェルが食堂に来た時に勃発する・・・・
さて、どうやってその渦中から逃れようか?
てかどうしてこうなった?
いや、まー、原因は俺なんだけど・・・・、困ったな・・・・
・・・・・・・・・・
はっ!これがモテる男の悩みというやつなのだろうか!
モテ期絶賛到来中の俺には当然の試練という事なのかっ!
なんて贅沢な悩みなんだろうかっ!
でもあんなキャラの濃い2人での試練とかぶっちゃけ鬼畜過ぎる!
うん・・・・これはエメを片手に隣国にでも逃げた方が良さそうな気がする。
ちょっと本気で夜逃げでも考えとこ・・・・
「はい、あ~ん。」
「バカっプルかっ!」
アリサさん・・・・自分で食べれますんで。
ざっと見た感じ400人はいそうな食堂のど真ん中の席でそれはマジで勘弁してください。
周りからの嫉妬と言う名の殺気がヤバいです。
アリサは朝食をあ~んしてくれるらしい。
いやまぁ、ぶっちゃけ憧れのシチュエーションだったけどここでやるとか勇者過ぎます。
魔王も余裕で倒せる勇者の所業っす。
「てかいきなりデレ過ぎじゃない?ホントどうしちゃったの?」
「変な虫が付いちゃいそうなんだもの!レンは誰にも渡さないわ!」
「わおっ、言われて嬉しい言葉だけどその顔で言わないで欲しかったな~・・・・」
どんな顔かって?
ニタニタした笑顔で薄気味悪く笑い、それでいながら目は笑っていないというヤバい顔です。
これは完全にヤンデレ決定じゃないですかね?
アリサさんはクールなお姉さんから危ないヤンデレに立派に進化しましたよ、ちきしょうめ。
「ダーーーーリン!!」
そしてやってきました高濃縮ウラン原料。
「消えなさい女狐!あなたはお呼びじゃないのよ!」
そこに吸収されるは中性子。
「あらあら、駄猿が紛れ込んでるではありませんか?ここは人間が食事をする場所ですわよ?」
そうして起こるは核爆発!
「さぁ、ダーリン。そんな獣臭を放つ動物と一緒に食事をされるとお腹を壊しますよ?こちらで食べましょう。私が食べさせてあげますわ。」
「うるさいわよ、雑菌の総本山!食堂に入ってこないでよ!食中毒で多くの寮生が苦しむわ!」
誰でもいいから俺の周りで騒ぎ出した2人を止めてくださいお願いします。
寮生活2日目の朝から目立ち過ぎでしょ・・・・
あー、どうしよ・・・・トイレ行こ。
「「レン(ダーリン)、どこに行くの(ですか)?」」
「トイレだよ。」
俺はエスケープしてトイレ行った後、そのまま部屋に戻った。
えっ?食堂には戻らなくていいのかだって?
戻らなくていいんです。
あんなカオスな場所に戻ってどうするというのでしょうか。
そういえば報酬メールをまだ確認してなかったな。
俺はスマホでメールを確認する。
差出人 :最強無敵のグランドマスター
宛先 :消えかけの子鳩
タイトル:NO、3の報酬
学校入学おめでとう。
報酬のGP500万ptにゴールドチケット3枚は送っておいたぞ。
それから儂と直接は無理であったが話せる子を見つけたからその子をアシストとして送っといたぞ。
それじゃ~、学校ライフが楽しくなることを願っておるぞい。
俺の楽しい楽しい学校ライフは入学2日目にしてあなたが神託下したシェルのおかげで既に半壊状態ですけどね。
そもそも俺は特に使命とか受けてないから助けとかいらないんですけど・・・・




