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4 森を抜けて

現在薄暗く不気味な雰囲気の森を南へ移動中。


隣には先ほど契約した魔物を召喚している。


契約するとその魔物の詳しい情報がわかった。


この魔物の情報は、


名前 :ブラックマンティス

能力 :硬化、影霧

身長 :234センチ

体重 :429キロ

ランク:B+


全身真っ黒の巨大なカマキリでこの森では強い個体なのか魔物と遭遇してもブラックマンティスを見ると逃げ出してしまった。


移動中に能力を使わせてみたが硬化は身体が金属のように固くなった。影霧は口から煙幕みたいな黒いものを吐き出した。この霧を敵対しているものが触れると微弱だが混乱させる効果があるようだ。


ランクについてだがまだわからないが俺の予想だと魔物の強さを表していると思う。


まー町に着いたら調べればいい。



スマホを調べると神様が言っていたように無限バッテリーのようでG-ショップでは地球で買えるものならなんでも買えるようだ。


食糧からお湯や日用品、戦闘機などの兵器までなんでも。


・・・・まー戦闘機は70億pt必要なみたいなんですけどね。


それにこの世界の品も買える。


さらには召喚魔獣も売ってた。


カオスドラゴン1匹5000万pt


高いな・・・・


ひとまず今は買うものはないだろう。


節約節約。



そして気になることが一つ


電話の連絡先は全部消えていたが何故か{神様}の連絡先だけいつの間にか入っていた。




アイテムボックスには神様の餞別がいくつか入っていた。


まずこの世界の標準的な服とマントと靴が数セット。


これにはさっそく着ていた服をアイテムボックスにしまって着替えた。


20日分の食糧となるのパンや肉、水など。


アイテムボックス内は時間が止まっているみたいでいつまで入れていても腐ることはないようだ。


また生きているものは入れれないが、どうやら8万トンほど入れれるようだ・・・・


かなり沢山入る。


日用品。


これは地球の石鹸やシャンプー、歯磨きセットなどが入っていた。


ありがたや。


そして質の良さそうな剣が2本。ナイフ2本


ポーションと呼ばれる魔法薬が50本、解毒、解痺、解眠、解石などの状態異常回復のポーションが15本ずつ、魔力ポーションが20本。・・・・魔力回復ということは魔法とか使えば魔力が減るのかな?町に着いたら調べるか。


神の寵愛の指輪というマッジクアイテムも入ってた。


これは死んでも自動で蘇生してくれる効果があるようで、効果を使っても1週間で再使用可能になるという物凄い指輪だった。


1週間に1回までなら死んでもOKということが可能になりました・・・・


やったね。蓮ちゃん。ちょっとした不死者になれたよ。神様ありがとう。


最後にこの世界のお金が入っていた。



太陽金貨1枚、

金貨30枚、

銀貨50枚、

銅貨100枚、

鉄貨200枚、


貨幣の価値は

太陽金貨1枚1000万円相当

金貨1枚10万円相当

銀貨1枚1万円相当

銅貨1枚1000円相当

鉄貨1枚100円相当


合計金額1362万相当

大金GET


結局魔物は逃げてしまうので1匹とも戦わずに森を抜けることができた。


森を抜けて300メートルほど南に進むと町に続く道があったので、ブラックマンティスは戻して一応腰に剣を1本差して南に歩いて行った。


周りの景色は一面の草原に道が1本あるだけというなんともファンタジー感あふれる景色だった。


しかし少し歩くとやっぱりきましたテンプレイベント。


盗賊と遭遇しちゃいました。




「ガキがこんなとこで一人とは狙ってくださいっていってるもんだぜ。」


「おいガキ良い武器持ってんな~。へへっ」


「奴隷商に売れば良い金になりそうな面してるな~。」


盗賊は全部で6人いた。


確かに町から離れた道で高校生くらいのガキが一人歩いてりゃ襲われるか・・・・


さて、ブラックマンティス1匹でどうにかできるだろうか?


勝てなくても影霧を使えば逃げ切れるかな?


「死にたくなけりゃ抵抗すんなよ。傷付けちまうと高く売れないからな~。」


そう言いながら近づいてくる盗賊達。


迷ってる暇はなさそうだ。


俺はすぐにブラックマンティスを呼び出した。


「なっ、どっから出てきやがった!?」


「こいつはブラックマンティスだ!やべーぞ!」


「に、逃げろ!」


予想以上に慌てふためく盗賊達。


どうやら盗賊はカマキリさんを知っているようだ


結果的に言えば俺の予想以上にブラックマンティスは強かった。


それはホントにただの殺戮だった。


背中を見せて逃げ出そうとした盗賊達を、一人また一人とその鋭い鎌状の前足で切り裂いていく。


「し、死にたくなっ」


スシャッ


たった一振りで皮鎧を着ていた男の体が2つに切り裂かれ盛大に血飛沫を上げた。


20秒もかからず元は盗賊だった上半身と下半身に分かれている身体や首や手や足が血を吹き出しながら散らかっていた。


俺はその光景を見て腰が抜けていた。


ブラックマンティスが仕事が終わったとばかりにこちらによってくる。


俺も同じように殺されると恐怖したが目の前で止まりそのまま動かない。


俺は急いでブラックマンティスを戻して、その場を駆け出した。


300メートルくらい走ったところで倒れこむように座って落ち着くまで休憩した。


盗賊は間接的にだが俺が殺したようなものだ。


俺が盗賊を殺した。


この事実がただただ怖く感じた。


ここは異世界でこの世界で生きていくなら人を殺す必要もあることを理解させられた。


ここは地球の日本のように平和な世界では決してない。


剣と魔法のファンタジーな世界だが、同時に人を殺し殺される厳しい世界でもあることを認識した。


しばらく休憩してこの世界で生きていく覚悟・・・・すなわち人を殺すことへの覚悟を心に刻むのだった。


(俺この世界でやっていけるかな・・・・)


そう思いながらも心の中で殺人を犯したことへの罪悪感がなくなっていくのを感じていた・・・・





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