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32 怪異!コロシアム大穴事件の真相

俺達はモンスターギルド本部に戻って来てギルドの宿に入学式までの宿泊金を払って部屋に入って休んだ。


部屋に入ると俺の目の前に天使が降臨した。


「ますたー。」


「どうした、マイリトルエンジェル!」


「あまいものちょうだい。」


「イエス!あげましょう。」


俺はG-ショップでキノコとタケノコのチョコ菓子を買って、常に眠そうな顔をしてるエメと一緒に食べる。


「ん、おいし。」


エメはタケノコが気に入ったらしい。


ちなみに俺はキノコ派だ。


エメとお菓子を食べながら今日のことを話す。


「ますたー、おじさんつよかったね。」


「学長先生のこと?確かにあの人型決戦兵器はすごかったな・・・・」


エメと俺は命名契約で視界を共有できるため、エメは俺の空間にいながらも俺の視界をリンクして外の様子を視ていたようだ。


「もしますたーがあぶなくなったらえめをしょうかんしてね。」


「頼りにしてるよ、マイビューティーエンジェル。」


天使さんマジ健気。


今日はエメと一緒にもう寝る。


・・・・手は出してない。


ホントは出したかったが・・・・出したかったんだが!


きっと手を出してもエメなら受け入れてくれるはず!なんだが・・・・


・・・・もしエメに手を出す気なら文字通り粉砕覚悟で挑まなければならないから出せなかった。


マイリトルエンジェルの筋力は見た目と違い凄まじいため、下手に手を出すと逆に抱き付かれて大好きホールドをされる。


肉体が壊れるほど強い愛のホールドが俺を包み込むため断念せざるを得なかった。


今も朝起きたら抱き付かれてて肋骨が粉状になってるんじゃないかと若干ビビりながらの就寝だ。


天使でありながら肋骨クラッシャーでもあるエメと添い寝するのは幸せだが結構勇気がいるんです!







翌朝、俺は自分の身体を確認する。


(よかった~、どこも折れてない。)


エメはベットから遠く離れたタンスの前ら辺で転がってた。


どうやらベットから転がり落ちてもまだその進撃は止まらず寝ながら行軍していったらしい。


(エメたん寝相悪っ・・・・でもそこが可愛い・・・・)


ドンドンッ!


「レン、起きてるー?」


「ああ、起きてる。今開けるよ。」


俺はアリサを部屋に入れる。


「おはよーアリサ~。」


「おやようレン。さっそく訓練に行くわよ!早朝ならコロシアムも空いてるだろうし早く行きましょう。」


マジですか~・・・・


「拒否権は?」


「ないわ。」


「うん、わかってた。わかってたけど理不尽さを感じられずにはいられない・・・・」


「ごちゃごちゃ言ってないで早く支度しなさい!」


「かしこまりました、お嬢様・・・・」


「・・・・嫌味?」


「いえいえ、滅相もございません。」


「まー、いいわ。20分後にコロシアムに集合ね。遅刻厳禁よ。」


「りょーかい・・・・」









20分後、俺はエメとコロシアムに来た。


エメの綺麗な緑の髪は少々目立つが人間の子供と姿は変わらないので人前に出しても大丈夫だ。


まー、どのみち早朝のコロシアムには誰もいなかったんだけどね・・・・


ただ常に眠そうな顔で何をしでかすかわからないので少々不安ではあるが・・・・


「おーい、アリサー。」


「来たわね。それじゃ、さっそくお願いね。勇敢なる戦士よ。主たるアリサの名の元に命じる。我に刃を向ける者に汝らの剣を向けろ。武器を手に取れ、ハイリザードマン!」


アリサはハイリザードマンを4体召喚して、


「昨日レンが買ったストーンゴーレムと模擬戦をしてみたいわ。レンもゴーレムの使い方を慣らす必要あるでしょ?今なら誰もいないから思いっ切りできるわよ。」


「確かにそーだね。んじゃ召喚。」


俺はストーンゴーレムを召喚した。


やっぱりデカい。てかゴツイ。でもカッコいい。


「それじゃ、やっていくわよ。」


アリサはハイリザードマンをストーンゴーレムに突撃させた。


ハイリザードマンは素早くゴーレムの元まで来て跳躍し、ゴーレムの腕に飛び乗り頭を目指した。


「レンはゴーレムの弱点は知ってる?」


「知らないけど?」


「ゴーレムは魔力と身体を構成する物質でできているから、どんなに破壊されても身体の材料と術者の魔力を供給すれば元通りに直せるわ。でも頭を破壊されると一発で行動停止してしまうからそこがゴーレムの弱点よ。」


「そうなのか、さすが無生物。不死身だな。」


「当然術者が死ねばゴーレムも動かなくなるわ。ゴーレム使いは基本術者が最優先で狙われるから気をつけてね。」


そう言ってアリサはハイリザードマンに命令してゴーレムの頭を破壊させた。


ひっでー、いくら壊れてもいいからって、俺まだゴーレムを召喚しただけで動かしてさえいなかったのに・・・・


「ひどくない?碌に命令してなかったのに・・・・」


「壊れたゴーレムを直す良い機会よ。ほら、直してみなさい。」


「直してみなさいって魔力はいいとして石はどうするのさ?ゴーレム直せる程の石の量は王都の外に出ないと集まらないよ・・・・」


「あっ・・・・ま、まーこういうこともあるから気をつけなさい!」


俺はジト目でアリサを見る。


「・・・・壊れたゴーレム、空間に戻せないんだけど。」


魔物は生きてないと自分の空間に戻せない。


壊れたゴーレムは死亡扱いのようだ。


「が、頑張って石集めないとね!」


「必要な石の量150キロはいるんだけど・・・・それを全部手運びで王都の外からここに持って来いと?」


「うう、ごめんなさい・・・・手伝います。」


「は~、今日は肉体労働かよ・・・・」


「ますたー、いしほしいの?」


「ああ、喉から手が出るくらいに石っころを求めてる・・・・」


「じゃあ、えめがもってきてあげる。」


「え?」


エメはそう言って魔法を唱え始めた。


エメの足元に緑色の魔法陣が展開される。


「我、精霊魔法を、今より、行使する、精霊よ、我、求める、汝、我の、求めに、答えよ、我、石、求める、汝、この場に、石を出せ、我、求める・・・・・・」


長い。


「エメちゃん何唱えてるの?」


「さあ?精霊魔法じゃないの?精霊魔法ってエメも言ってたし。」


「これが精霊魔法なの!?何言ってるか全然分からないわ。」


「分かんないの?」


「逆になんでレンは精霊語がわかるのよ!?」


「さあ?血と汗と涙の結果?」


「努力して精霊語覚えたの?」


「いや全然。」


むしろ超楽して覚えた。


どうも俺が精霊語がわかるのは神様からこの世界の言語能力を貰ったおかげみたいだ。


この言語能力って異世界の言葉であればなんでもわかるんじゃないの?


さすが神より授かりし力。


「レンってホント逸脱してるわよね。」


「普通であろうとする努力はしてる。」


「例えばどんな?」


「おやつは一日3回まで。」


「それの何が関係してるのよ!てか太るわよ!」


そんなこと話てるうちにエメが詠唱を終えた。


するとエメの足元からでっかい植物の根が飛び出してきて、その根の先には岩が絡まっていた。


エメが「ここにおいて」と言うと巨大な根がそこに岩を下して地面の中に消えてった。


「これでいい?」


「あ、ああ。助かった。これはエメの精霊魔法?」


「ん。えらい?ほめてー。」


「ああ、偉いぞ。よくやったマイハニー!」


俺はエメの頭を撫でる。


しかしゴーレムはこれで直るとして地面に空いたこの穴はどうしよう・・・・


「レン、この穴どうするの?」


「・・・・逃っげるんだよ~!」


俺はゴーレムを素早く直して空間に戻し、エメを脇に抱えてコロシアムから逃げた。


「ちょっとレン!」


「誰も俺達がやったことを見ていないんだから逃げる一択でしょ!アリサも早く誰かに見つかる前に逃げるんだよ!」


「もー!なんでこうなるのよ!」






今朝、コロシアムに謎の穴が空いているとギルド中が慌ただしかったらしい。


俺達はコロシアムから逃げた後、町の喫茶店でゆっくりと、そしてエレガントに朝食を取ってその後王都の観光を楽しんでたから本日のギルドの様子は詳しくは知らない。


王都でそれなりの事件として扱われたが真相は解明されなかった。


これぞ完全犯罪!

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