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3 G-ショップと召喚魔法

20メートル先にでっかいカマキリさんが伸びている不気味な森の中で真っ白な老人と話をしている俺って客観的にみると変人なんじゃないのか?

とか思い始めたが気にしないことにする私、綾義蓮はゴット様からチートをもらえるとのことで先ほどまでの怒りもそっちのけで絶賛ワクテカ中です。




「どんな力をくれるんだ?」


「どんなのが欲しいんだ?ある程度希望に沿ったものをやろう」


「う~ん、それじゃあ地球で手に入る物をグランガルンでも手に入るようにしてほしいかな」


「ふむ、そのくらいなら召喚魔法と転移魔法と儂の神様力カミサマパワーを加えればで組み合わせればできそうじゃのう。しかしその程度でいいのか?なんとなしにもっと破壊的なものを想像してたのじゃがなあ」


「・・・・あんたは俺をどんな目で見ているのか小一時間くらい問いただしたい気分だよ」


「神様の冗談じゃて。それじゃあ授けるとするかのう」


そう言って神様は持っていた杖を俺の頭に当てると杖が二十秒ほど光りだして収まった。


「よし、完了じゃ。お主のスマホを出してみよ」


「スマホ?」


ポケットからスマホを取り出し電源を入れる。


「貸してみよ」


そう言ってスマホを一分程いじると返してきた。


「このスマホに魔法をかけておいたからこの世界でもある程度使えるぞ。元の世界への通話などはできないがネットなどは見れるようにしといたぞ」


おお、それはありがたい


「それからバッテリーも魔力で無限にしておいた。スマホ自体の耐久力もあげておいたから簡単には壊れんじゃろう。それに自動修復機能と自動送還機能も付けておいたぞ」


「なんだそれは?」


「自動修復機能は壊れても自動で修復する。自動送還機能は落としたり盗まれてもすぐにお主の元に戻る機能じゃ。」


「すごい便利だな・・・・」


さすが神様だけある。正直舐めてたわ・・・・


「そんでもってお主の希望の力じゃがスマホに{G-ショップ}というアプリがあるじゃろ」


「G-ショップ?」


「ゴットショップの略じゃな」


「まんまだな」


確かにスマホにG-ショップという新しいアプリが追加されている


「このアプリを使って地球の物を買えばお主の手元に転送されるぞ」


マジで便利だな・・・・


ネットショッピングみたいな感じで買えるアプリのようだ


「ん?このGPっていうのはなんだ?」


G-ショップの開くと上の方に


GP残量 3、000、000pt


と記載されている


「ゴットポイントの略じゃな。このポイントがこのアプリで物を買うためのいわば電子マネーのようなものじゃな」


「ゴットポイントって・・・・」


「お小遣いとして300万円分入れておいたから好きに使うと良い」


「それはすごいな・・・・」


しかし300万とは大金だがこれから先のことを考えるとかなり少なく感じる。


無駄遣いできないな。


「GPは儂からのクエストの報酬として払うことにしよう。もっと欲しければクエストを受けるのじゃな」


なるほど、俺は地球の物を買うために神様のクエストをこなすわけか、これでクエストを受けないという案は消えたな。


「ふむ、わかった」


「納得してもらえたかな?」


「ああ、かなりありがたい。これで楽しく異世界ライフを満喫できそうだ。」


「それは重畳。ああ、それとこの世界の言語に対応できるように先ほどついでに力を与えたから、言葉や筆記の心配はないぞ」


「そうか、ありがたい」


よかった。言葉の心配はしてたが大丈夫そうだ。


「それにアイテムボックスを使えるようにいておいた」


「なんだそれは?」


「アイテムを自由に出し入れできる自分だけの異空間のようなものじゃ。荷物が嵩張らずにすむぞ。」


「それは便利だな。」


「それと転移魔法についてはお主の自由に使えないが、召喚魔法は使えるようにしといたぞい。」


「召喚魔法ってのはどんなのなんだ?」


「うむ、ちょうど良い。そこのカマキリの魔物に使ってみる良いぞ」


伸びている2メートルくらいの漆黒のカマキリさんを指さした。


「どうやって使うんだ?」


「召喚魔法と念じれば良い。詠唱は省略できるようにしといたから魔物に向かって契約と念じればできるじゃろう」


俺はカマキリのそばまで行って念じる


(契約!)


するとカマキリの身体を囲うように魔法陣が現れそのまま巻き付きカマキリの身体が光に包まれて消えていった


「これは?」


「成功したようじゃな。契約は生きているなら魔物に使えるが成功するかどうかはその時次第じゃな。魔物の強さで成功率は変わり、強ければ強いほど成功率は低くなる。普通は成功率はかなり低いがこうして気絶させてやれば多少は上がる。じゃがこの魔物は儂が倒したから成功率が高くなって成功したんじゃろうな。この場合儂の方が圧倒的に強いから屈服したようなものかな。魔物によっては己の強さを見せれば成功率が上がる魔物もいる。」


なるほど、つまり契約させるには運や実力次第というわけだ


「契約した魔物は召喚して戦闘させたりできる。しかし魔物が死ねば再度召喚はできないから気をつけるのじゃ。」


「ああ、わかった」


「それと契約には命名契約というのがあってこれは契約した魔物を魔力に返還し術者の身体に宿らせる契約じゃが、この契約をできる魔物は少ないが、体内に入れた魔力を再構築して召喚できるのじゃが召喚中に死んでしまっても魔力に戻るだけで、一日も立てばまた召喚できるようになる。それと命名契約なら精霊とも契約できるぞ」


上位の契約ということだろうか?


通常の契約が使い捨て。


命名契約がパートナーの召喚魔物ってことだろうか。


「ふむ、ありがとう。異世界で過ごしていくためのボディーガードとして使えということだな」


「そーゆうことじゃ」


神様はそう言って微笑んだ。


「さて、それじゃあそろそろ旅立ってもらおうかの」


「ああ、世話になったな」


「気にする出ない。元々こちらが悪いのじゃからな」


「確かにそうだったな」


最初は怒っていたのに今は感謝までしてる。


そう考えると可笑しくて、つい笑ってしまう。


「ふむ、恨まれると覚悟しとったのじゃが受け入れてくれたようじゃな。」


「ああ、地球で過ごすよりこっちの世界で生きる方がずっと楽しそうだ。」


「気に入ってくれたようでなによりじゃ」


「ああ」


「それじゃあ餞別をいくつかお主のアイテムボックスに入れておいたから、後で確認しておくと良いぞ」


「ああ、至れり尽くせりだな。ホントにありがとう。」


「うむ、森の出口は南に1キロも行けば出れるじゃろう。道中の魔物は契約した魔物に戦わせれば大丈夫じゃろう。森を出たらさらに南に5キロも歩けば町があるからそこを目指すと良い。」



「わかった」


「それではな、蓮よ」


「ああ、また会おう神様」


そう言って神様は光に包まれて消えていった。


ゴットな老人はとてもシンプレムでした。

さすがは神様


こうして俺の異世界ライフが始まったのだった。





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