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23 そうだ、王都へ行こう!

翌朝、まだベットでぐっすり眠っている俺の部屋がノックされる。


トントン


「レン、朝だよ。モンスターギルドに行くわよ!」


「Zzz~」


コンコン


「レン!起きなさい!」


「Zzz~」


ドンドン!


「レン!いい加減起きなさいってば!」


「Zzz~」


ドバン!


「いつまで寝てるの!!」


バタバタ!


「必殺!乙女の天誅!」


ドス!


「ぐふっ!」


アリサは俺の部屋に無理やり入ると寝ている俺の腹に見事な踵落としを叩きこんだ。


「いつまで寝てるのよ、早く準備してギルドに行くわよ!」


「今なら天国だって行けちゃいそう・・・・」


「バカ言ってないで早く支度しなさい!」


「その前に昨日の夕飯を吐かせていただいてもよろしいでしょうか・・・・?」


アリサさん・・・・寝ている人のお腹に踵落とししちゃダメって親御さんに習わなかった?


どうせ起こしに来てくれるならラブコメみたいにおはようの乙女の口づけ的なもので起こして欲しかったぜ。


乙女の天誅なんかじゃなくって・・・・!


俺はトイレで吐いた後、支度をしてアリサとモンスターギルドへ向かった。


「・・・・アリサさんや、寝込みに踵落としはちと酷過ぎるんじゃありませんか?」


「・・・・」


「現在進行形で吐き気と腹痛が酷いんですが・・・・」


「・・・・」


「・・・・帰ってよろしいでし「ダメよ!」そうですか・・・・」


最近アリサが怖い。初期の優しいアリサは何処へやら・・・・


俺達はモンスターギルドに着き、コロシアムへ行く。そこにはクレハさんがもう待っていた。


「おはよう、坊や達。坊やは顔色が悪いがどうかしたのかい?」


「ちょっとバイオレンスな朝の目覚めを経験しただけですので気にしないでください。」


「そうかい?まーともかく、昨日は随分と楽しんだようじゃないか?ええ?」


「ええ、出来ればこんなコロシアムじゃなくて酒場とかで楽しみたかったですけどね。」


「まー、事情は野次馬をしてた子達から聞いたよ。災難だったね。しかし坊やはヘビートロルを使役していたそうじゃないか。どこで契約したんだい?」


「・・・・西の森の洞窟の最下層で寝ていたんでその隙に契約しました。」


「ふ~ん、まーそういう事にしとくかね。それじゃあ始めようかね。嬢ちゃん、エルスライムを召喚しな。」


「わかりました。」


アリサは腕の中にぷるぷるを召喚する。しかし、


「あれ!?なんで赤色になってるの!?」


エルスライムは青緑色だった身体が赤色に変色していた。


「なんで!?私のスライムどうしちゃったの!?」


「ふむ、見せてごらん。」


クレハさんはスライム手に持って観察し、


「これはレッドスライムだね。エルスライムの数ある進化種の一つとされる種類だね。嬢ちゃん、この子に火やそれに類するものを食べさせたりしなかったかい?」


「それなら昨日、絡んできた男共の燃えている髪を吸収していたわ。」


「ならそれが原因で進化したんだろうね。召喚士と契約した魔物は常に術者から魔力を貰ってるから進化しやすいんだ。」


「そうなんですか?それじゃあこの子は大丈夫なんですね?」


「ああ、大丈夫も何もレッドスライムはエルスライムよりも上位種だから強くなってるよ。レッドスライムなら確か火魔法を使えたんじゃなかったかね。」


魔物名:レッドスライム

スキル:再生 火魔法

ランク:D

説明 :エルスライムの上位種の一で炎属性を持つスライム。プルプル。


「よかったね、お気に入りの魔物が進化して。」


「ええ、いい子ね。」


アリサに褒められたレッドスライムはそうだろう!っと言うように身体をぷるぷる揺らした。


「それじゃあ訓練を始めようか。」


「はい、お願いします。」


こうしてアリサの召喚術の訓練が始まった。


訓練中の俺はクレハさんの講義にそうなんだ~、と思いながら聞いてるだけでアドバイスの一つも言えない(逆にアドバイスが欲しいくらい)のでぶっちゃけ空気だ。


訓練中はマジで俺のいる意味がない・・・・


クレハさんとの訓練が終わるとアリサは俺に戦い方を聞いてきたり模擬戦をやったりするので、昼まではアリサに付き合いう。


昼からはようやくアリサの訓練から解放される。


まー解放されるのはあくまで訓練だけで、アリサとは昼を一緒に食べた後に森や洞窟まで魔物をテイムしに行ったり魔物相手に新しく習った戦術を実戦したりするのに付き合わされる(最初に誘われたとき断ったら乙女の涙という名の正拳突きを腹に食らって引きずられて近くの森に連れて行かれたので、それ以来逆らうことを諦めた。)のでアリサからは解放されないんだけどね。


最近はアリサが朝来る前に起きられるようになっていた。


朝早く起きないと乙女の天誅が落ちてくることが本能的に刻み込まれたのだろう・・・・


アリサってこんな武闘派だったっけ?


毎日のようにアリサと一緒にいるけどアリサは俺の事どう思ってるのかわかんないんだよな~。


最初の頃は俺に惚れているのか!とか思ってワクテカしてたけど最近の関係って主人と下僕って感じなんだよな・・・・


まー、美人と毎日一緒にいられるだけでも幸せと思わないとだめだよね!たまに乙女の武術が我が身を削るけど。


ちなみにラウドとルルの恋路は順調だ。


傍から見たらラウドはロリコンにしか見えないけどな!


そんな生活を1か月くらい続けたある日の事、神様からクエストメールが届いた。



差出人 :最強無敵の気高き戦士

宛先  :悲痛の子猿

タイトル:そうだ、王都へ行こう!


元気~?

神様だよ~。


今日は2回目のクエストのお願いでメールしましたー。

最近はアリサという女子に尻に敷かれておるな~。

そろそろMに目覚めてしまうんじゃないかと心配しながら見守っておるぞ。



今回のクエストの内容


NO,2 「そうだ、王都へ行こう!」

タイトル通り今回の内容は王都へ行くだけの簡単なクエストじゃ。

期間はこのメールが届いて2週間以内。

報酬は、GP100万pt、GGブロンズチケット10枚、GGシルバーチケット5枚





・・・・そうだ!王都へ逃げよ。


よし、このクエストは受諾だな。


俺は神様へ「クエスト受けます。」とメールを送った。


俺はさっそく王都へ行く旨を知り合いに伝えた。


まずラウド。


「なんだ?王都へ行っちまうのか?俺の結婚アドバイザーはどうすんだ!」


「後は自分を信じて突き進め。」


「そうか・・・・ああ、わかったぜ!」


脳筋は今日も異常なし!


次、ルル。


「王都へ行ってしまうのですか?お気をつけて行ってください。」


「ああ、ラウドと幸せになれよ。」


「はい!」


純情幼女マジ癒し。


次、ヒモキース


「王都に行ってしまうのか?アリサにはもう伝えたの?」


「アリサは最後の鬼門、故にまだ話ていない。」


「・・・・旅立つ前に死ぬなよ。」


「・・・・俺は生きて王都に辿り着くんだ。」


ヒモ男は今ヒモ集団で結成したテイマーパーティーのリーダーをしてる。


パーティー名は{ヒモパラダイス}


偽らずパーティーの本質を表す良いパーティー名だと俺は思うよ。


次、クレハさん。


「王都に行っちまうのかい?寂しくなるね~。あたしも年に1回王都に行くからその時また会おうじゃないか。」


「ええ、その時に。」


「で、アリサには伝えたのかい?」


「・・・・クレハさん。僕は生きてこの町を出られるでしょうか?」


「難しいだろうね。腕の一本は覚悟しときな。」


「・・・・・・冗談ですよね?」


「・・・・・・」


クレハさん、生きて王都での再会を果たしましょう!


で、最後の鬼門アリサさん。


「俺さ、王都に行かなきゃいけなくなったんだけどさ。」


「王都に?なんでいきなり?」


「いや・・・・師匠が王都に行けって手紙を寄こしてね。」


「ふ~ん。王都で何かするの?」


「いや、特に指示はされてない。ただ行けって感じ。」


「そう、出発は何時?」


「明後日の朝だけど・・・・」


「わかったわ、今日は私忙しいからもう帰るわね。明日も忙しいから訓練はなしでいいわ。明後日には会いに行くからあたしが来るまでちゃんと待ってなさいよ。」


「え、うん・・・・わかった。」


「それじゃ~ね。」


「ああ、じゃーね。」


なんだ?やけにあっさり終わったな。


念のため防具はフル装備で来たのに・・・・


何はともあれ命は助かったみたいだ。


今日と明日は旅路に必要なものを揃えなくちゃいけないし、さっそく市場へ行こう。



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