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22 ・・・・・・(うっぜー)

ヘラヘラ笑いながら俺たちの噂を聞いたというガラの悪いテイマー7人がこっちに歩いてきた。


噂なんかたってるのか・・・・俺の中では噂=面倒事に直結の認識だったが間違いじゃなかったようだ。


「何よ、あなた達!」


アリサが溺愛のスライムをバカにされて苛立ってる。


「召喚士ていうからどんなもんかと見に来てみれば、こりゃ~たいしたこたねーな。ちゃんとした召喚士なら仲間に入れてやろうと思ったがこれはハズレだな!」


「だがそこの女は上玉だぜ、おい女!俺たちの下働きにしてやるから仲間になれ。」


「当然夜の世話もしてもらうがな。ギャッハッハ」


ウッゼー・・・・下品な奴らだな、でも言い返すと厄介な事に発展するので我慢。


でもアリサは我慢できなかったみたいだ。


「誰があんた達の仲間になるってんのよ!あんた達の仲間になるくらいならゴブリンの仲間になった方が断然マシよ!」


「つまりこいつらはゴブリン以下と・・・・ぷっ。」


つい笑いが零れてしまった。


おかげで男共は怒り心頭だ。


「なんだとこのアマ!舐めてんのか!ゴラッ!」


「俺達が誰だかわかって言ってんのか?あぁん?」


「知るわけないでしょ!ゴブリン以下の下等生物の集団なんて!」


アリサって何気に毒舌だよね・・・・


「ッ!?調子乗ってんじゃねーぞゴラ!」


「俺たちは{オーガの牙}って言ってこのギルドじゃ有名なテイマーパーティーなんだよ!」


「俺達に喧嘩売ってタダで済むと思うなよ!」


「いや、喧嘩売ってきたのあんた達だからね・・・・」


「テメーもさっきからうっせーんだよガキが!」


「オーガの牙?あんた達の場合ゴブリンの歯の方がお似合いよ。」


「さっきからもう許さね!決闘しろやゴラッ!!」


あれ?この流れだとこいつらと戦う羽目になるんじゃ・・・・


「ええ、いいわ。受けて立つわよ!レンが!」


「だが断る!」


ふっ、こうなることは読めてるんですよアリサさん。


「ちょっとレン!!」


「ギャハハ、ビビってんのかガキ。」


「レンならこいつらくらい楽勝でしょ?」


「えー、だってこいつら有名なオーガの牙だよ。俺は知らなかったけど。」


「レンなら大丈夫でしょ!」


「なによりメンドイ。」


「もー!私への貸しでいいから!いつか借りは返すからお願いよ!」


「えー・・・・」


「話は決まったか?1人だろーが2人だろーが俺たちには関係ないからさっさと決めな!ガキがやろうがやらなかろうがテメーは今日は俺達の夜の世話をするのに変わりねーんだからな!ギャッハッハ。」


アリサさん、怒りで若干涙目になってる。


しゃーない。やってやるか・・・・


どうせ戦うのは俺じゃなくて魔物だしな。


「てかアリサ、他のテイムした魔物はどこ?」


「今はこの子しかいないわ。他の魔物はギルドに預けているわ。」


「おっと、召喚士なら当然召喚する魔物だけで戦うよな?ガハハ」


「うっさいな~、話に割り込んでくるなよ・・・・誰もあんたと話したくはないんだから。」


「んだとガキがー!」


ホントすぐ切れるな~。


てかアリサの魔物がエルスライムしかいないんじゃ実質俺一人で戦うようなものじゃないか・・・・


「しゃーない・・・・さっさと始めよう。ルールはどうする?」


「モンスターバトルで相手のパーティーの魔物を全滅させた方が勝ちだ。当然魔物を殺してもルール範囲内だから弁償はしない。俺たちが勝ったらテメーらの有り金と所持物すべて貰う。女は俺たちの性奴隷でガキは奴隷商行きだ。俺たちが負けたらガキは奴隷行きはやめてやっていいぜ。女は一週間俺たちの奴隷だ。」


こいつら自分達が負けることはないと思ってるな・・・・


ルールもパーティーの魔物で対戦って人数が2対7の時点で公平も何もあったもんじゃないな。


「・・・・ルールを魔物の全滅じゃなくて対戦者の全滅に変更しようぜ。」


「はっ、いいのかよ。テメーが死ぬだけだぜ。」


「はいはい、わかったからルールはそれでいいな。」


「ああ、いいぜ。おい女!今から夜が楽しみだなーおい!」


アリサはさっきまでぶち切れていたけど俺がルール変更した時、


「っ!?・・・・ホントにあいつらやっちゃうの?」


「さあ?気分次第。」


「・・・・まーあいつ等なら死んでもいいや。」


アリサさんの了解も頂いたことだし始めましょっか~。


「そんじゃ~始めるぞ。」


「ああ、いいぜ。」


俺達はコロシアムの中央へ行き向き合う。


周りは野次馬が囲んでいる。観戦するらしい。野次馬の会話が耳に入った。


「おい、前にクレハさんと戦ったあの坊主がオーガの牙と決闘するらしいぞ。」


「じゃあ、あのガキが噂のクレハさんと良い勝負をしたって奴なのか?ホントにまだガキだな。オーガの牙ってのはあの迷惑集団か?ちょっと実力があるからって天狗になってる奴らだろ?その実力も7人パーティーで魔物の数が多いだけなのにな。」


「こりゃ余裕で坊主が勝つだろーな。」


「ああ、是非オーガの牙共の鼻をへし折ってほしいぜ。」


(こいつら評判悪いな~、有名って悪い意味で有名なだけじゃないか・・・・)


男共はオークやコボルド中心の魔物を引き連れていた。


「オーガの牙って名前なのにオーガはいないんだね・・・・名前詐欺?」


「うっせー!今日は運良く強いが魔物が入荷されてたからな。新しく買ったこいつらでぶっ殺してやる!」


そう言って見せてきた魔物はトロル4体だった。


・・・・多分それ俺が売っぱらったトロルだわ。


なんか残念な奴らだな。


「レン、あのトロルって・・・・」


「言うな・・・・あいつらが哀れに思えてきた。」


「奇遇ね、私もよ。」


だがしかし!


この状況は俺の中二病が発作を起こし心の声が圧倒的な感じで勝っちまおうぜって言ってるぜ!


てなわけで俺がチョイスした魔物はこいつだ!


(召喚!)


「グワオーーーー!」


張り切って登場してくれたのは皆さんのアイドル、ヘビートロルさんです。


「「「「「ひゃ、ひゃーーーー!」」」」」


男共はもちろん、周りを囲んでいる野次馬たちも驚いている。


ヘビートロルは男共の魔物の方へ向かうと次々に魔物を捕食し始めた。


スキルの暴食は食べれば食べるほど身体が強化するスキルのようでオークやコボルドを持っている剣や盾もそのまま口の中へ入れて飲み込んでいる。


男共は7人揃ってヘビートロルにビビって碌に命令を出せてない。


これじゃあタダのヘビートロルのエサやりだな。


ヘビートロルが男達の魔物の半分を食べ終えた辺りで男共が逃げ出そうとしたので俺は咄嗟にキラーウルフを20体召喚して男共を囲む。


そうしている内にヘビートロルが男共の魔物を全部食べ終えたみたいだ。


ホント全部丸のみだったから残骸すら残ってない。


「さて、ルールは対戦者の全滅だったからあんたらもヘビートロルに食べてもらわないとな、こいつに人肉の味を覚えさせるのは嫌だけどしょうがないか。」


ヘビートロルは薄気味悪い笑みを浮かべて男共に近づく。


「ま、待て!卑怯だぞ!そんな魔物!普通の魔物で勝負しろ!この卑怯者!」


「知らんわ!卑怯者で結構、とっとと喰われちまえ。」


ヘビートロルが男共に手を伸ばす。


「わ、わかった、負けを認める!俺たちの負けだ!」


「ちっ、大人しく喰われときゃいいのに・・・・」


俺はヘビートロルとキラーウルフを戻した。


男共は魔物が消えると安堵したと同時に、魔物を全部喰われたのを思い出したのか逆切れしてきて、


「おいガキ!魔物は全部弁償しろよ!あとさっきのヘビートロルも寄こせ!キラーウルフもだ!それからお前ら忘れてないだろうな、俺たちが負けてもルールではガキの有り金と所持物全部と女の1週間奴隷だ。さっさと寄こせ!」


・・・・こいつら頭大丈夫か?


この状況でまだそんなこと言えるのか・・・・


「おら!女さっさとこっちに来い!」


男の一人がアリサ近づき腕を掴もうとしたので


(召喚!)


俺はベビーデビルを召喚し、小規模なファイヤーボールを男共の頭に撃って髪を炎上させた。


「あっちーーーーーーー!!」


「水!水!」


「消してくれー!」


あ、さっきアリサに近づいた頭の燃えている男にエルスライムが引っ付いた。


エルスライムが頭に引っ付いたおかげで火は消えたが同時にエルスライムに引っ付かれた部分が溶けてる・・・・


「ぎゃーー!!」


命に別状はないだろうが、顔の造形はかなり酷いことになってる。


エルスライムなりの怒りの攻撃なのだろう。


そりゃ主人が危ない目に遭いそうになったら攻撃するか。


エルスライムは他の6人にも同じように引っ付き、頭の火を消したが顔は溶かした。


うむ、怒りが収まったな。エルスライム、ナイス攻撃!


「アリサ~、大丈夫?」


「ええ、大丈夫よ。」


「んじゃもう行こーぜ。ここに残っても面倒事しかない。」


「そうね、さっさと逃げましょ。」


俺たちはコロシアムを小走りでトンズラするのだった。



オーガの牙に関しては自分で書いといてウザいなって苛立っていました。

こんなにウザくするつもりはなかったんだけどな・・・・。

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