20 現代チートできると思ったら現実の壁にぶち当たった。
銃の弾を手に入れました。
そんなもんまで景品なのかよ・・・・
地球物ガチャで出た景品はサングラスにキャラメルマキアートに弾300発。
碌なのないな・・・・
弾とかホントどうすりゃいいのよ?こんなの持ってたらお巡りさんに捕まっちゃうよ?
あ、異世界だから銃刀法違反とかないんだった。
でもどうせなら使いたい。
G-ショップでハンドガン本体を買えば使えるのかな?
てな訳でG-ショップでハンドガンを探す。
商品名:H&K USP9
価格 :5万5千pt
説明 :口径9mm、装弾数15+1、弾速約350m/s、射程50mのハンドガン。
買っちゃいました。
ついでにハンドガンを仕舞うためのホルスターとマガジンも追加で3つ買っておく。
商品名:パドルホルスター
価格 :6千pt
説明 :太もも辺りに取り付けるホルスター。
商品名:H&K USP9の弾倉
価格 :4千5百pt
説明 :装弾数15
お値段合計73500pt
これで俺も現代チートGETだぜ!
俺は召喚術はできてもそれ以外に身を守る術がなかったが、これさえあれば俺自身も身を守れるだろう。
さっそく試し撃ちするために町を出て誰もいない草原に行く。
町から5キロほど離れた草原で周りには木と岩がちょこっとあるだけの場所まで来た。
ここなら撃っても大丈夫だろう。
俺はハンドガンに弾を装填して20mくらい離れた木に狙いを向けて発砲する。
パーン!
小気味良い音を鳴らして発射された弾は俺の射撃の腕を表すがごとくどっかに飛んでいった。
初めて銃を撃ったが反動が思ったよりすごくて銃を撃った腕は頭上まで上がって身体は後ろにバランスを崩した。
なんじゃこれー!
1発撃っただけだが俺は思った。
これ無理じゃね?20m先の木を狙って撃ったのに弾は空の上に飛んでったし、反動で体勢が大きくブレちゃってるし・・・・
あれか?打ち方がダメなのか?
俺はスマホでハンドガンの撃ち方を調べた。
脇を閉めて左手は添えるように支えて銃身がブレないように撃つらしい。
木を狙ってその通りに撃ってみる。
パーン!
うん、さっきよりはマシだ。木にはかすりもしなかったけどね。
今度は10mの距離で撃ってみた。
パーン!
当たらない。
さらに近づいて5mの距離で撃つ。
パーン。
当たらない。
さらに近づき3mの距離で撃つ。
パーン!
お、かすった。
もう一歩近づき2mの距離で撃つ。
パーン!
よし!当たった!
・・・・銃って遠距離武器ですよね?
2mってこの世界じゃ槍より間合い短くて近距離とされる距離ですよ・・・・。
小説や映画では簡単そうに思えたけど本物の銃の扱いは非常に難しく初心者が狙撃なんかできたもんじゃなかった。
ま、まー俺が近距離で殴るより銃を撃った方が威力は断然強いし使えなくないかな?練習すれば遠くからでも当たるようになるかもしれないしね!
というわけで俺は最強の近距離武器を手に入れたのだった!
遠距離射撃?なにそれおいしいの?
ハンドガンは接近用武器ですよ?だってこの世界ではハンドガンを使うのは俺しかいないから俺が近距離でしか使わなければ必然的に近距離武器になっちゃうんですよ奥さん!
悲しくなってきた・・・・練習しよ。
俺はしばらく練習して4mからなら10発の内6~7発は当たるようになった。
ここまで上達するのに弾を200個くらいは使ったな・・・・。
射撃の才能は皆無みたいだが努力すればなんとかなるはず!なんとかなるよね?なんとかなってくださいお願いします!!
9×19mmパラベラム弾は50発1200ptと思ってたより安かったのでお財布には優しかった。
追加で600発まとめ買いしてその日は射撃訓練に明け暮れるのだった。
夜、宿屋に帰ると宿主に伝言があると言われたので聞いた。
伝言はアリサからのようで明日の朝にモンスターギルドに来いとのことだった。
なんでアリサさん俺の止まってる宿知ってんの?俺教えたっけ?
部屋でハンドガンの手入れをして今日は寝た。
最終的に10mからの狙撃は10発中4発は当たるようになった。
20mからだと10発中1発当たれば良い方。
マジで当ったんねー。
翌朝、俺はモンスターギルドへと向かう。
モンスターギルドのエントランスにはアリサとラウドが怒のオーラをまき散らしながら腕を組んで佇んでいた。
なにあれ怖い・・・・。
アリサが俺の泊まってる宿を知ってたのはラウドから聞いたからだろう。
俺はアリサ達に気づかれる前に回れ右をしてモンスターギルドの出入り口へ向かう。
しかし出口に着く前にクレハさんに見つかり声をかけられてしまった。
「おや、レンじゃないか。どうしたんだね?そんな怯えた顔して。」
なんというタイミング・・・・あ、クレハさんの声でアリサ達に気づかれた・・・・
「む、レン!!そこ動くな!!!」
「レン!何逃げようとしてるの!」
俺は何も言わず出口に向かって走り出した。
しかし出口にはキース達ヒモ集団がいて、
「レン、ごめんよ。アリサに君を捕まえるように言われて(脅迫されて)いるんだ。君を逃がすわけにはいかないんだよ。」
このヒモ共がっ!
俺はヒモ集団に取り押さえられてアリサ達の前に正座させられる。
「・・・・レン、私に調査の報告全部ぶん投げたよね。レンと違ってリアリスまで歩いて来て疲れているところでギルマスに捕まって、レンが嬢ちゃんに調査内容を聞けと言ってね。って言われて結局5時間も拘束されて事情説明させられたんだからね!」
「5時間も拘束させられたのか・・・・ぶん投げてよかった~。」
「よくないわよ!何開き直ってるのよ!」
「悪いとは思ってる。だが反省はしていない!」
「反省しなさいよ!」
ここでキャラメルマキアート登場!
「まーまー、これでも飲んで落ち着きなよ。」
「なによこれ?」
「いいから飲んでみなって。」
アリサは恐る恐るキャラメルマキアートを飲んで、
「おいしい!なにこれ!?」
「いや~、アリサがリアリスに着くころには疲れていると思ってこれを調達するために時間が欲しかったんだよ。まー結局昨日の内には渡せなかったけどこれで勘弁してくれない?」
「む、まー・・・・しょうがないわね。これに免じて許してあげるわ。」
よし、アリサ突破。しかしまだ鬼門が残っている。
「話は終わったかレン?終わったならとりあえず殴らせろ。」
ラウドさん、話がぶっ飛びすぎてて怖い。
まだ幼女救出作戦のこと怒ってるのかよ・・・・
「なんでそんなに怒ってるの?」
「あの後ルルに常に纏わりつかれて仕事どころじゃねーんだよ!」
「それは俺にせいじゃない。ルルに言えよ。」
「ルルのキラキラした目でお願いされて断れるかバカヤロー!」
確かに幼女のお願い攻撃は回避不可能だ。
よくわかるぞ~、ラルド。
だがルルにそこまで好かれているのか・・・・
「ラウドは今何歳だ?」
「いきなりなんだ?」
「いいから。」
「23歳だが・・・・それがどうした?」
「思ったより若いな。三十路くらいだと思っていたわ。ついでにルルの年齢はわかるか?」
「失礼だな!ったく、ルルは12歳だと言っていたが。」
「ふむ、歳の差11歳での結婚か。許容範囲だな。良かったなラウド。」
「いきなり何言ってんだお前は!?なんで結婚することになってんだ!頭おかしいんじゃねーのか!?」
「いいかラウド!よく聞け!これは人生で結婚できるかどうかの瀬戸際なんだ。この先禿で筋肉で髭の冒険者であるお前が「ひっでえな、失礼過ぎるだろ!?」いいから聞け!これはラウドが結婚できる最後のチャンスかもしれないんだ。ルルはまだ子供だが後5年もすれば立派な女性だ。ルルは一途そうだしラウドに心酔してる。歳の差の11歳もこの世界ではおかしくはない!貴族なんかだと30歳差結婚なんてのもあるくらいだ。それに比べれば11歳差など誤差の範囲だ!いいか、よく聞けラウド。この先結婚して幸せな家庭を持ちたいのなら今のうちにルルに優しくしてフラグと建てておくんだ!このチャンスを逃したらお前は多分一生独身だぞ!」
「フラグとかの意味はわからんが・・・・確かに俺がこの先結婚できる保証はない・・・・」
「そうだ、お前にはルルしかいない!」
「そう・・・・なのか?なら俺はどうすれば・・・・」
「ラウド!今すぐルルの元に走るんだ!」
「そうか・・・・よし!わかったぜ!レン、ありがとな!」
ラウドはそう言ってルルのいる修道院に走り去っていった。
頑張れラウド!日本だったら完全に犯罪だけどな!
「レン・・・・あなたは詐欺師にでもなるつもりなの?」
「やだな~。俺はルルとラウドの恋路の手伝いをしただけさ。」
何故か周りから溜息が聞こえたが俺には知ったこっちゃない。
ちなみに後日町で偶然ルルと会ったときに、
「レン様!ありがとうございました。レン様が口添えしていただいたおかげでラウド様が積極的に私に構ってくれるようになりました。私、幸せです。」
ラウド、良い嫁(予定)を持ったな!




