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13 クエストメール

宿に帰ってスマホで動画を見ていると、神様からメールが届いた。




差出人 :最強無敵の優しき紳士

宛先  :迷える子羊

タイトル:クエストのお願い


ども~。

元気にしてる?

神様だよ~。


今日はクエストのお願いでメールしましたー。

グランガルンでの生活は慣れたかね?

儂もしっかり見守っているぞ~。


クエストに関してはこうしてメールで依頼するから、その時の状況に応じて受注しても断ってもどちらでもかまわんぞ。

受注する場合は、「受注します。」とメールを送り返してくれればOKじゃぞ。

受注しなくても、「受注しません。」と送ってほしいぞ。


今回のクエストの内容


NO,1 「初めてのお願い」

北の森の奥にある洞窟の中の最下層にできてしまった魔素塊を壊してきてほしいのじゃ。

魔素塊は魔物を急激に増やしてしまうので早々破壊しないといかんのじゃが、普通の人間では魔素塊が見えないので破壊できないのじゃが、君ならバッチリ見えるから壊してもらいたいのじゃ。

魔素塊がどんなものかは見ればすぐわかるぞ。

洞窟の最下層までの道のりは、それなりに過酷だが君ならどうにかなるじゃろう。

期間はこのメールが届いて2週間以内。

報酬は、GP400万pt、GGブロンズチケット5枚、GGゴールドチケット2枚

(GGチケットに関してはもらってからのお楽しみじゃ。)


それでは受注するなら送り返してくるのじゃ。

良い返事を期待しとるよ。

それじゃあの~。




まず一言


神よ・・・・迷える子羊とは俺のことですか?


てか、神様相変わらずだな~。


とりあえずクエストについては受けるとしよう。


神様に「受注します。」と送り返した。


さて、そうと決まればいざ北の森の洞窟へ。


って、準備はちゃんとした方がいいよな~。


まずは情報を集めるか。


え~と、俺の知り合いでそういうことに詳しそうな人は・・・ラウドはダメだな。


今尋ねに行ったら、右ストレートで歓迎を受けてしまう。


他には・・・・クレハさんとか知ってそうだな。


俺はモンスターギルドに行くことにする。





ギルドに着いた俺は受付員に尋ねる。


「すいません、クレハさんに用事があるのですが。」


「マスターにですか?失礼ですがモンスターギルドの会員証を見せていただけますか?」


俺はカードを受付員に渡す。


「レン様ですね、少々お待ちを。」


受付員はどこかへ行ってしまった。しょうがないので待つ。


待っていると他のテイマーの人たちの話声が聞こえた。


男性6人と女性3人だ。


女性3人のうちの一人がとても美人だ。


俺もあんな人とパーティー組みたいな・・・・


テイマーは一人で使役できる魔物の数が少ないので、何人かで組んで依頼をこなすことが多い。


9人集まれば魔物の総数もそれなりの数になる。


この9人の内3人の男はベテランらしく、他の6人は新人でベテランに助けてもらいながら魔物をテイムしに行くらしい。


あ、ベテランの男がこっちに来た。


「やあ、こんにちわ。私はカルロと言うのだが君は見ない顔だけど初心者かな?」


「ええ、そうです。レンと言います。」


「私たちは君みたいな新人を育てようと思ってね。明後日から最近急激に魔物が増えだした北の森の洞窟に行こうと思っているのだが君のどうかな?道中の安全などはベテランの私たち3人がするから君は安全に強い魔物をテイムできるよ。」


ほう、初心者にとっては北の森の洞窟まで行くことすら無理だし、そこの魔物をテイムできるのならこれはとても美味しい話だろう。


しかし何故カルロはこんなことをやるのだろうか?


初心者には大変美味しい話でもカルロ達ベテランテイマーにはなんのメリットもなさそうだが・・・・


「何故そのようなことを?カルロさん達にはメリットがなさそうですが?」


「私たちは初心者を助けようと思った。ただそれだけだよ。」


「そうなのですか。ただすいません。僕は予定があるので今回は遠慮しておきます。」


「そうかい、それは残念だ。」


カルロは一瞬顔を歪ませたが、すぐ笑ってその場を去った。


なんか胡散臭い人だが、初心者達は大丈夫なのか・・・


ていうか、あの人たち北の森の洞窟に行くって言ってたよね!


魔素塊のせいで魔物が増えたおかげで今は良い狩場なのだろう。


でも時間が経つにつれ魔物の数は増えていき対応できなくなっていくだろう。


その前に俺が原因を潰すと。


面倒臭いが報酬が素晴らしいので、ちゃんと潰さなきゃな!


そんなこんなでしばらく待って出てきたのはクレハさんだった。


「坊や、どうしたんだね?」


「クレハさん、実は北の森の洞窟に行こうと思ったのですが」


「なんだね、坊やも行く気だったのかい?丁度いいね。実はあたしからも北の森の洞窟のことで伝えたいことがあってね。今あそこは魔物が増えてテイマーや冒険者には絶好の狩場になっている。だから坊やも行ってみることを薦めようと思ったんだが、そのついででいいからなんで急に魔物が増えだしたのか情報が欲しくてね。調べてきてもらえるとうれしいんだよ。今は生憎と森の洞窟まで行ける人員が余ってなくてね。」


「そういうことなら調べてきますよ。」


というか原因を潰しにいくんだけどね。


「ありがとね、よろしく頼むよ。」


「それで北の森の洞窟について情報をくれませんか?」


「はいよ」


こうして俺はクレハさんから情報をもらって明後日に出発することにした。


今日は町で食糧や野宿するために必要な道具一式などを買って明後日に備えた。






次の日の朝。


冒険者ギルドで報酬をもらうためにギルドへ向かっていると昨日モンスターギルドで胡散臭いベテランと北の森の洞窟に行く初心者6人と昨日は見なかった男性3人と女性1人の合わせて合計10人の人がいた。


4人の初心者が増えたのだろうか?


「あ、君は昨日の子だね」


「おはようございます」


「おはよう!」


その中から20歳くらいの男の人が話しかけてきた。


ていうかここにいる10人はみんな20歳くらいだろう。


テイマーは基本大人になってからやる仕事らしく若いうちは冒険者をやって魔物について知りながらテイムを勉強するらしい。


「君はよかったのかい?北の森の洞窟の魔物をテイムできるチャンスなのに」


「ええ、僕も北の森の洞窟には明日行きますがテイムが目的ではないので・・・」


「ああ、そんなに丁寧に話す必要はないよ。僕らみたいなその日稼業ではもっとお気楽な喋り方で丁度いいさ。それで君はわざわざ北の森の洞窟まで何しにいくんだい?」


気さくな人のようなので普段の言葉使いで喋る。


「調査だよ。急に魔物の増えた原因を調べるようクレハさんに頼まれたんだ。」


「君はその歳でベテランか何かなのかい!?ギルマスに直接頼まれるなんて信頼されてるんだね!」


あれ?そうなのか?俺は最近魔物という存在を知ったくらいのヒヨコちゃんなのにね。


「あなた達は、あのベテラン3人と一緒にいく初心者達だよね?」


「ああ、ラッキーだよ。北の森の魔物をテイムできればこれからかなり楽になる。今日は皆でその準備なんだ。でも皆冒険者の時も日帰りの依頼しか受けたことがないから何が必要かよくわからないんだよね。」


わからないらしいので必要なものをいろいろ教えてあげる。


てか、こういう事はカルロ達ベテラン3人に聞けよと思ったが、どうやら3人は当日まで他で準備しているらしくて昨日のモンスターギルドで別れてから居場所はわからないそうだ。


「ありがとう、助かったよ。」


この気さくな人はキースさん21歳。180センチくらいの赤髪短髪の爽やかイケメンで、皆のムードメーカー的な存在だ。


そして昨日見た美人さんはアリサさんと言って、ロング黒髪の20歳。サバサバした性格の175センチくらいのスレンダーな体型の人だ。


「レン君も明日出発なら向こうで会えるかもしれないわね」


「ああ、そうだね」


アリサさんとも仲良くなれました。


最初はキースとかの彼女かと思って聞いてみたら


「キースの彼女?ないない、あいつはないわ。」


キースさんモテそうだけどダメらしい。


アリサさんはモテはするけど今まで誰とも付き合ったことはなく、恋より魔物の道に行くことを決めたとか言っていて、割と枯れた思考をしていた・・・・


あっ!


そういや今更だけど俺・・・・野宿なんて初めてなのに知ったかぶっていろいろ教えちゃったけど、あれで合ってるかわからないや・・・・


無責任過ぎたな。反省反省。



ヒロイン!


・・・・にしようか迷っているけどたぶんヒロインになる予定のアリサさん登場。

でもヒロインっぽくなるのはまだ先の話、のはず。

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