46 冬の到来1
コリンシアは村の外れで蹲っていた。頬には涙の痕があり、口はへの字に曲がっている。
父親が無事だと分かり、帰れると思ったのに大人の事情で帰るどころかお手紙も許して貰えなかった。それに反発した姫君は不貞腐れて家を飛び出してきたのだ。先程から彼女を探す声が今いる農具小屋の陰まで聞こえてきているのだが、へそを曲げた姫君は出て行こうとはしない。
「みんな嫌い……」
鼻を啜り、ポツリと呟く。既に日は傾き始め、寒さと空腹がコリンシアに伸し掛かっているのだが、それでも姫君はそこから動こうとはしなかった。
「ここでしたか、姫様」
そこへひょっこり姿を現したのはティムだった。みんなの手を煩わせている事に怒られるかとビクついたが、彼はいつも通り柔和な笑みを浮かべていた。
悪いことをしている自覚はあるが、コリンシアはわざとつんと顔を背ける。しかし、何か食べるものを持ってきているらしく、いい匂いが漂って来るので、とたんにお腹の虫が騒ぎだした。
「……」
だが、食べ物につられるのもコリンシアの自尊心が許さなかった。自分は怒っているのだぞと言う姿勢を見せようと、座り込んだ場所から動かず、顔はそっぽを向けて黙り込んだ。
「失礼します」
ティムは一言断ると、コリンシアの側に座った。そして背負っていた背嚢を降ろすと、中から持って来た食料を取りだす。薄焼きのパンに焼いた鱒とチーズを挟んだものと塩を一振りした蒸したむかご、そして小ぶりのリンゴもあった。最後に水筒から湯気の立つお茶を持ってきた器に淹れてコリンシアの前に差し出した。
「寒かったでしょう? これを飲んで温まって下さい」
「……」
美味しそうな匂いについフラフラと手を伸ばしかけるが、このまま丸め込まれてしまうのが悔しくて慌てて手を引っ込めた。今度こそ怒られるかと思ってティムの様子をうかがうが、彼は気分を害した様子も無くいつもの笑顔で姫君を見ていた。
「冷めてしまいますよ?」
「……コリン、怒ってるんだもん」
「それから?」
「コリン、悪くないもん」
自分自身に言い聞かせるように呟く。ティムは分かっているとばかりに大きくうなずいた。
「そうです、姫様は悪くありません。怒っていいんですよ」
予想外の答えにコリンシアは驚いてティムを見上げる。
「……コリン、悪くないの?」
「ええ。家族に会いたいと思うのは当然だと思います。ですから、それを邪魔した悪者に怒るのは悪いことではありませんよ」
不安げなコリンシアにティムは優しく語りかける。まだ子供のコリンシアに大人の事情はまだ理解出来なくて当然なのだ。
「本当に?」
「ええ。でも、母君や皆に心配かけた事は謝るんですよ?」
ティムに言い含められると、もう意地ははれなくなる。コリンシアは小さく頷いた。
「さ、お腹が空いたでしょう? 召し上がって下さい」
ティムに勧められるままお茶を飲み、パンを頬張る。気付けば辺りは既に暗く、いつもなら夕食の時間だった。今日はおやつも食べていなかったので、空腹だったコリンシアはティムが用意した食事を全て平らげていた。
「さ、母君が心配しておられますよ。帰りましょう」
ティムが手を差し伸べるが、コリンシアは少し躊躇する。皆に手を煩わせたぶん、やはり気恥ずかしいのだろう。
「疲れましたか?」
それもあるので頷くと、ティムはその背中をコリンシアに向ける。
「おんぶしましょうか?」
コリンシアは躊躇したが、うなずくとその背に縋った。
「さあ、帰りましょう」
ティムは姫君を背負うと、立ち上がって歩き始めた。温かな背中に掴まって揺られていると、お腹が膨れた事もあってコリンシアはだんだん瞼が重くなってくる。帰ったらちゃんとフレアに謝るとティムと約束したので、起きていようとするのだが、睡魔には勝てなかった。
「姫様?」
「……ティム……あり……がと」
背後からは小さな寝息が聞こえてくる。ティムは姫君を落とさないように気を付けながら、家路を急いだ。
翌朝、目を覚ました姫君は、恥ずかしそうにしながらも騒がしたことを謝った。勿論それは快く許してもらったのだった。
ソフィアはソファに座ったまま幾度目かのため息をついた。国主アロンの見舞いを済ませ、お茶に誘ってくれたセシーリアが席を外してからもうずいぶん時間が経っていた。
「ふぅ……」
間違った先入観を煽られ、図らずもこの度の内乱の首謀者を助長させてしまい、その後ろめたさから復権後のエドワルドに会う勇気が無かった。それでもきちんと謝罪するようにと夫のカールと息子のオスカーから言われ、今日こそはと北棟に足を向けたのだが、踏ん切りがつかずに躊躇している所をセシーリアに声を掛けられたのだ。
狼狽しているのが丸わかりだったはずなのだが、心優しい彼女はそれに気づかないふりをしてアロンの見舞いに誘い、その後にこうしてお茶を振舞ってくれた。
息子に後を託し後顧の憂いが無くなったのか、アロンの生気は日を追うごとに薄れてきている。冬はもう超えられないだろうと専属の医師の見立てだった。その事もあって、皇家の女性陣は全てを女官に任せきりにせずに出来る限り自分達の手で彼の看病をしていて、見舞ったときはアルメリアが側に付いていた。
おそらく、その後はセシーリアが変わるはずだったのだろう。北棟の実務も取り仕切って忙しい筈なのに、彼女の手を煩わせて申し訳なく思う。
「誰か……」
そろそろ弟の元へ赴こうと腹をくくり、応接間の外で控えているはずの女官を呼ぼうとしたところへ、扉を叩く音がする。ソフィアが返事をすると、そこへ入って来たのは今、会いに行こうと決意したエドワルドだった。
「エ、エ、エ、エドワルド?」
「お久しぶりです、姉上」
心の準備が出来ておらず、思いっきり狼狽してエドワルドに苦笑される。彼はいつも通りの洗練された所作でソフィアの向かいに座り、腰を浮かしかけた彼女に改めて席を勧める。
「驚かした様で申し訳ありません。とりあえず、お座りください」
「ど、どうしてそなたが……。セシーリアは?」
驚きのあまり先程までどんな顔して会いに行くか悩んでいたのも忘れていた。促されるままに席に座り、静々と入って来た女官が淹れ替えたお茶を口に含んだ。
「セシーリア義姉上は父上の看病に行かれました。実は、姉上にお会いしたいと思っていたのですが、お忙しいご様子でしたので、こちらに姿を現した時に声をかけてもらうように頼んでいました」
「そ……そうか……。じゃが、皆ほどは忙しくないのじゃ。出来る事も知れておるしの」
ソフィアはどうにか落ち着きを取り戻し、優雅にお茶を楽しむエドワルドの様子を窺う余裕も取り戻した。彼が帰還した直後の御前会議でその姿を見たきりだったのだが、その頃に比べると随分と顔色が良くなっている。だが、完全には回復してないのは一目瞭然だった。
「そんな事は無いでしょう? グスタフの妻子がさほど問題を起こさずに済んでいるのは姉上のおかげと聞いております。他にも貴族や官僚、果ては大店の商人達に率先してこの冬を乗りきる為の援助を頼みに足を運んでおられるとか。随分と助けていただいております。一言、お礼を申し上げたかったのです」
エドワルドは頭を下げるが、ソフィアはそれを止めさせる。そして今度は彼女が席を立ってその場に跪いた。
「姉上?」
「頭を下げるのは妾の方じゃ。済まぬ、エドワルド。妾があのような戯言に踊らされたばかりに、此度の事態を引き起こしてしまった。そなたにもそなたの妻子にもどう詫びてよいか……」
床に頭が着くほどソフィアは頭を下げる。驚いたエドワルドは慌ててその傍らに跪き、彼女の頭を上げさせる。
「姉上、過ぎた事です。もう気に病まないでください」
「じゃが……」
「グスタフの計略に気付かなかった我々の落ち度です」
「エドワルド、済まぬ……」
気が済まないソフィアはそれでも頭を下げる。エドワルドは一つため息をつくと、彼女を再びソファに座らせ、自分はその傍らに跪く。
「姉上、これは昨日ルークが届けてくれたものからアルメリアが作ってくれたものです」
懐から何かを取りだすと、ソフィアの前に置いた。それは黒と銀の糸状の物を編んだお守りだった。よく見ると、その糸状の物は髪の毛だった。
「これは……もしや……」
黒はともかく、銀色の……プラチナブロンドは見間違える筈は無い。ソフィアは驚き、エドワルドの顔をうかがう。
「フロリエとコリンシアの髪です。リラ湖の南岸に彼女達は着きました。そして立ち寄った村で旅に必要な物と手形まで頂いてロベリアに向かったそうです」
「真なのか?」
「向かったのは間違いありません。ですが、検問の厳しさに躊躇したのでしょう。関所を通った形跡はありませんでした」
「何と……」
ソフィアは返す言葉が見付からなかった。だが、エドワルドは笑みを湛えて言葉を続ける。
「ルークが力説するんです。自分が野営の技術を叩き込んだのだから、ティムがいれば彼女達を飢えさせる真似は絶対にしないと。南へ……タルカナへ向かったのではないと見ております」
「そうか……そうか……」
ソフィアは恐る恐るそのお守りを手に取ると、それを胸に抱いて涙を流した。その背中をエドワルドは優しく摩り続けた。
どんよりとした空の下、ソレルから戻って来たアレスが先日の廃墟に着くと、タランテラに潜伏している神殿騎士団員が彼を迎えた。
「さすがに寒いな」
「ああ……」
あれから半月しか経っていないのだが、急速に季節は冬へと移っていた。飛竜達に周囲の警戒にあたらせ、彼等は外套を体に巻きつけるようにして廃墟の中に入っていく。聖域の山の中で過ごす彼等でもタランテラの寒さは段違いに感じるらしい。僅かに残った壁の陰で風をよけ、持参した熱いお茶で暖をとる。
「ラグラスの要求聞いたが、何だ、あれは?」
「ベルクが人命第一と銘打って、独断で纏めて来たらしい」
聖域の北からこの廃墟へ送ってもらう間に、この半月余りの情勢を迎えに来てくれたパットから教えてもらっていた。ベルクが勝手にラグラスと取引を済ませてしまった事実にアレスは顔を顰める。
「勝手なことしやがって……」
「当面、妖魔対策に専念できるので、殿下は審理を受けると決められたようです」
「妥当と言えば妥当な判断だが、奴はまともに進行するつもりがあるのか?」
「自分から言い出したんだ、審理は普通に行うだろう。だが、きっと何か企んでいるはずだ」
懐疑的なマルクスにアレスはぶっきらぼうに答える。表向きは何の問題も無く行われるだろう。だが、傍から見ても非のあるラグラスがこのまま大人しく審理を受けるはずが無い。きっと何か行動を起こすだろうし、あの欲の皮が突っ張ったベルクも理由をつけて要求を突き付けて来るに違いない。その要求は間違いなくあの薬草園の譲渡だろう。
「そのベルクは今どこにいるか分かるか?」
「ガスパルから一昨日届いた情報によると、この場はオットー高神官に任せてタルカナへ向かいました。ヒース総督には審理の手続きの為に里へ戻ると言っているらしいのですが、やはりあの積荷が気になるんでしょう。船の責任者としきりに連絡を取っているらしいです」
神官長を人質にラグラスが逃走するという一大事が起き、大混乱となったフォルビア正神殿へ竜騎士達の監視を逃れたオットーが現れた。国内がまだ荒れた状況なので、帰国するにもベルクと合流するにしても今の護衛だけでは心もとないと言い張り、半ば強引に正神殿に傭兵として雇われているガスパルを連れて行ったのだ。
オットーが無事にベルクと合流し、それでお役御面と思えたのだが、解放されたロイスが静養する小神殿の護衛に手勢を当てたために、そのまま護衛の一員としてベルクに帯同することになったのだ。ここまで信用されるのもエヴィルの身分証が功を奏しているのだろうが、マメな性格のガスパルが器用になんでもこなすので重宝されているらしい。
「そこまで良く調べたなぁ」
「周囲から随分信頼されているようです」
ガスパルの手腕に感心しながらアレスはうなずく。一癖も二癖もある聖域の神殿騎士団員は何かしらの特技を持っている者が多い。ガスパルも武技だけでなくこうした情報収集に長けている。そしてその情報のやり取りが円滑に出来るのもアレスが慣らした小竜がいるからこそだった。
「スパークは?」
「ロイス神官長が静養しているという小神殿を張り込んでいます。今のところ動きはないそうです」
身の回りの世話をしているらしい若い神官が出入りするのは確認されているが、余程体調が悪いらしく、ロイスは神殿のあてがわれた部屋から出てこない。もう少し詳しく調べたいところだが、ベルクの私兵が厳重に警備していて近寄るのも難しいらしい。
「ラグラスの居場所は突き止められそうか?」
「ベルクと交渉する折にガスパルが見かけたそうです」
「本当か?」
アレスは少し身を乗り出すが、レイドが「しかし」と続けると元の体勢に戻す。
「護衛という立場上追う事が出来なかったそうです。ロイス神官長が解放された時には奴の部下が立ち会いましたので、その後の確かな消息は不明です」
「ガスパルが護衛になった時点で俺もベルクの追跡から外れたので追えませんでした」
「そうか……」
マルクスが補足するとアレスは少しだけ残念そうにしている。審理が終わるまで手出しができないエドワルド達と違い、彼等はその制約に縛られていない。これ以上話を拗らせる気を起こせないように少々痛い目に合ってもらおうかとも考えていたのだが、居場所が分からないのだから仕方ない。
「ガスパルが何も言ってないのならベルクが連れ出したわけではないのだろう。もう少し待つか」
「そうですね」
いずれにせよ神殿に繋がりが有る場所にいるのは間違いないだろう。連れている小竜達を総動員すればすぐに見つかるだろうが、情報のやり取りに不可欠なのでそれは難しい。残った小竜と自分達でそれはどうにかしないといけない。
「そういえばワールウェイド公が亡くなったって?」
「はい。若が向こうに向かわれてすぐに発表がありました。表向きは持病の発作を起こして倒れたと」
「実際は違うのか?」
アレスの問いにレイドは首を傾げる。
「実は殿下が手を掛けたのではないかとか、今までこき使われていた部下に殺されたとか、噂が独り歩きしていて真相までは分かっていません。ただ、ワールウェイド公には持病は無かったらしいので、公式な発表通りではないだろうと言われています」
「そうか……」
レイドの返答にアレスは考え込むが、マルクスは怪訝そうにしている。
「殿下側は本当に手をかけてないのか?」
「それは無いだろう」
マルクスの懸念は一理あるが、アレスはそれを速攻で否定した。
「確かに、ワールウェイド公は邪魔な存在だ。不用ならいくらでも証拠を揃えて反逆罪でさっさと極刑に処すればいい。既に国権を掌握してるんだ、その位たやすいだろう」
「まあ……そうですね」
「それに、まだ色々と聞き出さないといけない事があるはずだ。いくらなんでもこんなに早く始末しようとは思わないだろう」
アレスの言葉に一応うなずくが、マルクスはまだ腑に落ちない様だ。
「ですが、何か後ろめたい事があるから死因を偽っているのではないのですか?」
「……まあ、否定はしない。だが、それは殿下の意思では無かったと見るのが正解だろう」
情報が錯綜し、整理が追いついていない。そういった勘繰りは得意な人間に任せようと見切りをつけ、審理の件と共にソレルの養父の元へ情報を送ることにした。
「で、首座様の方針は?」
「義母上に一肌脱いで頂いて、当代様に動いて頂くことになった。いくらベルクでもあの方の言葉には逆らえないからな。審理の件もうまく取り計らってくださるはずだ」
「そうですね」
不本意ながら大陸全土を巻き込む形となってしまった。ここまで広がってしまったからにはもう自分達だけでは対処できない。自分達の限界を心得ている彼等は、100%望む形とならなくてもそれで良しとしなければならない。
「!」
そこへ飛竜からの警告が入り、4人に緊張が走る。レイドとパットは自分の飛竜の元へ走り、マルクスとアレスは瓦礫の間に気配を殺して身を隠した。ほどなくして3頭の飛竜が姿を現し、廃墟に降り立った。
「レイド卿とパット卿でしたか。ここで何を?」
現れたのはルークと彼の部下である。エアリアルの背から降りると、ルークは丁寧な言葉遣いで尋ねながらも、怪訝そうに2人の顔を見比べる。
「討伐の足手まといにならない為にも、地形を覚えようと探索を兼ねて飛んでおりました。水場がありましたので、飛竜の休憩に立ち寄りました」
全くの嘘ではない。パットはソレルから戻ってきたアレスを聖域の外れまで迎えに行き、小神殿を張り続けるスパークと連絡をとったマルクスを連れてレイドとここで落ち合い、休憩がてらに持ち寄った情報の交換をしていたのだ。
「……ここにはフォルビア大公家の別荘があった。休憩するのは構わないが、最小限に留めてくれ」
ルークはそれだけ言い残すと返事を待たずに再び飛竜の背に跨った。そして部下を連れてすぐに飛び立つ。
見るも無残な廃墟となったが、彼にとっては思い出の地であるこの場所に、部外者である彼等が踏み込むのを快く受け入れる事が出来なかったのだろう。だが、愛想の1つも無く一方的に言い放たれては彼等も少々気分を害した。
「何だ、アイツ……」
オリガに振られたマルクスは余計に反発を強めるが、一緒に陰から眺めていたアレスが窘める。
「そう怒るな」
「ですが……」
「次からは中には入らないようにすればいい。向こうの斜面にも湧水が出る泉があった筈だ」
「……分かりました」
アレスの決定に3人は渋々従った。
「とりあえずフォルビアの街へ行く」
アレスは神殿に預けていた馬を引き取り、マルクスと共にラグラスの居場所を探索する予定だった。
「行こう」
レイドとパットが飛竜に乗って飛び立つと、アレスとマルクスは当座の荷物を背負い、馬を預けている神殿に向かって歩き出した。。
拗ねたコリンシアの説得の作戦立案はフレア。
本当は自分で行きたかったのだが、周囲に止められ断念。
ティムが代わりを引き受けたのでした。
おまけ「アノ人は今」
本編に乗せる程ではない小ネタ。
リューグナー
竜騎士達に捕えられた後、ロベリアの牢に収監中。
『名もなき魔薬』について色々尋問され、素直に神殿からの依頼だったと答えたのに誰も信じてもらえなかった。
それでも人手が足りないので、飛竜膏(傷薬)や風邪薬等の調合を兵士の監督下で行っている。
ただ、放っておくとサボるので、報酬として一日一杯の蒸留酒(だいぶ水で薄めてある)を約束。
その上で、少しでも手を緩めるとどんどん酒の量が減っていくと言うペナルティー付き。
これで案外真面目に働いているらしい。
ディアナ&バート
ディアナはロベリアの食堂で竜騎士達の胃袋を支えているのは前述通り。
本人に自覚はないが、落ち着いた雰囲気が若い竜騎士や騎馬兵、果ては文官を惹きつけて、東砦に赴任となったキリアンは気が気ではないらしい。
バートはリーガスの養子となったニコル達6人と仲良しに。
冬季の間、街中の神殿で行われる学校で一緒に勉強することになった。
ニコル
リーガスの養子となり、他の5人と共にロベリアの街中にある家に引っ越した。
ジーンの懐妊を最も喜んだ1人。
バートとも意気投合し、一緒に勉強する仲になった。
将来の夢は村の再建!
リリー
前年に誘拐事件の首謀として捕らえられ、ロベリアの牢に収監中。
後からカサンドラに嵌められたことに気付くが、事件を起こしてしまった事実が消えることは無く、10年の禁固刑となった。
カサンドラ
父親と共に捕らえられたが、彼女はすぐに解放された。しかし、父親の威光を笠に贅沢三昧した代金が払えず、複数の商会から訴えられて牢に逆戻り。
先住していたリリーが彼女に気付くと、壮絶な取っ組み合いの喧嘩が始まった。その凄まじさは牢番の間で後々まで語り草となったらしい。
トロスト家は破産し、彼女は後に修道院行きとなった。ちなみに母親はさっさと離婚し、夫と娘を見捨てて実家に帰ったらしい。




