第一話 転生
「あ、あなたは誰ですか!」
「わしはな神じゃ。」
あ、だめだこの人。俺は直感した。
「。。。ダメとはなんだ、ダメとは。」
「な、何故考えてることが!?」
「神じゃからな。」
まあ心読まれちゃってるんだからそうなのか。。。)))
「そ、それで何で俺はここにいるんですか?」
「ん?死んだからじゃよ?」
神様(自称)が何を言っているんだ、という目で言ってくる。
いや、ここ天界かよ。
「で、これからどうなるんですか?」
何で死なないといけないんだよ。まだドラ◯エ全クリしてないのに。。
「どうなるも何も転生してもらうんじゃ。」
「……は?」
「何じゃ、その意味分からんという顔は。」
…… もう何でもありだ。これ。
「分かりました。で?どこに?」
「さあ驚け!剣と魔法の異世界じゃ。」
「あーはいはい早く転生させて下さいよ。」
「驚けよ!」
「心読まれて、今更そんなことで驚けませんよ。」
やばい。俺の感覚ズレ始めてる……
「まあいい。転生させるからな!3、2、1 転生!」
掛け声ダサいなぁと思っているといきなり光に包まれた。
シュウゥゥン
世界が一変している。気づくと俺は赤と黒で出来た部屋の中にいた。
「生まれましたよ!」
横には黒い尻尾を生やした、いかにも悪魔という人たちが泣きながら俺と隣の女の人を囲んでいる。
俺はただ呆然とすることしか出来なかった。