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glitter・lead  作者: 大根侍
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プロローグ

桜が咲く四月

兵庫県神戸市にある海岸にある地区、垂水区。

淡路島と垂水区を繋げるのは世界最大で2番目にでかい吊り橋、明石海峡大橋。

垂水の町に住んでいる、住民達にとって明石海峡大橋はこの町のシンボルだった。

垂水山陽高等学校

垂水駅の近くにある高校で生徒数600人近くが在籍する普通の高等学校



その日は、桜の吹雪の中を紺のブレザーに身を包んだ新入生たちが学校の門をくぐった。

そんな、桜吹雪の道を

「………今日から高校生か。」

黒いくびれショートの髪をなびかせる純真無垢な少女、日下部陽くさかべ ひなたは垂水山陽高校の制服を着て桜が降る道を歩いていた。

「……楽しみだな。」

陽は無邪気に微笑み、学校に通学した。




とある、歩道に

「おはよう、結弦ちゃん!」

赤みがかった茶髪のミドルポニーテールでグラマラスな体系を持つ少女、夜神奏が元気な声で挨拶した。

「よぉ、夜神。」

薄い金髪のショートパーマでヘアピンとピアスをつけて、首にヘッドホンをつけている中二くさい雰囲気を出す少女、陰田結弦が奏に手を振った。

「おはよう、奏ちゃん、結弦ちゃん!」

黒髪ハンサムショートの小柄で男子と見分けがつかない容姿を持つ少女、影山美琴が二人に駆け寄った。

そして、最後は

「3人とも、こんなところで騒がないで。」

黒髪のロングヘアーでクールビューティーな少女、月島夕華が3人を叱った。

桜吹雪が飛び交う中で、中学女子サッカー最強の4人は集結した。

しかも、4人とも垂水山陽高校の制服を着ていた。

「まさか、私達が同じ高校に入学するなんて。」

「面白い、組み合わせだな。」

「いや、偶然だよ。」

「いいえ、必然です。」

夕華がきっぱりと言った。

「…陽がいたから、私はこの学校を選んだ………そしたら、あなた達と出会った。」

夕華はそう言い、そっと胸に手を当てた。

それを聞いた3人は

「そうだよね。」

「うん。」

「陽ちゃんとサッカーがしたくて、私は、ううん、私達はここを選んだ。」

3人は頬を赤くして呟いた。

実は四人は密かに陽に好意を抱いていた。

「そういえば、陽は?」

陽がいないことに気付き、辺りを見渡した。

「確かに。」

「陽ちゃんどこにいるんだろう。」

「遅刻なんて、いい度胸しているな。」

「見つけたら、胸モミモミの刑に処そう。」

「………それはただの、願望でしょう。」

夕華は奏の頬をつねった。

4人は口々に遅刻した陽にどういう、お仕置きがいいか話ってたいた時だった。

「あっ、陽だ。」

偶然、陽を見つけた夕華は発見し方角に指を刺した。

「あっちで、ナンパされている。」

指を刺した先には、歩道の車道を挟む向かいの陽が学ランを着た男に言い寄られていた。

『…………。』

それを目視した結弦、美琴、奏は氷りついた。

シュッ

3人は突然、向かいの歩道に(青信号になるのを確認して)向かって走り出し


『死ねぇー、バイバイキンが‼』


バキッ ボキッ ボコッ

結弦、美琴、奏の3人は威勢を上げ、ナンパしている学ラン男の顔面、腹部、金的にそれぞれ飛び蹴りをかました。

「ぐはっ!」

男は奇声を上げ、地面に倒れた。

ゴン

結弦が気絶した学ラン男の頭を踏みつけ

「陽に手を出してんじゃねぇよ、クソボケが。」

ゴミを見る目で見降ろした。

「……私達でしょ。」

「……結弦ちゃんのものじゃないでしょ。」

奏と美琴が結弦を指摘した。

「……夜神のものでもないじゃんか。」

結弦は言い返した。

「辞めなよ、結弦ちゃん、靴が汚れちゃう。」

美琴は気絶した学ラン男を無視し、結弦に言い寄った。

「………あははは。」

その光景を見た陽は苦笑いした。



こうして、彼女達の青春が始まった。






つづく


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― 新着の感想 ―
[良い点] 女子サッカーという題材で最強ものを描く作品は個人的に珍しく興味をそそられた。 [気になる点] 作中の台詞において、台詞の前に話者の名前がついているのがとても気になる。
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