いつまでも大人になれない人たち
最近、親子関係について書かれた本を読みました。
その中に、「最近は子供でいる期間が25歳まであるように感じる、おそらく子供でいる年齢はさらに伸びていくのではないか」と書かれている部分がありました。
すごく納得してしまいました。
通常、学校を卒業して働き始めたら社会性を身につけ大人になっていくものだと思います。
しかし、最近は職場が学校の延長のように思っているのではと感じるような人や、年齢と立ち居振る舞いが合わない人が増えている気がします。
私の職場で過去にいた人がまさにそうでした。
20代半ばの方でしたが、寝不足と言って頻回に休み、体調が心配だから病院受診をすすめたら急に学生時代にいじめられたエピソードを話す、自身の親くらいの年代の同僚を親代わりのように甘える。
他の方の例ですと、身だしなみを注意したら「アイツうるさいんだよ」と反抗する、仕事を覚えてもらうために研修をしてもアレはやりたくない・できないと言い放ち何も仕事をさせられない等々、社会人としてビックリするような人に度々出会います。
最近はすぐにハラスメントだと騒がれるため、正しいことでも迂闊に発言できないことも原因だとは思いますが、それにしても未熟な人が多いと思ってしまいます。
親側も、いつまでも子供扱いして自立を阻んでいるのでは?と思うような場面に遭遇したこともあります。
子供が就職して一人暮らしをしていても、子供が寂しいと言ったら自身の仕事を休んで子供の世話をしに行く、自身で申請するべき書類(役所関係の書類など)を親が代わりに用意する。
結果、何もできない人間の出来上がりです。
親だけが悪いとは思いません。
社会が、間違いを許さなくなっているから、子供に対して最初から正解を用意してあげないと親が白い目でみられてしまう状況があるからだと思います。
仕事で患者さん対応をしている中でも、未熟な方に出会う機会も多いです。
書類の説明をしようとしても、自身で理解する気はなく「後で親(もしくは配偶者)に言ってて」と言われたり、申請しないといけないものの手続きがされておらず、期限切れで利用できなくなっていることを伝えると
「教えてくれなかった病院が悪い!」(期限切れの前に手続きしてと声かけしていますが)
「家族がやってくれないのが悪い!自分は悪くない!」と受付で喚き散らす人がいます。
嫌なこと・面倒な事から目を背け、誰かがやってくれるのを待つのはいかがなものでしょうか。
数年後には、30歳でも子供だから仕方ないねなんて言われる世の中になるのかな?
と本を読みながら色々思い出してちょっと怖くなりました。