テラとグロリアとナイアルラトホテップ
バッテリー不具合なんとか修正されました
ナ「では私はこの辺で……」
『しっかりベッド持って行ってくれ。
ああ時計も返しとくから。』
ナ「お近付きのしるしに……」
『適当に離れてからボカンしたら目も当てられんしそっちからくれるものは大抵何らかのダメージ与えるモノだったからな。』
ナ「正解です。これは投げると……」
パァン!
ナ「花火になります。」
『あっぶねー物渡してんじゃねぇよ!』
ナ「これが中性子爆弾であった場合あなたはどうしましたか?」
『無断で右のポケットに入れたかな?
今ニーズヘッグの鱗が入っている所に。』
ナ「いつの間にこんな物を?」
『安心しろ、爆発したりしないから。
最悪ニーズヘッグが転移して魂喰らい発動させる。』
ナ「ニーズヘッグの魂喰らいって……あれアザトース様にでも効く必殺技じゃないですか!」
『あれ邪神特攻だったのか。』
ナ「知らなかったんですか?」
『うん。』
ナ「あなたが言うなら本当に知らなかったんでしょうね……」
『ああ、絶神や魔神にも聞くんでテラさんニーズの機嫌損ねない様に。
まぁ大丈夫だとは思うけど。』
ナ「どうやって手懐けたんです?」
『殴り合いで。』
テ「そうなのですか?」
グロ「ニーズちゃん自身がしばきまわされて仲間になったとか言ってたけどなぁ。
後で聖女様にでも聞いてみるか?」
テ「もしかして……別次元に伝わると言う殴り合いで愛を語るボンデージとかSMとか言う秘奥義が在るとか」
グロ「チビがその奥義を修めてた場合……」
『なんかだんだんおいらが変態にされそうなんでさっさと帰ってもらえないか?』
ナ「私と話した時点で変態の汚名は雪げないと思って下さい。」
『何で?』
ナ「見えつ隠れつ変幻自在……」
『カメレオンアーミー歌う気なら張り倒すぞ?』
ナ「有るときは富豪のエジプト人、また有るときは謎の黒人神父、アホ毛の銀髪美少女…しかしてその実体は……」
『愛と真実の使途 藤村大造?』
ナ「誰ですかそれ?」
『その口上の元祖位覚えておけよ。』
ナ「ピンクレディーじゃなかったのか……」
『んでやっぱり闇に吠えるものって筋力上がるんかね?』
ナ「筋力は30%程上がりますが知性が50%下がります。」
『本当に人間の天敵だな……』
[おとーしゃんてき?]
『ハナミズ!危ないから入ってなさい。』
ナ「え?話せるショゴス?」
『残念ながら只の粘体生物だ。』
ナ「そうですか……ウボ=サスラ様の気配を感じた気はしたのですが。」
『うちに人間の敵に回る様なのは居ないが?』
ナ「ウボ=サスラ様はあれでも人間好きな邪神ですよ。
私もそうだと自負しておりますが。」
『お前普通に滅びの種蒔いて行くじゃないか。
中世の世界に原子爆弾の設計図渡されてたまるか。』
ナ「その危なさを知らずに作るから。」
『おいらの国は戦争においてその実験台にされた。
お前を恨む理由としては必要にして充分だよな?』
ナ「田力男さん?今怒りが頂点に達しましたか?」
『ふふふ……どうだろうね?ただニーズに喰わせて終わってはいけない気がする……』
ナ「田力男さん、またお会いしましょう。
私もこれでなかなか忙しいので本日は失礼致します。」
テ「最寄りの異次元に逃げ込んだ様です……
ってあら?怒ってはいないんですね。」
『適当に話聞いてる振りしてやる程度でいいだろうあいつなら。
原子爆弾で怒った振りしとけば次にそのネタ振らないだろうし…よほどの馬鹿でも無い限りは。』
テ「信用しているんですか?」
『あいつあれでも邪神達の折衝役だからね。馬鹿じゃできないんだよ。
それに……くくっ。』
テ「?」
『こっちの秘密兵器はまだ気付いてないみたいだね。』
テ「秘密兵器?」
『自存する源は別に邪神の味方と言う訳じゃない。
全ての弱き生命体の母であり生命体全てを慈しむ女神である。
って言うかカーリー・マーにもウボ=サスラの因子は入ってる。
それこそが邪神との戦争になったときに生きてくるんだよ。』
グロ「よく解らんがオデが殴り込めばいいのか?」
『まぁ慌てるな。
その時が来れば全ての生命体は知ることになるから。
星辰が狂い邪が闊歩する滅びの時代……その時こそ思いっ切り暴れまわってくれ。
相手は魔族じゃないぞ?テラ達にはどう伝わっているんだ?』
テ「その日天から邪悪の大王が降ってくる。
全ての魔王を復活させる為に。
ソドムより逃げて光を探せ、10の光が邪悪を滅ぼす。
魔の者達よ、邪悪を退け世界を守れ。
古い石碑の1文です。」
『だいたい間違って無い気もするし大はずれの気もするな。』
グロ「どっちだよ?」
『数万年前の邪神戦争がその石碑通りだったんだよ。
アマテラスもおでんも参加してたから。
10の光はオーディーン、トール、デミウルゴス、アマテラス、アッラー、ゼウス、ブラフマー、シヴァ、ラー、ユピテルの10柱だよ。
地球の守護神達だ。』
グロ「守護神達だってお前……おでん様とかアマテラス様にメチャクチャ言ってなかったか?」
『それはそれ、これはこれ。
裸苦転血で参加したのに名前出なくて恨んでる訳じゃないぞ。
あれは邪悪な絶神との戦いだったからな。
子供が癇癪起こして虫を踏み潰そうとしたってのが近いかも知れない。』
グロ「オデ達が虫だとしてどう戦えばいいんだ?」
『グロリア、蜂蜜取って来てくれ。』
テ「ああ!そう言う事ですか。」
グロ「え?何?」
テ「刺したり咬んだりする毒虫の巣に手を入れたくないでしょう?」
『って訳で対抗策も有るしだいたい始まるとも決まって無いんで帰って来いよグリたん。』
テ「グリフォンって勇猛果敢だと聞いたんですが……」
グロ「この子は優しいからな……ハナミズ、なんか有ったらグリたん助けてやってくれ。」
『普通スライムとグリフォンの立場逆なんじゃ……』
テ「で、このグリたんちゃんは仲間と言うことで宜しいですね?」
なし崩しにテラがグリたんの加入を宣言していた。
先週いきなりバッテリー充電不能に陥り読者の皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
{それよりこれ普通に絶神来ても追い返せそうやけどな?}
邪神側の情報収集者でもあるナイアルラトホテップが味方に付けば難しいものでもない。
と言うか別に絶神と喧嘩させようとは思ってないが?
{せんのか?}
うん小合が来るまでは。
次回は7月31日午前零時更新予定です




