新たなトラブル
王都に向かおう。あほ親父がこれ以上あほなこと言わないうちに……
『と言う訳でこのまま王都に向かおうと思います。ブイヨン騎士爵本当にごめん、もう少し待っててね。』
ブ「気にするなお嬢ちゃん。儂は足が動かんだけでそれももうすぐ治るんじゃからのう。」
マグ「と言う傭兵の強がりも飽きたんでこれでも付けとれ。」
ブ「この棒は?」
マグ「ゴールディーが作った脚無くした者用の仮脚じゃ。
大人しく実験体になれ。」
ブ「それは構わんが魔法使いよ、儂脚動かんだけで付いとるんじゃが?」
マグ「よしムサシ、膝から切り落としてくれ。」
ム「おめぇたまにドアホウになるの何でだよオイ。」
オ「ムサシ、我々の心を込めたお説教が足りなかった様ですね。」
『司祭、おっちゃん、そういう時は膝の裏に箒を当てるんだ!
イルミさん箒貸して?』
イ「箒でないと駄目ですか?棒だけならルネアが部品として持ってますが。」
『んじゃルネアさん棒の部分貸してもらえる?』
グ「なぁチビ、エルフの箒って聖霊とか宿っててきれいに掃けるんだから爺さん叩くのはちょっと……」
『ンな事しねぇよ?膝の裏に棒宛がって座らせるだけだよ?』
オ「そんなものが何に?」
マグ「痛たたたたたたた!何じゃこれ?」
『前に居たところのお仕置きでこう言うのが有ってな……
あ!おっちゃんそれアタッチメント変えて使える様にするわ。
王都まで立てなきゃつらいだろうし……ちょっと膝と脛の形取らせて?』
ブ「ハイハイ……お嬢ちゃんそれ何の粘土じゃ?」
『神銀つったっけ?加工が楽なんで使ってるだけだよ?』
ブ「ミスリルの加工が楽?そう言えば手で捏ねとるが……お嬢ちゃんそれもしかしたら……」
『元マフウカタロの太刀。
スライムジェル塗ればこうなるんだよ。
オリハルコンは鍛冶と錬金のスキル要るらしいけど……さぁおっちゃん脚出して?』
ブ「本当に粘土当てられとるみたいじゃな。」
『ぴっちりより隙間開けて綿か何か入れた方が良いかな……』
ム「嬢ちゃんワタならホルモン焼の余りがあるぜオイ。」
『おっちゃん……んなもん使えねーよ……しまった!
ケツアルコアトルの抜けた羽根もらえば良かった!』
ム「夕方にはコーダイに着くだろ、ソウドに言えばなんか有るんじゃねーかオイ。』
『ソウドさんに綿っぽいもの頂戴って……』
ル「みなさん!大きい鳥が来ます!」
『あ~、あれグリフォンだね~。』
ム「嬢ちゃん、あの羽根使えねーかオイ。」
『あいつの羽根硬いんだよな……お~い!お前何してんだ?』
キュルクワァ~!
『なんか混乱してるな?落ち着け目覚めの雷!』
テ「まぁアマテラス様並の命中率!」
『テラ様、これ威力無いんだよ。たまに相手麻痺させるだけで。』
{親方、グリフォン焦げてるよ?}
『よし見なかった事にしよう!』
ブ「野郎共!ずらかるぜ!」
マグ「傭兵、お主まで何言っとるんじゃ!素材取ってからに決まっとろう。」
ム「マグナス!おめぇは何を……」
『取ってもいいけどそいつ生きてるよ?治癒!』
むくりと起きるグリフォン。
“何が有ったんだ?”
{お前がキュルクワァとか言いながら突っ込んで来たんで雷落としたんだが?}
『グリフォンよ、何が有った?おいらたちで力になれるなら力貸すぞ?』
“ああ済まない。黒い光を放つ石が有ってそばに寄ると頭がおかしくなるんでこの辺に居る聖女さんに力貸してもらおうと思ったんだが俺っちも頭おかしくなってたみたいでな……”
テ「黒い光……まさか?いやでもアレは魔王城に安置してあるはず……」
『ブイヨンのおっちゃん、悪いが少し回り道する。』
ブ「そりゃ構わんがどうした?」
『この世界、恐らく暗黒邪神と呼ばれるモノが存在する。
その1人を呼び出す物に酷似してるんだよ。』
テ「マスヤマさん、何故それを?」
『おいらたちの世界って結構神々の吹き溜まりでね……この前来てた克っしゃんといろいろ殴り倒してたんだ。
一番の大物はアザトースと呼ばれてたよ。その石はそいつの部下の秘宝と酷似してるんだが?』
テ「どうやらわたくしと同じ暗黒邪神を想像しておられますね?」
『月に吠える這い寄る混沌……奇術師ナイアルラトホテップ……唯一おいらの張り手で粉砕できなかった奴。
仲間守って勝てる気がしない……』
テ「待ってください。あの方を傷付けたのですか?」
『その程度なら何回かは。
最終的に逃げられたけど。』
テ「……勝てますよ?あの方の再生は1000回です。つまり……」
ム「1000回超えてダメージ与えりゃ良いんだな?嬢ちゃん楽勝だぜオイ。」
テ「ダメージが半分を超えると言葉で威圧して来、それが効かなければ逃走を計ります。
恐らくマスヤマさんはここまで至ってたのでは無いかと。」
『あ!おいらあいつの口車に乗ったってことか?』
テ「あの方は元々詐欺やペテンに長けています。純朴な神では騙されても仕方ないかと。」
『克っしゃんが居れば逃げられなかったのか?』
テ『詐欺師に対抗できるのは悪戯者のみ。スサノオ様とは先日お会いしただけですが……』
『あいつ織り女が辞めたがってるの知って馬の皮を死んだ馬に似せて織り女がショック死したように見せてたな。
それで本人高天原を追放されたんだが……』
テ「間違いなく勝てます!スサノオ様もマスヤマさんも。」
『え?おいらがどうやって?』
テ「あなたも悪戯者では有りませんか?鏡を見てみてくださいませね?」
グ「聖女様の出番がテラ様にどんどん取られて行ってるな。」
マグ「やはりビキニ鎧より羽衣の方がまともに話せるんじゃのう。」
リ「そこの外野、うるさい。」
ム「ビキニ鎧ってもう少し色気が出ると思ったんだがなぁオイ。」
オ「まぁ聖女には元々色気は必要有りませんので。」
マ「いや聖女様しっかり色気有るじゃないか。」
グ「マーガレット、あっちは魔神テラ様で聖女様の出し殻はそっちだ。」
リ「出し殻言うなオーク!」
グ「なら聖女様らしくしてみろ第二人格!」
『……なんでケンカしてるのお前ら?』
{王様に謁見しておわりと違ったんか?}
俺のスケジュールを信用するとはお前は愚かだぞ?
{大々的にクトゥルフ出して来たな。}
あ!ここの戦闘機シャッガイの昆虫族じゃん!
なら出してもおかしくないなと……
{作者の頭がおかしかったのか……で?どうなの戦闘機?}
奇跡を信じてこれから書く。
あ、エルフはイルミとルネアになりました。
これから個性が出てくるかも……
{いきなり名前出てびっくりしたわ!}
奇遇だな、俺もだ。




