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おいらが聖女  作者: ケモブキ
16/19

グリたんに期待

1ヶ月ぶりでございます

 『さぁとっとと豚穴行くでぇ!』

「オーク洞窟と言えこのチビは!」

『ゴブ穴とかワンころ洞も寄りたいけど……』

「取り敢えずオーク洞窟でグロリア見せるのが先でしょう。」

「なぁオスカー、あんなかわいい豚ちゃん見せたらゴブリンやコボルトは襲って来るんじゃ無いかオイ?」

『おっちゃん、やっぱり順番に七洞巡りしたいよね?』

「いや別に、たまには雑魚モンスターぶっ飛ばして遊びたいだけだぜオイ。」

『グリたん、おっちゃんに稽古付けてやって?』

「ちょっと待て!

グリフォンって普通に軍隊が出動して討伐すんだぞオイ!」

『グリたん、おっちゃんと運動しておいで?』


グリたんは首を横に振っている。


「ほらグリたん嫌だって言ってるぜオイ」

“『何でだよ?』”

“おったんは剣戟飛ばすし爺たんは魔法痛いし司祭は殴るの痛いから。”

“『このお座敷グリフォンめ。』”

「ぱぱ、ぐりたんいじめちゃだめ。」

『アサ、グリたんはさっきの街くらいなら1匹で壊滅させられるんだぞ?』


アサが振り向くとグリたんは目をキラキラ輝かせながら丸くして無害アピールをしている。


“『いつそんなこと覚えた?』”

“ニーズちゃん先輩にご指導ご鞭撻いただいた。”

“『その言葉遣いだけでお前がヒナではないのが解るんだが?』”

「なぁチビ、なんでグリたんに執着するんだ?

お前でもニーズちゃんでも出れば敵なんかねぇだろ?」

『神の権能が使えない場所が有るかも知れない。』

「何じゃそれは?」

『簡単に言えば死んだ場所だ。

魔素が飛び散って文字通り死んでしまってる区域が有るかも知れないんだよ。

おいらやニーズ、テラの権能が使えなくなるんだ。

その区域じゃ神の側の者は能力が制限されるし生命体は強力なデバフ食らったイメージになる。

それこそ一歩歩く度にスタミナが減っていくのが自覚できるほどに。』

「なんだよその目に見える地獄は?」

『それ作る大砲を潰したって克っしゃんからスライム(ハナミズ)経由で連絡が有ったんだが……

もしかしたら銃程度の物作ってないとも言えねぇし充分注意しろって。』

「連邦って帝国や共和国に比べてもっと後進国かと思ってたけどのう。」

『どこかに悪魔的な天才科学者が居たのかも知れない。』

「この前の黒い奴が教えたんじゃねぇか?ニャンコロナントカって名乗ってた……」

『ニャルラトホテップ?

可能性は有るけど自分が消滅するような物教えるか?』

“ありゃ旧文明の遺物じゃぞ。”

『旧文明って……

いつまでもスレイプニルとか乗ってるから中二病になるんですよ。』

“まじめに聞かんか!

この宇宙は昔邪神戦争が有ったと言ったじゃろう?”

『おいら達参加したやつ?』

“うむ、お主らが邪神の総大将(アザトース)殴りに行ったあれじゃ。

あれも初期はこの地の人間や神だけで戦線を維持してたんじゃよ。

その時の人間の学者が作ったのが霊波爆弾じゃ。”

{おでんの爺ちゃん、爆弾じゃないよ。}

“うむ、その時はまだエーテルを腐らせるだけの爆弾だったんじゃよ。

やがてそれが砲弾になりエーテルを破壊・変質させる魔砲となった……特殊霊波砲の誕生じゃ。

邪神も神も滅することが可能な瘴気をエーテルから生成する

生命をエネルギーとした特殊霊波砲。

これを浄化するためには神と邪神が手を取り合い眠りにつく必要が有った。

アザトースとこの地の神マスラ王がのう。

そのマスラ王のいくつかに分割された魂を持つのがオゴウカツミとマスヤマシュウイチじゃ。”

『複合理由で呼ばれてたのか。』

“マスラの魂玉の欠片はオゴウがカオー・エマールという女性から切除したのをわしが回収した。”

『洗剤みたいな名前だな。』

“20年ほど前に連邦が撃った特殊霊波砲の犠牲になったのじゃ。

さすがのマスラの魂玉の欠片も区域浄化完了直前に再び呪詛を受けては体まで手が回らなかった様じゃのう。”

『克っしゃんには言った?』

“あの娘が生きたまま腐っていった原因じゃからのう。

マスラは悪く無いのじゃがオゴウが怒りそうでな。”

『おいらから言っとこうか?全部オーディン様が悪いって。』

“なんでわしじゃ?”

『三途の川フェリーチケット無効にされた恨みは忘れてねぇからそのつもりで。』

“ニーズヘッグ、こやつこんなに性格悪かったか?”

{爺ちゃん、まずは自分がやられても怒らない行動ができるようになろうか?}

“過ぎた過去の事は忘れてじゃな……”

『行動で示せるか?

何ならアマテラス様のところでポチ(フェンリル)借りて来るから仲良くできる?』

“犬苦手なんじゃ、無茶言わんでくれ。”

『あと()()()()()()()()()()()()()()()()

聞いた所に拠ると克っしゃんが独自で見付けて破壊したらしいじゃないか?

集団農場の名を借りた神滅兵器、ただ漏れ出す断末魔の呪いはそのオペレーターの魂をも蝕むはずだ。その辺の調査も克っしゃんがやってるはずだが……

裸苦転血(おいら達)を捨て駒にしやがったか?』

「チビ、一遍落ち着け。

なんでそれでグリたんが必要だったんだよ?」

『グリフォンはただでさえ魂の防御力が高い。

愛情たっぷりなオークに育てられた特殊個体なら尚更だ。』

「危険なのか?」

『だったらおいらだけで行ってる。

ただ最初に言った通り有るか無いかすら判んねぇ。』

「有るか無いか判んねぇモノを有ると想定して進むのか?」

『無かったらおいらを馬鹿にすりゃ終いだが無いと想定して有った場合全員が消滅する。

ってテラは何か気付いたみたいだが?』

「魔国の端にキャンサーズフォレストと言う地が有ります。

森と名付けられてはいますが断崖絶壁の荒野で生物は居ません。

もしかしたら……」

『豚穴の次の目的地は決まったな。』

豚穴に行くつもりが要らんことやってて到着が遅れてしまいました……

{ネタに困って新しい設定出して来たんかと思うたわ。}

次回は5月31日更新予定です

よろしくお願い致します

{ちょっと待て!図星か?}

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