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おいらが聖女  作者: ケモブキ
13/19

王様の面前で

おかげさまでおいらが聖女も1年です。

今年もよろしくお願いいたします。

 「はぁ……おぬしらが敵に回ると思うとぞっとするわい。」

『それは性的な意味で?』

「エインヘリヤル様、幼女姿でそんな事を言ってはいけませんぞ?」

『中身猥談大好きなおっさんなんですが?』

「せめて男の子に見えたらのう……」

「良いわよねぇ汚れを知らぬ男の子が筋肉質のお姉ちゃん達に……きゃ♡」

「ジャンヌ……男の子ならシンと掛け合わせる方が面白いじゃろ?」

「……で、こちらがリッチのジャンヌさんと元リッチ現ホムンクルスのニコライさんです。」

「皆さん良くしてくれますよ、ねぇグリたん。」

「クエッ!」

「ほうほう、で、この子が魔法生物でグリフォンに似たグリたんか……」


ヨシムネに頭をこすり付けているグリたんを見ながらミツクニがヨシムネに耳打ちする。


「王よ、実はゴールディちゃんがテイムした本物のグリフォンですよ。」

「なんと!本物であったか!さすがエインヘリヤル様じゃ!」


そう言いながらグリたんを撫でる手を休めないヨシムネ。


「なぁ、もしかしたら王様ってチビと同じで怖い者無いんじゃねーか?」

「ほっほっほ、そこの娘よ。

わしはエインヘリヤル様に全幅の信頼を置いておる。

エインヘリヤル様が連れておればオークやオーガとて友じゃ。」

「あの……王様、オデオークなんだけど?」

「関係ないのう。

旅が終わったらわしの後宮に入ってもらえんか?か~っかっかっか。

ところでここではなんじゃ。

王宮でゆっくりと疲れを癒すが良い。」

{ケーキ有る?}

「おうさニーズちゃん、無ければ取り寄せるぞ。」

「ヨシムネ様……」

「おうレッド・ブイヨン騎士爵……その脚は如何したのじゃ?」

「タヌマ侯爵の手の者にやられましてな……」

『ヒロコ様暗殺未遂容疑者とマフウカタロも連行して来たよ?』

「それよりレッドの手足を治してやってもらえんですかな?」

『こちらに取り出しましたるは変態錬金術師として名高いマグナス・ポアロが作りし妙薬。』

「終いには殴られるぞ嬢ちゃんオイ。」

『謎の金属(メタル)スライムに教えてもらって合成に成功したエリクサーだ。』

「さらっと恐ろしい物出して来たのう。」

『これをブイヨン騎士爵に飲ませれば……やがて手が出る足が出るときたもんだ。』


軽口を叩きながらブイヨンにエリクサーを飲ませる増山。


『これで1日放っておけばブイヨン騎士爵の復活でございます。』

「お嬢ちゃん!足が痒い。」

『あ!父ちゃん義足外してやって!』

「このまま再生したらどうなるんかのう?」

『おっちゃん、父ちゃんの脚切って?』

「わしで実験するな!ムサシも剣抜くな!」

『人が疑問にぶつかった時、その疑問をどう解消するかで人の値打ちが決まる。』

「自分の体でせんかい!」

『だから父ちゃんの体でやるのよ。

おいらクリーチャーだからさっきグロリアに真っ二つにされても平気だったし。』

「オデがやったみたいに言うな!

きっかけはマーガレットだろ!」

「弾くか避けるかすると思ってたのに。」

『傷付けようとか殺そうって意思が無いとおいらは傷付かないよ?』

{そう思っても我の爪受けて平気だった癖に。}

「で、そこの子供達は?」

『次代のソウド伯爵領領主のバスター様とオーディーン様から預かったアサとハナです。

あと魔神の……」

「はじめまして国王ヨシムネ様、魔神テラと申します。」

「これはこれは御丁寧に、人間の王をしておるヨシムネと申します。

エインヘリヤル様には人間と共存出来る魔族を勧誘していただいておりますじゃ。

エインヘリヤル様、しばらく見ないうちに凄いメンバーになってるのう……

で、ソウド伯爵は何用じゃな?まさか……」

『さっきブイヨン騎士爵に飲ませたエリクサーの製造・販売をお願いしようかと。』

「なんじゃ、遂に侯爵への昇爵を認めたのかと思ったのじゃが……」

「これ以上偉くなると民衆との乖離が……」

「有りそうかなエインヘリヤル様?」

『その心配は全くございませんヨシムネ様。

うちのグロリアなんぞバスター様をバスター坊やと呼んで可愛がっております故。

あとその件につきましては……』

「なるほど、エインヘリヤル様もワルよのう。」

『いえいえ、ヨシムネ様こそ……』

『「ふっふっふっふっふ……」』

「まるで悪代官の会話だなぁオイ。」

{おっちゃん、そういう時は。

一つ……人世の生き血を啜り……}

『ニーズ、誰に教わった?』

{帝国勇者の所のメカ妖精って名乗ってたモンスターネズミ。

あのちっこいの親方くらいしか勝てないよ?}

『ああ吹雪型の豆ロボね……ニーズもあの恐ろしさ解ったか?』

{たぶん本気出したらハナミズの親と五分だと思う。

アサとハナは普通に触れあってたけど。}

『あいつなんか理性を破壊する雰囲気してんのよな……まぁ克っしゃんが放置はしないと思うけど。』

「危険なのが揃ってるイメージじゃのう。」

『個々の戦闘力はともかく見た目だけはかわいい妖精でしたよ?

ただこちらに害を及ぼす存在ではないですが……』

“あの子はアマテラス様が姪と呼んで可愛がってますよ。

確かスセリと呼んでましたが。”

『ああ須勢理毘売命か、それなら納得だ。

夫婦和合と嫉妬を司る須佐之男の娘神……なるほどなぁ。』

「わしは今一良く解らんのじゃが?」

『簡単に言うと国造りの神の奥さんですよ。

どうも本人その気は無さそうでしたがね。』

「おいチビ!なんで教えなかった?」

『おいらも今知ったからな。

何だ滝夜叉の嫁にでもなるつもりだったか?』

「なんでオークとオーガが一緒にならにゃいかんのだ?」

『お前の尻を受け止められるのは滝夜叉くらいしか思い浮かばん。』

「テラ様、この二人はこんな感じですかな?」

「はいヨシムネ様、いつも本当に仲が良くて……」

『お前も王様の前でストリップしやがれ!』

「オデのアンモナイトの胸当て(チェストプレート)が切れるか?」

『アダマンタイトだドアホ!乳出して泣け!』

「そろそろ王宮なんで大人しくしてくれんかのう?」

今年一発目のおいらが聖女でしたが増山達は前の

ままだったでしょうか?

{自分のキャラクターの性格覚えて無いのか?}

年末にもらったニッカウヰスキーの残りで……

{あれまだ有ったんか?}

梅酒以外の酒何年ぶりか……

{ラム酒とか好きそうやけどな。}

茅台酒は昔飲んでたけどな。

{ドクペで割るなドクペで。}

次回は2月29日更新予定です


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