家に帰ると君がいた
地元を離れ、働いた。
何もかも上手くいかず、一人暮らしも初めて、バイトは家の手伝いだ…父が死んで、地元ではいた友達もいない、家族にも会えない、私は内気で、友達もいない
後から考えると甘かったなぁ
ただただ寂しくて、仕事にも打ち込めなくて、鬱んだ
こんな風になるんだなぁ
寝れない、頭が痛い、胸が痛い、吐き気がする
どうすれば?どうしよう?
会社行かなきゃ…
でも…行けない……
会社に行こうとすると、心臓が異常に脈打って何度も吐いた。
何も、やる気が出なかった。食事すら面倒だった。
反対されてた、家族にも相談できない…電話が来るたびに「頑張ってるよ」としか言えなかった。
プライドが高くて、不器用で、恥ずかしがり屋で、空気も読めない、傷つけるのも傷付くのも怖くて話せなくて
自分の悪いところばかりが目につく、上手くいかない
なんで、みんなは出来るのだろう?
なんで、私は出来ないのだろう?
疲れてしまった、限界だった。
私の状態をみて、母に連れられ実家へ帰る事になった。
惨めだった。家族とも目を合わせられなかった。
優しい言葉、気にしなくて良いってセリフ、何もかも信じられなくて…
口だけのやつだって周りに言われてるような、誰とも目を合わせられなかった。
家(実家)に帰ると君がいた。
小さくて、元気で人見知りで、優しい君
最初は怖がられていたと思う。
でも、私が落ち込んでいたからかな?泣いていたからかな?
指を舐めて上目遣い、お気に入りを持ってきて私の足元に置く投げる、拾ってきて、また私の足元に…
ほんとはあまり興味なかったのかな?それとも妹分に、譲ったのかな?あとで興味をなくしてしまったね。
私のためだったのかな?優しいね
君の暖かさで私の心も暖かくなった。
私の膝がお気に入りだったね
寝るものだから、起こさないように君を見てたよ。
泣いてたら、顔を舐めてきたね、辛かったはずなのに暖かかったよ。
また、立ち上がれたのも一人立ちできたのも君のおかげだった、君と離れるのは辛かったけど、また会えた時の君の喜ぶ様で、自然と笑ってた。
君の写真を見て、胸が暖かくなって頑張ろうって思ってたよ。
もう、会えないんだね
ほんとは君の元へ帰りたかった
最後の姿を見たかったけど…
ごめんよ…
もっと何かできたかな?もっと幸せにできなかったの?
思うけど思い出すと君はいつも嬉しそうな顔をしていたね
私は君に救われたよ
笑えるようになったんだ、今はちょっと泣いちゃってるけど、思い出の中の君はいつも笑ってるから…
私も笑うね
ありがとう、そしてずっと忘れないよ
今度は君の元にきっと行くから…
エッセイ?小説?は初めてですので大目に見てください…
あの子の事、受け入れ切った訳ではないけど、整理はできたから書いてみました。
あとで見たら恥ずかしいんだろな、でも素直な気持ちだし、覚えていたい、忘れないように形に残します。
読んでくれた方、いないと思うけど、ありがとうございました。