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ミセスパンツとミセスフライパン

 キーンコーンカーンコーン。チャイムが鳴って休憩時間になった。


「ねぇ、かすみちゃん?問題出してあげよっか?」


 椅子にもたれ掛かりながらほのかが聞いた。


「…いや、いいや。」


 かすみは、ほのかの方を見もしないで言った。


「わかった。じゃあ、問題です!」


「いや、要らないって言ったじゃん。」


「パンはパンでも食べられないパンは?」


 ほのかは、かすみをニヤニヤしながら見ている。


 かすみはそれに驚いた顔をしながら返した。


「おぉ~!正しく言えた!やればできるじゃない!」


「へへっ!すごいでしょ~!じゃあ、答えてみて!」


「そうね~。『フライパン』とか?」


「ブブー!違いま~す!正解は『パンツ』でした!」


 ほのかは得意げに言った。


 かすみは怪訝な顔をして言いました。


「いや、フライパンでも正解でしょ。」


「違うよ!フライパンは本気出せば食べれるもん!」


「無理でしょ、あんな固いの。しかも、それで言うならパンツも本気出せば食べれるでしょ。」


 それを聞いたほのかは手でバツを作って言った。


「無理だよ!だってパンツは汚いもん!」


「汚くても食べれるでしょ。少なくともフライパンよりは。」


「食べれないよ!そもそもフライパンはパンじゃないじゃん!そんなのズルだよ!」


 むくれるほのかにかすみは立ち上がって怒った。


「そういう問題でしょうが!しかも、それを言ったらパンツも違うでしょうが!」


「パンはパンツとして履けるでしょ!」


「履く奴いないでしょーが!どんな特殊プレイだ!っていうか、履けたとしてなに!?それがパンツがパンである理由にはならんだろうが!」


「もう!なんなの!屁理屈ばっかじゃん!問題出してても全然楽しくないんだけど!そんなにフライパンを正解にしてほしいの?そこまでフライパンに固執してなんなになるのさ?」


「屁理屈ばっかなのはあんたでしょ!!それに固執してるわけじゃなくて、正解なのよ!フライパンが!それにあんたもパンツに固執してるでしょーが!!」


「パンツに固執なんかしてないよ!もう!かすみちゃん嫌い!そんなにフライパンが好きならフライパンと結婚すればいいでしょ!ミセスフライパンとして生きていけばいいでしょ!」


 そう言ってほのかは自分の机に突っ伏した。


「コラ!誰がミセスフライパンだ!あんたこそミセスパンツとして生きなさいよ!ミセパンとして生きなさいよぉおお!!」


 キーンコーンカーンコーン。チャイムが鳴って休憩時間が終わった。

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