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おっぱいがいっぱい

 キーンコーンカーンコーン。チャイムが鳴って休憩時間になった。


「ねぇ、かすみちゃん?問題出してあげよっか?」


 椅子にもたれ掛かりながらほのかが聞いた。


「…いや、いいや。」


 かすみは、ほのかの方を見もしないで言った。


「わかった。じゃあ、問題です!」


「いや、要らないって言ったじゃん。」


「いっぱいの"い"をおっぱいに変えて言ってみて!」


 ほのかは、かすみをニヤニヤしながら見ている。


 かすみはそれに呆れた顔をしながら返した。


「あんた問題間違ってない?それだと答えが『おっぱいっぱおっぱい』になるけど?」


「え?そうなの?」


 ほのかは驚いて、ポカーンと口を開けていた。


「正しい問題文は、『いっぱいの"い"をおに変えて言ってみて』でしょ?」


「ああ!そうかそうか!なるほどね!じゃあ、気を取り直して問題です!」


「…」


 ほのかは、得意げな顔をして言った。


「いっぱいの"お"を"おっぱい"に変えてみて!」


「だから、違うって。いっぱいに"お"はないでしょ?いっぱいの"い"を"お"に変えるのよ。」


 かすみは、少しかすみの方に体を向けて言った。


「あ〜!なるほどね!わかった!じゃあ、問題ね!おっぱいの"い"をいっぱいにしてみて!」


 かすみは、ほのかを真っ直ぐに見て、大声で言った。


「だから違うって言ってるでしょ!!それだと『おっぱいっぱい』になるでしょうが!」


「もー!わかんないよ!ケチばっかつけないで答えてよ!問題出しててもつまんないじゃん!」


「ずっと答えてるでしょうが!あんたが問題の出し方を間違ってるから言ってんでしょ!」


 怒るかすみにほのかは膨れっ面をしながら言った。


「ちゃんと出してるでしょ、さっきから!問題です!おっぱいをいっぱいにしてください!」


「できるかぁあ!!おっぱいはいっぱいにできないでしょうが!もう、願望になってんじゃんか!」


「もう!かすみちゃんがおっぱいおっぱいうるさいから訳わかんなくなったじゃん!かすみちゃんの変態!」


「誰が変態だ!あんたのせいでしょ!ちゃんと問題出しなよ!解けないでしょうが!」


「もう、かすみちゃんには問題出してあげないよ!べー!」


「コラァ!出せぇ!ほのか!正式なおっぱいの問題出しやがれぇ!」


 キーンコーンカーンコーン。チャイムが鳴って休憩時間が終わった。


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