表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ショートエピソード集 ホラーを除く

藁人形Ⅲ

作者: 忘れな草

藁人形Ⅲ


 僕は学校でいじめを受けています。

クラスメイトの湯島君にいじめられている。いや、湯島にいじめられているんだ。

辞めてほしいのだけど湯島と僕では体格の差があり反撃しても負けてしまうだろう。


 ときは遡り2か月前。 学年が上がりクラス替えになった頃だった。

新しいクラスになりクラスに理恵ちゃんという女の子がいて僕は一目ぼれをしたのだ。

和風人形を思わせるきれいな黒髪の少女である理恵ちゃんに……。

しかし、理恵ちゃんはいじめを受けていたのだ。 

去年のクラスから一緒だった湯島から。


 僕は勇気を振り絞って湯島にやめろよと言って止めたのだけど、

いじめの対象が理恵ちゃんから僕に移っただけだったのだ。


 腕力では勝てないから僕は藁人形を使って湯島に呪いをかけることにしたのだった。

さすがに教室で堂々とやるわけにはいかないので、人の出入りがない図書準備室で呪いをかけることにしたのだ。


 図書準備室で、いざ藁人形を固定してくぎを打とうとすると、

ガラガラガラっと図書準備室のドアが開く音がしたのだ。

まずい。だれか入ってきた……。

なんと入ってきたのは理恵ちゃんだった。

理恵ちゃんは図書準備室を一瞥して僕と藁人形に気が付くと

「森川君。 君も湯島に呪いをかけようとしていたの? なら一緒に釘を打ちましょう」

「うん」

「森川君。この前助けてくれてありがとね」

「じゃあ一緒に打とうか」


 呪いがもとで結ばれた縁

これも一つの恋愛の形でしょうか?

ホラーで投稿していないので、呪いの結末は書かなったです。


こういう形で結ばれる愛っていうのも一つのロマンかなって思って投稿しました。

(追伸:藁人形と藁人形Ⅱはホラーで出しています)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] たとえ呪いが成功しなくても、これはこれでハッピーエンドですね。一緒に呪いをかけましょうというお誘い、何だか素敵です。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ