第一話:任務
ここはルーク帝国という国の首都、ジャキャプにあるルーク城のとある一室。
「そろそろ4時か。4時に王室でってカイヤ様に呼ばれたけど何のようだろう?」
トゥルースはそう言って自分の部屋を出た。
トゥルースは暗い螺旋階段を登っていった。長い螺旋階段を登りきり、右にある王室へと繋がるドアを開けて中に入った。
「速く着いたな。」
声の主は若くして王になったカイヤだった。カイヤは椅子に座り、トゥルースを見ていた。その顔は深刻そうな顔をしている。
「何でございましょうか?」
トゥルースは片膝をつき、礼をしながら尋ねた。
「いや、今回お前に任務を頼もうと思ってな。」
「任務ですか?」
トゥルースは首を傾げながらカイヤに尋ねた。
「今回の任務は時とても重要でしかも限られた時間しかない。だからお前に頼もうと思ったのだ。」
「わかりました。」
トゥルースは返事をしてその内容を待った。
「お前も知って通りこのルーク帝国にデードン率いるデードン国家が攻めて来ている。すでに北東の地は支配されてしまったところもある。そこでお前にその侵略を阻止してデードン国家を我がルーク帝国から追い払う重大な任務を熟してほしいと思う。」
カイヤは最後の言葉を少し強めながら一気に話した。「どのようにすれば?」
「我がルーク帝国には代々この地にある魔力でできた五本の剣がある。その剣はそれぞれ赤、青、緑、桃、紫の色をしており、それぞれ火、水、木、土、風といった五つの魔力が備われている。剣についてはこの本を読むといい。
そう言ってカイヤは分厚い茶色の本をトゥルースに渡した。表紙には〔ルークの書〕と書かれている。トゥルースがその本を受け取ると
「ここにその一つの〔パションの剣〕がある。そしてこの〔ルークの首輪〕をお前に托す。少し前にデードンのスパイに首輪にはめられている秘宝石を盗まれてしまった。その秘宝石はルーク帝国の北、南、西、東、中央の五つの魔境に隠されたという情報を得た。デードンはすでに戦いの準備をしている。一刻も早く五つの秘宝石とその剣とその持ち主をこのルーク城へと連れ帰って来てほしいのだ。」
トゥルースは話で聞いたことしかない剣と首輪を見て驚きながら話を聞いていた。
「おお、そうだ。お前の仲間を紹介しよう。入りたまえ。」
カイヤがそう言うとドアが開き、体格がよく、ヒゲを生やした男が入って来た。「彼はバージスといって〔アビリティーの剣〕を持つ男だ。」
そう言うとバージスはトゥルースに近寄り、
「よろしくな!」
と言った。「こちらこそよろしく。」
とトゥルースが言い、カイヤから剣と首輪を受け取りバージスと握手をした。