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8話
さて、最初に誰を殺そうか。
気づいたら筆箱からカッターを取り出していた。
「小松さん?」
さぁ、人が目の前に来た。
カチチチ カッターの刃を出した。
「小松さん?何する気なの??」
「おい、小松。危ないだろ」
邪魔が来た。邪魔だ、のいてよ。
バシッ
「痛っ。」
「潤くん大丈夫??」
早く誰かを殺さないと私が殺される。
どうしよう。殺されるのは嫌だ。
「小松!」
「みんな死んじまえ!!」
なんで声出したんだろ。
カチチチ カチチチ
「やめろ!!」
シュッ
「ハハハハハ。カッターじゃ殺せるわけないだろ。怪我人が出ただけだぞ」
しまった。衝動のあまりカッターで殺そうとしていた。素人は、ナイフじゃないとダメか。
学校を抜け出して家に帰ろう。今日はまだ帰っても誰もいないからナイフをもちだせる。
「みんな、先生呼んできたよ!」
先生を呼ばれてしまった。帰りたいのに。
「小松さん、話があります。」