俺の奴隷たちは泣き虫
ガタンガタン
馬車に揺られること二十分。
にしてもいくら公爵専用馬車とはいえケツが痛い。
これを明日も繰り返すとなると憂鬱だな。
リリスたちも時々起きそうになってるから後で改造しておこう。
まぁもうすぐ着くんだけど。
「主様、屋敷に到着しましたよ」
「あぁ、分かった。...ほらお前ら、さっさと起きろ」
「う~ん。あ、ご主人様だぎゅー」
「う~ん。っは!これは旦那様の腕。私は一生離しませんよ」
どうやら二人は寝起きが弱いらしい、多分。
このままでは俺が困るから意識をはっきりさせないとな。
俺は無理矢理引き剥がして馬車から降りる。
「待っでぐだざーい!わだじをおいでいがないでー!」
「わだじは二度ど旦那ざまのぞばをばなれだぐありませんー!」
なんと二人が泣きながら降りて来た。
いくら十歳とはいえこれからは護衛とかしてもらわくてはならない。
サクヤに教育課程で精神も鍛えてもらおう。
「ほらお前ら泣くな。俺はちゃんとここにいるから」
「ひっぐ...えぐ」
「ぐすん...私はもう離れたくありません」
「はいはい分かった。ほらさっさと行くぞ。明日に向けて準備しないといけないからな」
俺は屋敷の方に歩き出す。リリスたちも俺の後についてくる。
「ご主人様、明日は何か御用事があるのですか?」
「あぁ、多分リリスたちも知ってると思うが明日は王宮で貴族たちの舞踏会がある」
「なるほど旦那様も貴族様ですからね」
俺はメイドが開けた扉をくぐり屋敷の中に入る。
すると
「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」
「おっおう」
[マップ]を見てなかったから分からなかったが玄関にメイドたちが並んで
挨拶してくる。こんだけ居ればメイドを連れてくる必要は無かったと思うが
俺の好みとかを知っている者の方が良いという俺の独断で連れてきた。
「ご主人様、昼食をお作りしていますので少々お待ちください」
「あぁ分かった。俺は自室にて魔導書を読んでいる」
「畏まりました」
昼食まで俺はやることが無いためどうやって時間を潰そうか迷っていた。
リリスたちはサクヤに教育してもらうとして、昼食食い終わったら徒歩で観光しよう。
「サクヤ、昼食までの間リリスたちを頼んだ」
「はい、お任せください。この短時間であっても基礎は叩き込んでおきます。
ほらあなたたち、これから私がメイドととしての振る舞い方を教えますからね」
「え?...あ、はい」
「旦那様とこれから一生お仕えする身として頑張ります」
「では主様」
「あぁ」
サクヤが頭を下げリリスたちを連れていく。強くなれ我が奴隷たちよ。
俺はのんびり待ってるから。
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