主人公 スキル解禁 No.3
クレアの胸に顔を埋めてたい
突然周りの雰囲気が一気に変わったのを感じた。
意識がしっかりしているのを確認した俺はゆっくり目を開けた。
視界に広がっていたのは懐かしいあの何も無い空間だった。
「懐かしいな...この感覚」
しかし油断はしていなかったので後ろに人の気配を感じ取った。
俺は立ち上がって振り向きながら言った。
「久しぶりだな、クレア」
「はい、あなた様も元気そうで何よりです」
あれから五年も経っているのに全く変わらない姿のクレアがいた。
「まず、確認したいことがある。この空間での時間の流れはどうなっている?」
「はい、この空間の時間の流れは向こうの五分に比べて二時間に
設定しています」
「そうか、分かった。このまま立ち話もなんだからソファーを
だしてくれないか?」
「はい、お安いご用です」
パチン クレアが指を鳴らすと丁度二人が座れるサイズの
ソファーが出てきた。俺たちはそのソファーに座った。
「クレア、もう一つ聞きたい。この空間でもステータスを変更できるか?」
「はい、あなた様スキルでしたら変更可能です」
「じゃあステータス弄りながらクレアと話をしよう。」
「私もあなた様と話をしたかったですかね」
俺はいつの間にか手元にあったステータス板を{思考創造}で書き換え始めた。
ちなみに変更前のステータスはというと
名前:ルシフェル
種族:人類
歳: 5
レベル: 1
HP:500
MP:50
筋力:100
防御力:95
俊敏:80
演算能力:302
知識:1500
幸運:3012
魔撃:90
魔防:120
魅力:∞
適応属性:無火水風雷闘治癒
スキル:思考創造
「なぁクレア。魅力が∞なのは周りの反応から理解できるんだが、
演算能力と知識と幸運が高いのは何故だ?」
「はい。まず演算能力は魔法式を脳で処理するのでそれに見合う
知識が必要とします。あなた様が魔導書などで知識を蓄えると同時に
演算能力も上がったのです。幸運の方は私でも分かりません」
「そうか...ありがとう」
「あぁ。あなた様にお礼を言われました。こんなに嬉しいことはありません」
クレアが頬を染めて身体をくねくねさせている....可愛い。
俺はステータスを変更しながらクレアと雑談をした。
-----------一時間五十五分後-----------------
「ふぅー。やっとステータスを書き換え終わった」
「お疲れ様です、あなた様。ちなみにどのようにしたのですか?」
「ん?ステータスか?口で言うより見せた方が早いな」
俺はクレアにステータス板を渡した。
「これは凄まじいですね。本当によろしいんですか?」
「あぁ。俺はこの世界で自重しないと決めたからな。
前世では魔法が使えなかったんだ。せっかく念願の魔法が使えるんだ、
自重なんかしてる余裕は無いが流石に力の制御の練習はした方がいいな」
「あなた様そろそろお時間ですので」
「そうだな」
俺はステータス板をクレアから受け取りクレアと共に立ち上がった。
するとクレアが両手で俺の頬を挟んできて顔を寄せてきた。そして、
チュッ キスしてきた。もちろん唇に。
「くっクレア!?」
「ふふっ」
「前回はあなた様からでしたので今回は私からしました」
「なかなか良かったぞ」
「それは良かったです。ではまた会いに来てくださいね」
「あぁ、もちろんだとも」
俺が言い終わったと同時に意識が飛んだ。
--------変更後のステータス------------
名前:ルシフェル
種族:人類
歳: 5
レベル:∞
HP:∞
MP:∞
筋力:∞
防御力:∞
俊敏:∞
演算能力:∞
知識:∞
幸運:∞
魔撃:∞
魔防:∞
魅力:∞
適応属性:全属性+製作
スキル:思考創造
攻撃系無効
却下
全状態異常無効
全知全能
鑑定
隠蔽
飛行
奴隷術
マルチプル
ゲート
魔法作成
魔力眼
神眼
無限収納
奪取
殺気
威圧
不老不死(未設定)
テレポート
無詠唱
重複詠唱
マップ
-------スキル説明-----------
攻撃系無効(相手からのあらゆる攻撃を無効にする)
却下(相手からのあらゆる魔法を無効にする)
全状態異常無効(ありとあらゆる状態異常を無効にする)
全知全能(様々な知識、理を知ることができる)
鑑定(相手のステータスや物の価値、性能を見ることができる)
隠蔽(相手の鑑定を防ぐ。ただし、相手よりもレベルが上で
ないと防げない。自ら見せる場合は別)
飛行(空を飛ぶことができる。風属性で飛ぶよりも簡単)
奴隷術(指定した相手を奴隷にする)
マルチプル(複数の魔法陣を展開する)
ゲート(一度行った場所に転移できる)
魔力眼(魔力の流れを読み取る)
神眼(未来予知ができる。魔力依存)
無限収納(アイテムを無限に入れれる)
奪取(指定したものを自身の付近に転移させる)
殺気(殺意のオーラを放つ。オーラの質を変えられる)
威圧(威圧のオーラを放つ。オーラの質を変えられる)
不老不死(肉体の成長が止まったとき、自身が設定した年齢で
止まり、老いることも死ぬこともない)
テレポート(視認できる範囲に転移できる)
無詠唱(詠唱を省略して魔法を行使できる)
重複詠唱(魔法陣を重ねるほど威力が増す)
マップ(自身を中心に周囲の情報が分かる。魔力依存)
自重?なにそれ?おいしいの?