MM読本
MM=男女の双子(殺し屋の男・森長水葵/貴族の女・メサイア=ムソン)同じ女顔
MM読本
■はじめに■
●MMとは……
謎の多い世界トップの大富豪。
国籍、年齢、性別、人種、一切が不明とされる人物。
社交界の華。
貴婦人達のステータス。
貴族主達の高嶺の花。
各国国王達が友人。
●MMネットワークとは……
アンダーグラウンドから一般主婦、王侯貴族に至るまで、様々な人種や位によって細かく格付けされていた趣味団体。
その倶楽部の種類は軽く1億を越えるといわれる。
それ以外にも、様々な研究も行なわれている。その研究に関してのスポンサーは大富豪連盟から頼ることは無い。MMの性質上、他人は信用しない為に、MM側が徹底して自己が様々な事業者達に対するスポンサーに徹していた。
MM発足時はネットワーク上で最上の品物や珍品幻の一品や、彼自身の製作する趣味範囲の物を卸していた事が、富豪や貴族達の間に口コミで話題になり名が売れ始めていた。
興りは、MM自身が日常の身の回りのものを自分で全て、ライフスタイルや美容、趣味、装飾品や日用品、服装、建物や空間、リゾート全てをプロデュースしていた物を他の人間達にも紹介し始めようと思った事が始まりである。
当初は、家出をした身分と、殺し屋をしていた身分の為に、顔や姿、本名を隠し続けて趣味団体を発足させていた。注文など何でも依頼はネットワーク上で取り交わされ、実行・郵送されて来た。手書きの感謝状と手紙によるメッセージカードも必ず添えられていた。
その後も、社交に姿を現した時は、誰もがMMの姿の意外性に一瞬の内に虜となる。
その後も、裏で行なわれる趣味団体の集いではMM自身が最上級メンバー達と共に匿名希望者達が多いために仮面を取り付け宴を開くなどしていた。
●悪魔の様に美しい美貌を持ち合わせる、中性的な存在であったMMは、人間らしさが無く、悪魔の化身なのでは無いかと言われていた。
女のみならず、男の事も虜にし続ける華であった。
調査上の事実;
MMは男女の双子である。
裏では巨大組織で殺し屋を生業としていた。
1)MMの特徴・人物像
■MM 森長水葵■
本名;森長水葵(Morinaga Mizuki/モリナガ ミズキ)
社交名;MM
兄弟;双子兄
性別;男
血液型;AB型
生年月日;1933年11月4日(戸籍上1934年4月11日生)
人種;エジプト王家筋フレンチロシア人
父;エジプト国王
母;ロシア人貴族МУСОН(ムソン)家令嬢
国籍;日本
家柄;養父・森長勇次(ヤクザ森長組次男)
職業;闇組織LOGASTAR戦闘員・殺し屋 コードネーム・シルバーウルフ(SW)
大富豪連盟理事長
身長;200センチ
体特徴;髪・銀 瞳・銀 全身・入墨・ボディーピアス 声・低く冷たい
顔特徴;巨大な鋭い猫目。長い睫。目の際が黒く見える。大きな瞼。巨大な瞳。綺麗な筋の鼻。 上品な眉。大きな唇。
クールビューティー
服装;白シャツ。黒革パン。ブーツ。ライダースジャケット(ショットのダブル・ワンスター)。シルバーアクセ。
愛車;黒のハーレーダビッドソン
愛する女;水天紫穂(LOGASTAR戦闘員・ボス)
大切な人物;養父。
女性遍歴;水天紫穂、日向マサコ
恋愛傾向;異性には潔癖。愛する者以外には絶対に体を許さない。精神狂殺愛者。
タイプ;最も美しい女。純粋な女。頭のいい女。強い女。ダイヤモンドの様な女。
性格;精神哲学的。世界滅亡願望。精神愛者。好き嫌いがはっきりしている。夢見ががち。
他人嫌い。冷淡。邪神信仰。身内想い。
性質;シビア。冷静沈着だが切れると恐い。潔癖。最上志向者。
印象;MM・絢爛。華麗。自信に満ちている。魅力的。
水葵・兄貴肌。人見知り。狂気。荒廃的。世の中全部壊れちまえ顔。冷めてる。
МЭСАИАから見た性格;完璧主義者。悪魔。冷酷。厳しすぎ。酷い。夢見過ぎ。
(メサイア) 何でも可能とする。
口癖;上等。 元がロードライダーなので、社交内でも一切口調を装わずにお口がお悪い。
死因;推測・自殺
■MM МЭСАИА МУСОН■
本名;МЭСАИА МУСОН(Mesaia Muson/メサイア・ムソン)
社交名;MM
兄弟;双子妹
性別;女
血液型;AB型
生年月日;1933年11月4日
人種;エジプト王家筋フレンチロシア人
父;エジプト国王
母;ロシア人貴族МУСОН家令嬢
国籍;ロシア
家柄;ロシア人貴族МУСОН一族
職業;なし(水葵の影武者。)
身長;200センチ
体特徴;髪・プラチナ 瞳・水銀 唇・ローズピンク 声・意識して低く出来る。
元は女らしいハスキーボイス。
顔特徴;巨大な鋭い猫目。長い睫。目の際が黒く見える。大きな瞼。巨大な瞳。綺麗な筋の鼻。 上品な眉。大きな唇。
エキゾチックキュート
DNA;人間と狼の混血(後天性)
服装;トレードマークは柔らかい純白の衣装。プラチナアクセ。
愛用機;プラチナムジェット
愛する男;ゼファー・ガルレ・ソワイ
大切な人物;水葵
男性遍歴;DaronGabrielGalld(Legant)、ゼファー・ガルレ・ソワイ
恋愛傾向;異性には潔癖。惚れた者以外に絶対に体を許さない。オンリーワン。
タイプ;強烈に本能が確実に導きあった相手。
性格;ナチュラリスト。爽やか。嫉妬深い。人類愛者。お茶目。冗談好き。魔神崇拝教祖。
性質;愛に生きている。楽観的。
印象;MM・艶やか・華やか・煌びやか・中性的
メサイア・笑顔が可愛い。色っぽい。意地悪。
水葵から見た性格;馬鹿な奴。どうしようもなくトロい奴。楽観的過ぎる。
珍獣メサメサ=ムームー。ヤカマシイ。余り頭働かない。
口癖;あなたがそう望むなら。 それが望みなのか? 全てはあんた次第。
死因;銃殺死刑による出血多量
2)半生・生い立ち
■兄・森長水葵■
胎児;双子・ロシア、МУСОН一族内で成長。
生誕;極秘出産のため日本・東京で。
育成;未熟児のため、5ヶ月間カプセル育ち。森長勇次に引き取られる。
育ち;日本・新宿歌舞伎町
小学校;横浜
14歳;養父が組織に事故に見せかけ殺され、組織入り。殺し屋へ。 DNAを採取される。
14歳までの写真あり。
15歳;組織内で水葵とGBC紫穂のジュニア誕生。
16歳;推測・双子の妹と再会。組織へ勧誘し、妹を影武者にさせる。
組織内DNAデータ破壊事件続発と、ネットワーク上やイベント上でのMM促進年月
から推測。
17歳;パートナー紫穂と出会い愛し合う。精神破壊愛。
21歳;紫穂が病気と妊娠の為組織を去り、17歳で彼女は組織ボスへ。
組織内に紫穂との映像や写真あり。
22歳;MM社交進出。世界中で紫穂を探し始める。DD暗殺。
23歳;紫穂自殺。組織を壊滅させる。殺し屋引退。日本人マサコと存子結婚。
(DNAに水葵の物は無し)
MMとして社交では行動。
写真なし。
37歳;推測・城内自室での銃弾自殺による即死(遺体確認なし)
自室と思われる室内、寝台横の大理石床にリボルバー拳銃による弾痕あり。
理由推測・紫穂自殺の不可解さによる長年の鬱状態から来る自害
■妹・МЭСАИА МУСОН■
胎児;双子・ロシア、МУСОН一族内で成長。
生誕;極秘出産のため日本・東京で。
育成;未熟児のため、5ヶ月間カプセル育ち。
その間にペット研究会に狼のDNAを注入される。МУСОН一族に連れ帰る。
育ち;ロシア・貴族МУСОН一族
13歳;家出
13歳までの写真あり。
16歳;推測・双子の兄と再会。面白がって組織に入る事を承諾。趣味団体の確立を呼びかける
18歳;殺し屋としてDGGと初セッション。
22歳;MMとして社交進出。自殺幇助事件で政府警察に目をつけられる。
組織での映像あり。親友・紫穂とのアルバムあり。(水葵含む)
23歳;嫉妬から一警官過失障害事件を引き起こす。
推測・組織という居場所を失った時点でゼファー・ガルレ・ソワイに出会う。
27歳;水葵が家庭放棄し始め、社交に出るのみになったので、水葵の家庭も任され始める。
36歳;水葵が社交から完全に姿を消し始めたので、MMとして切り盛りを始める。
37歳;政府警察に挑発。国際指名手配。
推測・兄、水葵の自殺によるショック・不安感。
ゼファー・ガルレ・ソワイとの揉め事による。
国際指名手配書写真あり。
38歳;死刑
3)事業
■双子職業■
MMネットワーク社長
組織殺し屋・戦闘員
■双子所有物■
・自宅城島
・悪魔崇拝島(МЭСАИА МУСОН固有物)
・大型・小型動物島
・MMリゾート島
・世界各国MMエアーライン
・カザンラク薔薇園(МЭСАИА МУСОН固有物)
・フランスチョコレート工房(МЭСАИА МУСОН固有物)
・世界海洋研究所
・シベリア豪華列車
その他捜索中
■双子事業■
世界海洋研究
MM銀行
宇宙開発
ネットワーク上趣味団体運営
その他
■双子趣味■
水葵;バイク・ツーリング・イベント・入墨・皮革や銀製品・ブランデー 他
МЭСАИА;薔薇・チョコレート・魔神崇拝・パーティー・エステ美容研究 他
4)事情聴取による人物像
■森長水葵の人物像■
●幼少時代の森長水葵像(2歳から6歳)
東京。新宿歌舞伎町。雑居ビルの狭いアパート暮らし。
家族構成;父・森長勇次
性格は見た目の派手さとは違って心配症。
歌舞伎町でホストクラブを経営していた。昼は土方。
息子・森長水葵
猫・名前は不明の黒猫
・悪魔の様ないたずらっ子。お茶目でいつもけたたましく笑っている。チビなので走って行動
・頭の回転が速く、世界を小馬鹿にしている。
・基本的に冷めた子。
・白人のお人形の様に可愛らしくていつでも黒の服を着ていて体が小さかったので黒猫のよう だった。
・何処にでも入り込むので、意外なことや大人の事情も何でも知っている。
・多国籍語を娼婦のお姉さん達から習っていたり聞いて覚えていたので堪能。
・大人の知り合いばかりに囲まれ大人の世界で育ったので、同世代の友人はいない。
・何でもやらかし、恐い物知らず。
・娼婦のお姉さん達が母親代わり。
・歌舞伎町の裏路地が彼の遊び場。
・地元マフィアに可愛がられていた。
・武器密売を実はしていた。
●少年時代の森長水葵像(7歳から12歳)
横浜。横須賀。静かな住宅街。公立の小学校に通う。
家族構成;父・森長勇次
性格はやはり心配症。学校などの雰囲気や真面目な話が苦手。
晴れて会社務めを始め、安定した収入を確保し始める。
息子・森長水葵
・冷静沈着で宇宙哲学的で荒廃的。
・無鉄砲で何でも興味を示せば恐い物知らず。
・世界を低く見ている。
・弱いもの苛めが大嫌いで助ける。だが弱者と自らが関ろうとはしない。
・ヤクザやチンピラが大ッ嫌い。心底軽蔑している。
・印象的な魅力のある顔立ち。自前の銀の髪と銀の瞳が自分でも好き。
・白人にしか見え無いのに、日本人として扱われないと怒る。日本人として誇りを持っている
・ファッショナブルでお洒落好きで独自の個性を重んじる。
・スポーツ万能で成績優秀。それを一切誇示せずに頭に無い。
・連れは多いが、親友は作らない主義。
・父親と毎週週末は草野球、ハーレーを二ケツでツーリング、キャンプ、天体観測に出かける
・喫煙・飲酒・入墨
・基本的に喧嘩はしない冷めた性格だが、一度キレさせると大人まで大怪我を負わせる。
・日本語が下手過ぎで何て言っているのか分からなくなる。英語が大半。
・クラブでは空手部だった。
・バレンタインではチョコレートをダンボールの箱50個分以上もらう。
台車で運んで軽トラックで自宅へ運んでいた。
・必ずお返しをしていた。白の熊の縫いぐるみや、白い薔薇の器だったりした。
そういう金に糸目をつけない。
●家庭のある森長水葵像(24歳から)
東京。大手企業若手社長などの資産家が集うニュータウンに住む。
家族構成;主・森長水葵
妻・森長マサコ(旧姓・日向/沖縄県那覇市出身。父は沖縄の古株刑事である。)
性格は明るく常に元気。人懐っこく盛り上げ役。だが実は頭の回転が早い。
利口で冷静沈着。笑顔が輝いている。
父と、父を支えてきた母を尊敬している。
息子・森長カイ
(実はマサコと、沖縄出身の男リンダ君との間の子供。実は水葵の息子では無い。)
性格はしっかりものでツッコミ役。どうしようもない父ちゃんに呆れる毎日だ が、両親が大好き。顔はマサコの父似。
・ギャンブルで生計を立てていた。プータロー。妻はその分、アジアン雑貨屋で働いていた。
・夢見がちで現実逃避しているとしか思えない。
・一人でふらりと何処かに出かけると帰ってこなくなる。
・何の機械も修理できてしまう万能人間。
・何かと人生相談に乗ってくれる兄貴肌な面もある。
・近所付き合いが大嫌いで無表情ばかりで、近寄り難い。だが、困った人には親切。
・プライドを傷つけると、一切部屋から出てこなくなる。
・写真嫌い。
・クールビューティーなロードライダーの見かけに寄らず、頭がいい。
息子の勉強をつける。
・週末は息子を連れてバイクでツーリングやイベントに連れて行く。
・薔薇とブランデーの香りがする。
・オーラが黒い。
・秘密主義者で自分のペースを乱されたくない。
・世の中に無関心。
・寡黙。だが口を開くとキツい。
・割と律儀である。
・嫌いな物は嫌い。精神的に受け付けない。
・無愛想で無表情なのだが、笑うと妖艶であり、御近所の企業社長夫人達に大人気だった。
・ゼファー・ガルレ・ソワイは彼の相談役。
■МЭСАИА МУСОНの人物像■
●少女時代の人物像(1歳から13歳)
一族構成;父・アジラト・ムソン。
性格は厳格で貫禄がある。
母・メイリーザ・ムソン(旧姓・サティマ/母がフランス人貴族)
性格は冷静沈着で肝が据わっている。
娘・メサイア・ムソン(父はエジプトの王。メイリーザが宴で出会い、関係を持っ てしまった。)
・愛らしい顔をした子。
・小悪魔の様な悪戯っ子。お茶目。楽観的。
・お洒落でおませで独創性に溢れ、プライドが高い。
・派手で豪華絢爛好き。
・年上の貴族達に可愛がられる。
・盛り上げ事好き。
・パーティー大好き。
・憎めない愛らしさ。
・屋敷に寄り付かずに夜通し遊びまわっていた。
・勉強嫌い。
●組織内での人物像
16歳までの人物像
・森長水葵で性別は男だと名乗っていた。
・ヘアスタイルはボブパーマ。
黒シルクの前袷シャツ。ピッタリした黒革パン。ブーツ。
チンチラの毛皮ショートジャケット。プラチナアクセ。(全自社生産。)
・紫のハーレーダビッドソンや、自分で作った薔薇バイクで行動。
・ロイヤルローズの煙草は彼女の自社生産。
・女にしか見え無いときがあるのに、それを言うとマッパにさせられ月に「水葵ちゃんは男で す」と吠えろと言って来る。実行させられ大笑いされる。
・猫の尻尾が出て来て、ヒトでは無い。
・酔うと色っぽいが、男と名乗っている為に女を造らなかった。
・男のパートナーにドキドキしていた。
・タイプは男らしい目元の人間らしい。女顔の男に興味無し。
●17歳からの人物像
・紫穂の親友。
・常に煩くふざけきっている。
・常にお喋り。
・殺気無し。
・割と細かい事に気付く。
・男嫌いの司令者にわざと色目を使って来る。
・逆切れする。
・泣き虫。
●個人としての人物像。(222歳から)
・自らをあまり着飾らない。憶測だが、兄の影武者である為に派手なお洒落を大してしていな いのかもしれない。
・願望は綺麗な髪を長く伸ばしたがっていたのではないかと思う所。
・恋愛に掛けては潔癖であり、軽い行動を取る事に軽蔑している。
・一度好きになった人物はとことん長く愛し、捧げる純情な面がある。猪突猛進。まっしぐら
・澄ましている様で、トロい。
・細かい事が苦手ですぐ投げ出すが、自分の趣味に掛けては金に糸目を着けずに本物志向での めりこむ。
・嘘が下手。嘘をついても可愛い嘘か、とんっでもない危機的嘘。その場合自己も死に物狂い になっている。
・白と光が好き。
・高級志向だが、貴族ぶらない自然体。
・攻撃力が半端無いので、キレるとヤバい。コンクリートの壁も穴を開け、クルーザーも素手 で破壊する。
・牙が生えているので、噛まれ様ものならとんでもない。
・とことん勝手に貢ぐタイプ。それで大満足。人の喜ぶ事が好き。
・何かを恐れていた。憶測では、絶対者であり自己の柱である兄・水葵や、不可解な存在で完 璧な強靭者だったゼファーに対する畏怖。
・狼のDNAを注入されてしまったので、定期的に強力な反DNA成長制御注射をしなければ ならなかった。
・周りのことが見えなくなるので、周囲からは激しく嫉妬の嵐に遭う。
5)半生と兄妹間の推測
■森長水葵■
個人個人で見ると、МЭСАИА МУСОНに一切の危険性は無い。
逆に森長水葵の性格だけで見ると、何処にもMMとしての姿が窺えない。
2人で1人の【MM】を演じるにあたり、其々が何某かの志あってこその【MM像】であるが、それは森長水葵の場合は、失踪した紫穂を探し出す事への巨大な期待と希望に満ち溢れた姿が反映されていた部分と、組織から出た事の無い箱入り娘だった紫穂と、これからならば、豪華絢爛なすべてを共に経験できるという夢の姿を、目の前に反映させ、思い描きつづけていたからに他ならない。
当初の森長水葵は、彼女に精神破滅愛を根付かせては、愛し合う時間を誰の干渉も許さずに濃密に重ねていた為に、一触即発の静寂な殺意が2人の間に交差していた。その事により、愛情という精神束縛に雁字搦めにされ、その殺気の全てが殺し屋としてのプロフェショナルな腕を生み出していくに至り、そして殺しを嫌がる紫穂の心を少しでも殺意へと向かわせたが、紫穂が妊娠・原因不明の病気にかかったことにより、去らなければならなかった。
突如最上愛の終焉を下ろされた森長水葵は、何の理由も知らされずに「重荷な愛情」とだけ言われ、納得できずにいたが、紫穂は組織を去った。森長水葵の首を縦に振らせたのは、紫穂の出した【誓い】の約束事で、再会時に、最上に愛し合う互いを殺しあいましょうという言葉だった。
彼女を失った彼はミッション中もそれを思い描きながらも過ごしつづけ、空虚の中を彷徨うが、徐々に彼の心に変化がもたらされ始めた事を、彼自身は気付いていない。
徐々に、破滅へと向かう愛情よりも、共に世界を知るという事への限りない儚さの一瞬一瞬、その全てを共に感じ取り過ごし、そして、共に踊りたいという望みの、決して贅沢な願いなどではない愛情を感じ取りたくなって来ていた。共に歩く明日と、共に歩く未来を思い描くようになっていたのだ。
紫穂は組織から離れた屋敷内で、ボスとしての最終決定事項や組織運営命令の可決を下しながらも静かに暮らしていたが、元がしっかりもので、粋で、正義心が強く、頑固で屈強しない性格の彼女であり、動き続ける最前線を生きて来たので、屋敷から出ると幾度も監視役から逃亡し、社交に進出したMM,愛する森長水葵に会いに行こうと模索するが、悉く監視役に邪魔され反対されつづける。
予想だが、森長水葵との妊娠での子供は、病気の体での出産時に死産したと思われる。
その為に、森長水葵が組織入りした時点で採取されたDNAと紫穂のDNAを掛け合わせて組織内で育ち続けて来た子供を、紫穂は屋敷へ連れて来て育て始めたと思われる。
だが、紫穂は若い身で寿命を迎え、その直後にどうしても森長水葵に会いたく、そして彼女は待ち焦がれた互いの再会の場所で、自らの胸を拳銃で打ち抜き、森長水葵の目の前で自殺する。
森長水葵は自分から全てを奪った組織を恨み、初代委員長ジル・D・レガントと初代ボス水天露雅により設立された巨大組織LOGASTARの54年の歴史に終止符を打った。
その事に関しては、後の森長水葵の親友にもなった組織総司令官にして、最強の殺し屋であった男、Mr,SSS/WALSSも加わり壊滅させたが、それは強制的な体制を敷いて来る組織を恨んでは、息子を護る為に組織最後のボス、紫穂が組織の為に一生を捧げ生きては水天一族に全てを尽くし仕え続けて来たMr,SSSに下させた残酷な最終命令でもあった。だがその実、Mr,SSSも組織に対する養母暗殺や記憶喪失、感情欠落などへの恨みがあったために、長期的にはらした静かな怒りの仇討ちでもあった。
最終命令で、紫穂を狂わせた森長水葵への恨みもあるものを、彼を殺すなという命令もMr,SSS/WALSSにとっては辛い命令だっただろう。
その後、心身に打撃を受けた森長水葵は、ゼファー・ガルレ・ソワイ(推測・謎の殺し屋団体をまとめる男)とMr,SSSの紹介で出会い、兄貴分と慕い始め、相談を持ちかけ始める。
だが、遂に自殺にいたった。
■МЭСАИА МУСОН■
МЭСАИА МУСОНという女は、兄には逆らう事は出来なかったのではないかと思われる。
力があり、全てを有していた存在の兄の事を畏怖していたと同時に、お人よしな面から、鬱状態の彼を心配し、どうにか元気つけようとし続けたと思われる。社交にも頻繁に出させたり、兄の放置した家族を必死に盛り上げたりする。
狼の習性からか、上位の者には従い、獲物は自力で足で取ってきて、仲間や身内思いであり、愛情深く、他の追随を許さず、プライドがあり、何処までも身内を保護し、死んでしまわないように心構ったと思われるが、森長水葵自身が他人嫌いなために、大して妹の心配も目に映っていなかったと思われる。
社交での彼女は自信に満ち溢れていたが、プライベートでは意地悪で魔女の様であり、それでも子供には優しいという一面もある。一方で、彼女自身が子供の様におおはしゃぎし始めると、止まらなくなる。一瞬覗かせる不安の表情もある。
推測だが、殺し屋団体としても出なくなった兄の変りも彼女は務め上げ始めた内に、ゼファー・ガルレ・ソワイとの関係が出来始めていたと思われる。
MMは一人であり、本名は森長水葵であると世界中の誰もが思っていた為に、ゼファーも実は森長水葵が女であったと信じ込み、双子である事実など予測もしなかったと思われる。
МЭСАИА МУСОНは、兄から自己の名を名乗る事を禁じられていたために、自己を森長水葵と名乗りつづけ、彼女の本名を知るのは、兄である水葵と、ロシアにいる家族だけだった。
家族は、まさか双子の兄・森長水葵が病院内で殺されずに生き残っていた事など知らずにいた。その為に、MMはあのМЭСАИА МУСОНであると信じつづけてはいたが、あの彼女のおちゃらけた性格で、あの悪魔として恐れられるMM像は浮かばなかったという。その為に、母はMMというのは、貴族には不吉な双子である片割れを医者に殺させた方の子供の亡霊であると思い込み、長年悩まされていた。
МЭСАИА МУСОН自体は、ロシアの一族の元には222歳ごろから帰ってくることもあったが、当然、兄は自分を捨てた親族を毛嫌いしていた為に、一度も屋敷に踏み入った事も無かった。
MMに国籍や出身国が無いという事は、一族から存在を完全に消された森長水葵の怒りから来る物であり、そういった物に絶対に囚われたくはないというプライドからだと思われる。くわえて、組織には実の父親と信じ続けて来た養父を殺され、日本の国籍も奪われた事も恨みのうちにはいっていると思われる。彼は至って愛国心や自国プライドが高く強いといえる。
その兄の気持ちを彼女は同情し易い性格の為に、全てを従ったと思われる。
彼女はモリモリ・モーミーという名(兄貴であるシビアな森長水葵の名前で名乗りつづけなければならなく、女の装いも許されない事へ対する不満で、モリナガ・ミズキから命名した仮名。)でギャングファミリーデスタントにスパイに入っては、社交仲間であり、組織元委員会メンバーだったリカー・M・レガントが統治している街に入り、情報を集めていた。ギャングが組織運営に関してなんらかの邪魔であった為と思われる。
彼女はDG・レガントとは18歳の頃から殺し屋として出会い、互いが惹かれあっていた。だが、警官との身分差から別れる。その後も一途に彼女は彼を思い続けていた。MMとして社交に出始め、事件時に再会したときはDG・レガント(旧姓・ガルド)は彼女の事を忘れていて、同署警官に思いを寄せていたために、モーションを掛けて来る彼女を避け続けていた。彼女はその女警官に嫉妬を覚える。
その事が引き金で、彼女は組織崩壊時に遂に深い嫉妬から女警官を狙うが、女警官はその後搬送され一命を取り留めさせた。彼女はその時から姿を晦まし始め、組織も兄が滅ぼした為に社交で生き始める。
その後出会ったゼファー・ガルレ・ソワイとの愛を育む一方、長年思い続けたDG・レガントの事を忘れられずに完全な二股を掛けていたが、遂にゼファーとの何かに囚われた関係に苦痛を感じ始めた彼女は、DG・レガントに助けを求め、世界中を逃げ回る。
そして、死刑実行員の手により死刑に処される。
推測だが、柱であった兄の自殺から1年足らずの内の事だと思われる。
6)周辺人物
まずは、MM、森長水葵、МЭСАИА МУСОНの犯罪歴を挙げる。
森長水葵は言うに言われぬ裏での顔が、LOGASTAR戦闘員コードネーム;シルバーウルフという殺し屋であった事実。
MMに関しては、某国女王を自殺へ導いた事、様々な自殺者映像を彼等に呼びかけ撮影編集し、商売にしていた悪質な犯罪。
МЭСАИА МУСОНに関しては森長水葵の影武者として殺し屋をしていた事実と、警官を誘拐狙撃した犯行による。
情状酌量がもし認められていた場合での、死刑を免れた終身刑になりうる可能性を考えてみる。
両人はLOGASTARの生き残りであり、現役で最前線を生きた情報の持ち主である事。
闇組織LOGASTARを滅亡に至らしめた名誉ある行動。
身内を組織に殺された事による精神的打撃からの強制的な殺し屋への転身。だが、その部分には両人自体があまり殺しを厭わなかった点で除外される。
兄からの強要で女性を演じる事が出来なかったМЭСАИА МУСОНが、女性として幸福を手にする被害者に極度の嫉妬を覚えずに入られなかった事。
いずれも、認められずに発見次第射殺の処置がとられた。
■MMの仲間■
Mr,SSS(最強のライバル同士であり、組織崩壊後も家族ぐるみで親交があった。)
ゼファー・ガルレ・ソワイ(メサイアの恋人であり、水葵の相談者であった。)
水天紫穂(推測・自殺から脳死状態が続いていて、目覚めたと思われる。)
■MM達の仲間だと疑われていた人物■
DG・レガント
MMと関係を持っていた事から、政府にMMの事を言わずにいた為に、彼もLOGASTARと関りがあり、政府警察を混乱に導いていたと思われていたが、実質的にはDG・レガントは軍隊を引き連れMMを追跡したリーダーであり、死刑命令を下され実刑に処した人物である。
DG・レガントに関しては、父であるジル・D・レガントがLOGASTAR創設・運営に大きく関与した点と、母であるリカー・M・レガントが後のスポンサー陣に納まった点と、従兄弟であるキャリライ・S・レガントも組織最後の委員会メンバーであった為に、有力な関係者だと思われていたものの、組織側とDG・レガントとの接点は無い。
フィスター・クリスティーナ・ジェーン
MMである森長水葵と関りがあったと思われる。
夫に賛同してMM事を政府に言わなかった事実のため。
特殊警察
大富豪や貴族達のジュニアが捜査官であり、主達が司令者や上層陣である特殊警察は、金持ち同士の足の引っ張り合いとも言われているのだが、実は権力者MMも人員の不明な特殊警察の上層だったのではないか、彼をメンバーは匿っているのかと思われていた。実際にその事実は無い。
■MMを裏切った人間■
没/ソーテンマイヤー・カッシュ(連盟副理事長)
理由推測・彼は政治家だった兄と連盟メンバーをシルバーウルフに暗殺されている。
没/ジェットを貸した貴族(匿名希望)
理由推測・政府警察からの尋問を恐れて。
没/若年層連盟メンバー
理由推測・MMは恐れられていた為。
■裏切ったと推測される人物■
水天宮亜紀羅(水天宮財閥団当主。)
理由・母である紫穂を狂わせた人物であるため。
だが、MMを尊敬していないわけでもなく、森長水葵に懐いていなかったわけでは無い。
■MM・LOGASTARを捜索していた機関■
FBI
CIA
国際警察
7)現存する写真・画像・音声
■現存する生前のMM映像・写真・動画■
■森長水葵■
●写真;
幼少期から少年期の父親や友人や週末、住んだ界隈でのアルバム。
卒業アルバムと友人達のアルバムの中。
組織内での紫穂、Mr,SSSやその姉など、紫穂の室内での写真。野外での写真。
●映像;
小学校での教員が撮影したビデオカメラ。
ミッション後に紫穂と遊んでいるスキューバダイビングなどの鮮やかな映像。
組織内でMr,SSSと口論している物や、紫穂とカード、チェス、ビリヤードをしているもの
眩しく自然の氾濫する美しい自宅城でくつろいでいる映像。
●雑誌;
入墨の雑誌6冊に載っている(顔は無い)
●モデル;
マッシュ・ドラークの香水、アクセサリー
●声;
自宅城での双子で歌っている唄。
妹に聴かせていた書籍。(妹の欠伸入り。)
■МЭСАИА МУСОН■
●写真;
幼少期から少女期の家族、貴族仲間。
エステやショッピング中やパーティー時や自宅やリゾート地での写真。
組織入り後の組織内での射撃場での姿や、元パートナーの男、仲間。
プロ後の紫穂、Mr,SSSとの写真。
自宅城内(水葵&МЭСАИА)やリゾート地での水葵の趣味であるカメラの中の彼女の写真。
名前の無い街で撮影された紫穂、ゼファー、Mr.SSS、街の女達や仲間の家族との写真。
指名手配書に挙げられた、レガントの古城でのレストルームでのゼファーと共に写った写真。
●映像;
幼少から少女時代のもの。パーティーや、友人との映画や、歌を唄っている物など。
組織内での映像は、紫穂の部屋でシャンデリア爆破。紫穂の部屋でスキューバダイビング。
紫穂の部屋でMr,SSSへのシャドー恨みつらみフェンシング。紫穂の唄う姿。共に唄う姿。
城で兄に追いかけ回されビリヤード台を投げつけられる映像。崇拝時初期段階での怪しい映像。2人で宴をしている映像。
●モデル;
マッシュ・ドラークの服飾モデル。
●声;
双子の歌。
兄との喧嘩内容の声。
メガヒッキーになっている兄を久々に見かけ、あんた城の珍獣になりかけてんじゃな~い?といったら、うるせえ珍獣メサメサ・ムームーと呼ばれた事への怒りから始まる兄妹喧嘩内容。(各所の監視カメラにも表れたり消えたりしている。逃げ回る彼女の姿が。)
兄へ対する不満暴露カセット(自室で隠れながらの行い)通算2257時間分日付入り。いじけた高いソプラノから、時々高くなるハスキーボイス、奔放そうな落ち着き払ったボルドーセクシー声へと月日と年齢を追う毎に変って行く。
その後、後半に行くに連れ、兄への心配の言葉が絶えず深刻に綴られて行く。(時々泣き声入り。)
■自宅城内監視カメラ映像■
人物;MM(双子・中には、どちらが兄でどちらが妹が完全に不明な物もあり)。使用人の男と女一人ずつ。ペットの猛獣一匹。黒髪の女、少年、少女、カーベル、ゼファー、Mr,SSS、紫穂。海賊達と海賊の少女。背の高い男。
■双子の現存する録音音声の歌■
・くつろぎの城内での歌唱(水葵&МЭСАИА)「あの子の髪に吹く風」
・貴方の手が(水葵&МЭСАИА)「貴方の手」
・酔いどれの歌唱(水葵&МЭСАИА)「ハミング」
・紫穂とゼファーへの愚痴(水葵&МЭСАИА)「貴方は……」
・哀しみのこだまする魂(МЭСАИА)「La Mia Vita」
・愛するゼファー(МЭСАИА)「愛するゼファー」
・咆哮(水葵)「琥珀の街」
8)現存する手書き
■現存するMMの書記・日記・スケジュール帳・料理ノート■
●森長水葵
(日記は日本語である。その他英語。彼はロシア人であるが、ロシア表記の文書は無い。)
自室;
何気ないメモ。紫穂の事を思う日記。(なのだろうが、Mr,SSSでなくば何て書いてあるのか不明な日本語。)
厨房;料理ノート
妹の自室パソコン内;自殺前に全てのMMデータバンクを彼女のパソコンに転送したらしい。緻密なスケジュールや研究内容、企業内容や依頼内容、金融情勢などが記載されている。
●МЭСАИА МУСОН(全てロシア語である。)
自室;
日常日記。
趣味団体をまとめたノートの数々。
何気ないメモ。
保管;
スケジュール帳
レストルーム;
城の珍獣モリモリ・モーミー(兄貴)の筋肉モリモリな図。
9)紫穂の画像と音声
水天紫穂(Miama Shiho/みあま しほ)
GBCとは、GreatBloodChildの略であり、水天一族最優良DNA保持者達の総称である。
彼女の声は基本的に透明で美しく高いが、見かけからは想像も出来ない意外に低く喋り通す場面もある。その時に彼女の芯に据わった頑固な心や、さばさばとした風が出る。
映像の中には、おしとやかな彼女にしては組織内でも見られない様な凶暴な面があるが、それは彼女自身がGBCゆえの体能力の制御不能と、ストレス、寂しさや病気の進行から来る落ち込んだ状態を紛らわせる空元気状態である。常に理性のある状態に入る。
■特殊警察内保存■
●紫穂の歌声;
・「見え無い貴方の心」(美しい海岸で)
・「sadistic love」から・咆哮(屋敷内ホールで)
●紫穂の映像;
リムジンに追い掛け回されドライバーをこてんぱにのす映像
監視官脅迫映像(外出先)
屋敷内での日本舞踊。お琴。茶道。日本料理。着付け。お唄。貝遊び。香道。ピアノ演奏。息子との映像。お化粧道具。美容用品説明。花道。扇子投げ。流鏑馬。弓道。乗馬。馬車で逃亡。お宮ミニ模型作り。お裁縫。和菓子造り。発声練習。覗いてしまったバスタイム(紫穂にメガボコされた血糊飛ぶ場面あり)。ストレッチ。森長の事を想う日記を書いている姿。病気の進行具合について語る映像。息子とお手玉、絵本、人形遊びをする映像。森長を想い泣く遠くの姿。
10)LOGASTARの崩壊・MMの破滅を生んだ関係
■森長水葵と水天紫穂■
水葵が13歳時点で、彼は少女紫穂に出会う。
きっかけは、紫穂が月に一度許されていた外出時の事である。河川敷で父から誕生日にもらった野球ボールを探していた水葵は、同じく落としてしまった拳銃を探していた紫穂の、その拳銃を見つけてしまう。
彼女の保護者は組織の子を見られた為に、水葵を組織へ連れて来る。その内に彼の身体能力に気付いた保護者達は、彼の様子を見始めていた。
その情報を掴んだ当時スポンサー陣委員会メンバーは、独断で水葵の父親を事故にみせかけ組織に入れさせる。
それは水葵が14歳の誕生日の事だった。彼は最後の父親からのプレゼントである黒鳳凰羽の小さなワッカピアスを常に耳に付けつづけていた事は、MMの社交時にも明らかである。
14歳の水葵はその後、2流戦闘員のステージで数名とパートナーを変え、2人目のパートナー、臣倉凱(OmikuraGai/おみくら がい)と生涯の友人となる。そのパートナーの姿は幾度か確認されている。
17歳になると、森長はプロ採用が決定し、新しいパートナーを与えられた人物が、紫穂であった。その時点では、互いが数年前に出会っていた事は記憶に無い。
彼等は紫穂の部屋に入り、切磋琢磨しながらも必然的に愛し合う様になる。その様相は徐々に健全さからかけ離れはじめ、仲の良い恋人関係から、邪悪な精神愛へと変って行く。
常にミッション時以外、彼等は室内から出ることが無くなり、ソファーに寄り添い合い包括しあっていた。司令者が室内に入ると常に静かに殺気立ち、一言も喋る事も無く、紫穂の様相も鋭さを増していく事と相反し、透明さも比例して上がっていった。
МЭСАИАは、水葵が紫穂と共に組織内で篭城していた時期は、組織に現れるわけには行かなかったので、その時期に趣味範囲のMMネットワークの倶楽部を深く濃密に広げて行ったようだ。
精神を切り詰めて行く事で愛情を起源の極限にまで押し上げて行き、互いを殺し合うことで最上の愛情を成就させようとするもので、それは互いが最上のスペシャリストをも超える神の領域に達した人で非ず瞬間に達した際に巻き起こる愛が故の殺意であったらしく、その精神も身体能力も殺意も愛情も局地を迎える時を待ち続けていた様だ。
だが、その時期を迎えるには、BGC、水天の血には限界があった。そして紫穂自身が殺しを少女時代から嫌がっていた部分が関係していた。
その愛情を終わらせた理由を、水葵は謎の殺し屋、WALSSに置く。彼女は組織内で生きて来た為に、ボスの血縁でもあり、戦闘員全てを把握していて、WALSSの事も知っていて、その男に身を任せた為だと思ったらしいが、事実は違った。
WALSSでもあったMr,SSSは謙虚な性格であり、仕える側の人間が主側の水天一族の人間には思いを寄せはしても決して想いを成就させる事は無かった。当初より、母代わりの保護者を病気で失っていた紫穂は、怒りをすべて訓練に向けていた姿は勇ましくも美しく、その純粋な部分に弾かれ始めていたWALSSであったが、彼女がその後、水葵と愛し合い始めると、見守る側に撤しつづけた。その事で、事実組織内での戦闘力がアップした為もある。
組織に父親を殺された恨みがある水葵を、プロ採用し、紫穂のパートナーにした時点で将来の破滅を生むのではと懸念されたが、それは現実のものとなる。
組織を去った紫穂を、徐々に体内が完全漂白され始め、臓器機能が完全停止していくという奇妙な病が襲い続ける。それは前例があり、彼女の保護者であった女性もかかり病死した魔の病気である。その究明を医師でもあるMr,SSSはドクターと共に急ぐものの、間に合う事は無かった。
紫穂が去って間もなく、委員会メンバーが水葵に命令を下す。紫穂を連れ戻せないのならば、彼女を暗殺しろという命令だったが、半ば彼からしたら望みどおりでもあった。殺し合いの誓いを立てていたからだ。
だが、実際彼女に自殺され、委員会に怒りを向け組織を崩壊。紫穂の周辺人物に怒りを覚えたまま生活を続け、その後数年にしてようやく、自分が破滅ではなく、彼女とのこれからを本当に進めなくなった為に怒りを感じているのだと徐々に気付いたようだ。
その頃には既に遅かったのだが、強制的だった組織方針上、水葵自身の宇宙破滅的観念を更に追い詰めさせ、精神の緊迫感を生み、通常の世界で会っていたならば、死ぬまで共に添い遂げただろう愛情も、組織という体制下に、殺しという憂鬱の中で互いが唯一の最上の求め合うものとして、屈折するわけではない生命本来のサバイバルが勝ってしまった事は否めない。
本能として、愛情とサバイバルのみに生きる生命体はそれで一生を終えるものであり、彼等は最も生命本来的であったともいえる。
■МЭСАИАとDG・レガント■
警察組織内でのDG・レガントは実に硬派で愛妻家であるが、その逆の一面も持っていた。決定的な優柔不断さと秘密主義者でえる部分が関係し、巡査だった19歳時点での殺し屋であったМЭСАИАとの出会いは別として、成人後のMMとの関係を政府に隠し続ける事となる。
当初は警官である身分上、自殺幇助事件を引き起こしたMMとの関係を避け続けたのだが、当人が魅力的な様でモーションを掛けつづける内に、恋仲に発展していったようだが、DG・レガントがМЭСАИАを邪険にし続けた事は変らない。
同情し易い性質をもつ彼は、女性を装えない事へのMMを気遣い始め、それと共に自分で性別不詳にした割に苦しんでいる心中を疑い始めていた。その内にも、本当にMMが男なのか女なのかが不明になりはじめてもいた。
МЭСАИАは彼を独占出来ない怒りから、遂に犯行に及んだ時期は、兄が組織を崩壊した時期であり、双子の心身状態は時に離れていても同調している事が窺える。
彼女がフィスター・クリスティーナ・ジェーンを狙撃した事で確固とした犯罪となる。
DG・レガントはその数年後、再びMMのモーションにあい関係を持ち始める事を、妻になったフィスターも心苦しい中を認めていたのは、彼女が頑として元から愛し合っていたのは自分であったという強みをおしつけて来る事と、MMには最終的には叶わなく夫が誘拐され続ける事で、たがが外れ始めてしまったが、許しているとはいえ、理性では夫の不倫に心を痛めていた。自分が撃たれた相手であり、しかも確固とした犯罪者と警官という身分は、決して追う追われるの関係も崩れる事が無い為に、夫自身が最終的に苦しく結果になる事を分かっていた為だ。それでも彼等は影で会う事をやめなかった。
最終的に、MMは社交にも現れなくなり、DG・レガントの古城パーティーに現れる。人員はМЭСАИА、ゼファー、生き返ったらしい紫穂、Mr,SSSの4名である。彼等は会場内を混乱に陥らせ、DG・レガントを挑発し、その時に張っていたFBIが捕らえようとするが、彼等を取り逃がす。その事で、完全に警察側の怒りを買い国際指名手配に踏み切った。
DG・レガントはCIA入りし、上司から今まで取り逃がし続けていたけじめとして、MMを捕らえた後の死刑実行を言い渡す。
男と信じられていた愛し合っていた女を殺す為に世界中をライフル片手に飛び回らなければならなかったが、それも自己の自業自得と思いながらも駆け回り、最終的にМЭСАИАを銃殺する事に至る。
彼は腹部を負傷した状態で発見された為に、激しく決闘しあったと思われたが、どうやら心中を目的としていたらしいと後のコンピュータ上で判明。包括した状態からMMの背に打ち込み、自己も深手を負ったが、彼だけが生き残った。
殺すに至った心情は、自己の名誉の為と言っても、ゼファーに対する深い嫉妬心、МЭСАИАがゼファーから逃れるために殺してくれと言った言葉、ゼファーがいながらも自分を弄んでくるМЭСАИАへの独占出来ない愛情の交差したものであり、その結果心中を図ったらしい。
既にMMが一度社交から失踪した時点で、水葵は死亡していると推測された為に、完全なるMMの破滅に至った。
■МЭСАИАとゼファー■
どうやら、運命で取り交わされた仲だったらしく、組織崩壊後に会った彼等は瞬時に惹かれあったと思われる。
元々МЭСАИАの性格は引っ張って行く性質で、ゼファーは腰を据える性格である。恋仲でもそれらの関係が保たれていたと思われる。
МЭСАИАが様々な場所にゼファーを連れまわし、強引について行き、ゼファー自身はМЭСАИА扮する水葵が男であると思い込んでいた為にずっと不信感を持ち「同性愛者かニューハーフか」と思いつづけていた。
彼女は相当しつこかった事と思う。その内に懐いてくる彼女と、鬱に入って相談を持ちかけてくる兄・水葵に混乱を来すようになり始めたゼファーは、2人を煩わしく思うようになり、避け始める。
МЭСАИАはそれも気にせずに会いに来ては女として関係を持ち、徐々に愛し始める。だが、ゼファーの不振な体機能には彼女の薄々気付き始めていた事と思う。
FBI調べでのゼファーの体機能は、実に奇特である。
真っ黒く粗悪なオイルが体内に流れていて、流血すると、劇薬でも投与したらしい硫酸の混じったその血液は物体を溶かす。その肌には触れただけで凶悪なバクテリアに一瞬にして冒され、刹那完全消滅させられる。そういった凶悪な見え無い廃棄ガスが染み出てでもいるのか、植物や動物などはゼファーが近づくと騒ぎ始める事も観測されている。子供も肌に痺れを来すようだ。
彼自身の声も棘があり、耳の鼓膜が破れそうな代物であるが、落ち着いて話せば微かに棘を発する程度で耳に痛みは走らない。口からの電磁波や超音波が発されていると思われる。
健全な時期のゼファーは触れると凍った様な肌である。その事体機能の粗悪さを常に体内冷却機で冷却し、バクテリアなどが働かなくしていたと思われる。触れてバクテリアがのさばっていた時期は機械にガタが来て、ロボットは故障していた時期と思われる。
健全時MAX状態のゼファーは、弾丸も体内で吸収し焼却する機能がある。それは、ナノ分子による急速な体機能補整のプログラムにあると思われる。
ゼファーは16歳で両親を殺害後、野望のため自殺し自己の体を殺人兵器に改造し、単独で生き続けているらしく、何年前からそのままの姿なのかは不明であるが、姿さえ変装で変えつづけ生きている。そこあたりから既に、彼の精神状態は極めて破壊すべき危険人物である。
そのゼファーの野望というものが、愛し合う女性を探し求める事であるが、その白羽の矢が立ったのが彼女だったようだ。
自分は不死身なのだが、相手はそうも行かないので、ずっと何年も同じ女を世紀を越え愛し続けては死で失いつづける彼の運命に当て嵌められたМЭСАИАが、ついにそれに窮屈さを覚えた事はいなめない。
その運命から早く逃れたいが為に、МЭСАИАはDG・レガントに助けを求めた様だ。
■結末■
国際指名手配犯となり、世界中を逃げ回っていた時点でも、世界中の貴族達が彼を匿い続けたが、一切人を心から信用せずに生きて来た彼が、最後に唯一最も信用してはならない貴族達に頼ったことにより、彼等によって売られた事で、居場所を悟られ死刑に処された。
恐れられたMMであったが、もしかしたら、殺されてもかのMMがまさか死ぬわけが無いと思った貴族達もいた事と思われる。
あのMMを売る事に最終的な判断を下した謎の人物がいるはずであり、それは、MMが指名手配され、大富豪連盟理事長を降りた後に理事長に就任した謎の人物がそうさせたのだと推測される。以前よりヴェールに包まれている大富豪連盟メンバーは謎であり、その決定を下した人間に含まれていた元理事長であり副理事長であったソーテンマイヤー・カッシュも、ゼファーに殺された裏切り者貴族達の中に含まれている為に、彼ではないと思われている。
その決定を下した人物は、誰もが逆らう事など出来なかった絶対的な存在MMに、相当の巨大な怨恨を持った人物とされているが、判別不能状態である。