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お嬢様 幼少期に攻略対象と出会う 4

ーーーー私はクローム・サジタリアと申します。

先ほど助力ありがとうございます。先ほどの戦いについて聞きたいことがあるのですが宜しいでしょうかーー


(こいつって確か・・・オーガスタの護衛騎士だったかしら?)


クローム・サジタリア

オーガスタ殿下の護衛騎士でゲームでも攻略対象の一人だ。

こいつも主人公と出会った時は、他人を拒絶していたまるで狂犬みたいなのだが、何度も接触してくる主人公にだんだん惹かれて、最後ハッピーエンドになると主人公を溺愛するようになる。

もちろん悪役令嬢であるアメリアは、主人公を陥れようとして失敗。クローム達によって悪事を暴かれ追放ルートになる。


因みに他人を拒絶するようになったのは今回の戦いで父親であるセバスが死んだのが切っ掛けである。


(父親も生きているのに、他にイベントとかありましたっけ・・・?)


考えても謎しかない。


「クローム殿、聞きたいこととはどのようなものでしょうか?」


フェイとアメリアに説教をしていたバエイが

クロームに尋ねる。


「今回の戦いについて、助けて頂いたのはなんですが、騎士として不意討ちを狙うとは卑劣だと思わなかったのですか?」


クロームがバエイ将軍の顔を見てはっきり言った。

バエイの顔を見るとポカンとして口が開けっぱなしで、アメリアはバエイの間抜け面を初めて見た。

多分、フェイも見たことがないと思う。


呆れているアメリア達に対しクロームは、真剣な顔だ。


(・・・何を言っているのだ?この(バカ)は・・・。)

呆れすぎて声もでない。


「戦いと言うのは、敵と正々堂々立ち向うものです。それをあの様な戦い方をして、騎士の誇りをなどないのですか?」


(こいつもか・・・。)

ーーーーカチン(怒)


こいつの言葉に怒りを感じた。

そのようなセリフを何度聞いたことか。

『戦いとは聖戦。正々堂々と行います。』

『策?そのようなもの必要ないない。戦って勝つ。それだけです。』

『負けたら?負けてもそれは誇りと思うでしょう。』

あぁ、それは領にいた前将軍達が言っていた言葉だ。

毎回負けてくるくせに口だけ出してくる。

そんな言葉にムカついて将軍から一兵士に落としてやった。

最初は反発をしていたが今では大人しく従ってくれるので結果的に良かったかもしれない。

一応、監視もつけている。


(この国のやり方だってことは分かるけど・・・。)


一対一で真正面から、剣と剣で戦う。それが常識である。子供でも知っていることだ。

アメリアだって幼いころから聞いてきた言葉。

でも・・・こんなに状況で助けたにも関わらず、堂々と言われると本気(マジ)でムカツク。


「止めなさい。クローム。」

「しかし、父親・・・。」


セバスはクロームの行動を止めようとした。

が、真面目に生きてきた性格なのか止まるはずかないだろう。


「父親は悔しくは無いのですか?我々の誇りを汚されたのですよ。」


ーーーーーープツンー。


アメリアの中で何かが弾けた。


「正々堂々と?騎士の誇り?・・・・・そんなものくそくらえですね?」


声をあらげる事などしない。

先に怒ってしまったら負けだ。

冷静沈着、現実を突きつけてこの男にウンともスンとも言わせないようにしてやる。


お嬢様との口論シーンです


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