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お嬢様 平穏に過ごす5 イーゼスside

クローム・サジタリア。

最初その名前を知ったのは、ナギサからの報告書からだ。

リアに突っかかってきた同い年の子供。

セイント王国の騎士らしく、リアに卑怯者だと言ったらしい。


『私は、あのガキは嫌いです。』


そう言って報告書を渡したナギサの顔を見ると眉間のシワがよっていた。

これは、あきらかに怒っている。

それと、受け取った報告書も若干シワになっていた。


『しょうがないよ。戦いは正々堂々だと言うのがこの国の考え方だ。俺だってナギサ達に会わなかったら、戦いは正々堂々だの同じ考えの人間になるよ。』

『しかし、命を助けてもらっておいて、お嬢様に文句をいうなど・・・。あのガキ、八つ裂きにしてやる。』

『問題になるから止めてくれ。』

『だったら問題が出ない様に、事故か病気として・・・。』

『それも止めろ。』

『・・・すみません。』


ナギサが言うと本気でやりそうだから怖い。

もし、クローム・サジタリアに出会うことになれば手を出すかもしれない。

・・かもではないな、絶対に手を出す。

後で、バエイにでも言っておこう。


その数年後。

今度は学園で本人を見た。

その時は流石、騎士の家系だと思っただけで、リアに突っかかってきたことなど忘れているのではないかと思っていた。

本当は殿下のお披露目の時にいたらしいのだが、俺は見なかった。

後々、聞いた所によると直ぐにその場所から去ったらしく、他の人達もクロームの姿などほとんど見ていないらしい。

なんでも、噂では突風のように走っていった令嬢を追いかけたとか言っていたが・・・まさかリアじゃないだろうか。

・・・あり得るな。

ドレス姿で走る令嬢などリアぐらいしか思い付かない。

もしそうであれば、まさかリアのことなどバレたのか?

クローム・サジタリア、警戒すべき相手だな。


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