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お嬢様 討伐する 6

「な・・・なんと言うことか・・。」

「盗賊がここに来たのか。」

「しかも、俺達を襲うはずだったッスね・・・。」


ロンに事の詳細を聞いたハロルド達は、ショックを受けていた。

それもそうだろう。

ロン達が来なければ、ハロルド達はこの場所に立っていなかったのだから。


「ロンといったかな・・・。礼を言おう、ありがとう。」


ハロルドがロンの前に右手をスッと出した。

握手をするつもりだろう。

ハロルドは、にこりと笑い一歩踏み出す。


「何のつもりでしょうか・・・。」

「何って・・・握手ですよ。」


ロンはハロルドに笑顔を見せているが、目が笑っていない。

ハロルドは、このロンが放つ冷たい空気を感じているのだろうか。

いや、気付いてはいないだろう。

ハロルドはニコニコと笑顔でいるのだから。

だがハロルド以外は、この冷たい空気を感じていた。


「共にセイント王国を守る騎士として、感謝の・・・」

「貴方達と一緒にしないで頂きたい。」

「なっ・・・なんだと!!」


ロンの言葉に反応をしたのはハロルドではない。

ジョンだ。

ハロルドとダリウスは、目を見開いたまま固まっていた。

イーゼスはロンの背中しか見えないが、雰囲気だけでわかる。


(ロンのやつ、本気で怒っているな・・・。)


イーゼスもロンの気持ちがわかる。

人々を守るのであるならば、学園の生徒をましてやオーガスタ殿下を守るのであれば、一番襲われやすい夜とかに何故、見張りをつけなかったのか。

アメリアの作戦や諜報部隊からの情報がなければ殺されていたかも知れないのに。

多分、ハロルド達は「今回は運が良かった。」それぐらいしか思わない。

セイント王国の騎士はそう言われてどう思うかわからないが、ヴィクトリア領の兵士達はこれを言われたら絶対に怒ると思う。

イーゼスもセイント王国の騎士ではないのだが今回の件について怒りがあった。

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