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お嬢様 罠を仕掛ける 7 クロームside

「足手纏いですか・・・。」

「はい。サジタリア様の戦力など必要ありません。」


セラにはっきりと言われて、ショックを受けた。

言い返そうとしても、なんて言おうとすればいいのだろうか。

もし、何かを言っても更に言われそうで、フェイの二の舞いになるかもしれない。


「そんなことない!クローム君は強いですよ!きっと皆さんの力になれると思います。」

「そんな気休めなんていりません。」

「気休めなんかじゃない!クローム君、もっと自分に自信をもってよ!貴方は国を守る騎士になるのでしょ?」

「貴女は愚かですね。」

「えっ??」


無表情のセラはさらに言葉を紡ぐ。


「サジタリア様は自分の力量を理解していると言うのに、他人である貴女は彼を死ねと言っているのですよ。」

「違う・・・そんなこと・・・」


マリアはセラに「そうではない。」とはっきり言うつもりだったが、言葉が出なかった。

怖くて声がだせない。

顔も引きつっている。

顔の前に両手をくんで体も縮こませてしまった。


「セラさん。」

「なんでしょうか、サジタリア様。」

「貴女方はこれから何を行うかまでは分かりません。ですが、殿下に危険が無いようにお願いしたいのです。」


フェイがいるから、恐らくは戦いがあるのだろうと予想はできる。

セラもただ者ではない。

だからこそ思う。

この人は、いやこの人達は守る方がいて、その人の為ならどんなことでもすると。

俺にも分かる。

だから、この願いも聞いてくれるだろう。

そう思った。


「ご心配には及びません。オーガスタ殿下の件も想定内です。」

「想定内って・・・。」

「サジタリア様、時間がありませんので行きましょう。」


セラがスタスタと進んでしまった。

クローム達は、セラとはぐれないようについていく。

森の中は暗く、どこへ向かっているのだか。

クローム達は暗い森の中で躓かないように歩くのが精一杯だと言うのに、セラは苦もなく歩く。


「お嬢様に連絡を。2名こちらで確保そのまま護衛を、作戦そのまま続行。」

クローム側はここでストップです。

次からは教会側に向きます。

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