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お嬢様 愚痴を聞く 2 イーゼスside

「あの!怒鳴りつけるなんて、酷いと思います!」

(は???何を言ってるのだ?)


大袈裟に勘違いをする令嬢。

これがマリアの第一印象だ。

自慢ではないが、俺は優秀に入ると思っている。

成績は幼いころから英才教育で勉強していたから成績は上位だし、剣術は化け物級の師匠と実戦級の訓練をしているので、そこそこは強い。

だからなのか、学園に入学をしてから他の生徒とかに質問とか相談を受けたりしていた。

もうリーダー的な扱いだな、これは。

そして学園に入学してから早数十日、いつの間にか派閥リーダーまでになってしまった。

ハッキリと言っておくが俺が作ったのではない。

周りが勝手に作ったのだからな。

俺はむしろ被害者だ。

何度も止めろって言っても聞かないし、逆に慈悲深いとか色々で余計、信者が増えそうだったので諦めました。

今は監督生として貴族のバカど・・・・いや、生徒達を問題なく平和な学園生活を送ってもらおうと日々頑張っている。

俺は地味に頑張っているばずなのに・・・。


「彼も一生懸命やっているのです。それを否定するなんて・・・」

「あっ・・・あの、誤解ですけど・・・」

「彼が可哀想です。」


何故か俺が悪い奴になっている。


******


監督生とは地味に忙しい。

まず、学園の生徒達の監督。

学園には貴族の他、商人や平民出身の生徒だっている。

貴族は貴族で格式などにはうるさいし、平民出身の人なんて集団で問題を起こす。

特に共用スペースであるテラスやロビーな場所は問題なんて日常茶飯事だ。

そのたびのに俺達が駆けつけて場を収めてきた。


次に金銭の管理。

管理と言ってもお金を扱うわけでもなく、生徒から申請をしたい物を確認し上にあげる様なことをしている。

確認の時点でダメだった物はその理由をまとめて上に提出しているので、個人贔屓が出来ないようにしている。

だって変だろ?

個人用の食器などを何故学園の金で払わないといけないのだ。

そんなもの個人で買え!国の金を使うな!

兎に角そんなくだらない申請が多かったので全て断ってやったら、直接俺に怒鳴り込みに来るやつとか襲撃も受けた気がする。

闇討ちなんて受けた事がないけど会ったりするのかな?

いや、でもそれは騎士道に反する行為だな。

まぁ、最初の一年間はつかみかかって来るやつとかいたけど、全て返り討ちにしてやった。

そんなこんなの一年が過ぎ、二年目に入った俺は相変わらす忙しい日々を送っていたのだ。


「貴方は人の優しさを知るべきです!」


行きなり出てきたかと思えば言うこと言ってそのまま去ってしまった少女。

確か、マリアとか言ったな。

全く俺が何をしたというのだ。

俺も一緒にいた生徒もポカンとするしかないじゃないか。


「イーゼス様・・・。彼女は何がしたかったのでしょうか?」

「・・・こっちが聞きたい。」


本当に聞きたいよ、まったく。

お兄様sideが続きます。

頑張れ!イーゼス!

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