第十話
今回で最終回です。
ちょっと、ほんのちょっとガールズラブかな?
あと、最終話のくせに短いです。
で、文章力がなんか低下しましたね。はい。
なんかスマン!
『あの日のことを覚えてるの?
お……み……が……ぃ……』
目がさめる。
今は何時……?
うそ!? 七時半!?
やば! 8時に面接だから、もう行かないとじゃん!
私は、『秘書』と言う仕事に就きたい。で、この子供の時からの
頭の良さを生かして頑張って面接合格するぞぉ!
**
「はい。どうぞ。入ってください」
美しい女の人が面接室の前で座って待っている私に声をかける。
扉を開く。
面接室だ。
「こんにちわ! えっと、か、香奈霧カレンです! 」
できるだけ笑顔で言う。
この前なんかで見たことある。
この、石油が半端なくて、貿易世界一(? )で、コーディネーターでもある、天才社長(女)は、
自分自ら一人一人秘書を見るらしい。
こ、この女の人がそうかぁ〜!
黒髮、美人、スベスベそうな肌。
このお方が、社長様でございますか……。
私が挨拶を終えたその途端に、
社長様はガタンと立ち上がる。
「面接は中止よ」
そう一言言い放つと、私の方へズンズンと歩いてきた。
ギュッ!
思い切り抱きつかれる。
まって、理解が追いつかない……。
なんで抱きついてくるの?
まってっ!
「うそでしょ!
嘘よ! なんで? なんで香奈霧が?
なんで? もう会えないと思った。
泣きそう。泣いちゃう!
会いたかった……っ! 」
だ……れ?
途端に頬にキスをされる。
「ちょっ、あぁんっ……!? 」
体がはねる。
気づいたら二人きりになっていた。
急いで体を引き離す。
「だ、誰!? なに!? 」
その人は、目を丸くして、
私にこう尋ねてきた。
「私の名前を知らない? 」
はぁ!?
知ってるに決まってるじゃあないか!
そんなことを思いながら、
その人の名前を言う。
「はぁ?
当たり前じゃないすか。
『押見蛾雷』さんでしょう?
すんごいとんでもない社長様なんだから、そのぐらい知ってますよ」
押見社長は、驚いた顔をして、
覚えてないの!? 、そう言う。
覚えてないって、なにが?
あなたと何処かでお会いしました?
「中学の時、イジメられてた。
ニューヨークで、おいてかれた。
しおりの時間が違くて、
みんなが帰ったあの日を忘れたの? 」
顔が、顔の色が変わっていっている気がする。
「う……そ……」
思い出した。
あの日、あの時、私があの学校を辞めた理由。
私がショックを受けた理由。
私が大泣きした理由っ!
私は泣いていた。
押見社長が、押見社長はあの時の押見さんだ。
なにも変わってない。
いつか大物になる、それが実現した。
おどろく。
おどろく。
とにかく驚く。
**
私は秘書になった。
天才社長の、押見さんの秘書に。
押見さんと、さらに仲が良くなった。
夜、酔った勢いで、
あんなことやそんなことをしている。
ま、そんなのは置いといて、
「押見さん、今日、会見をこの後の予定に入れています!
会場は〇〇です!
さぁ、行きましょうっ! 」
今日は押見さんの会見をこの後に控えている。
これからの意気込みとかを話すらしい。
この前、押見さんが考えた服が世界的に大流行して、石油でも儲かって、
それに、いいタイミングで貿易をしたらしい。
私にはよくわからない。
で、そのこととかを踏まえて、
会見らしい。
押見さんは、早々と準備を済ませ、
車を走らせた。
運転は佐々木さん(手伝い係的な人)で、当然私もついていく。
**
早速会見スタートだ。
「押見社長、今回のファッションの件については、どのようなことを思っていますか? 」
「はい。個人的にも、とても満足しているものだったので、とても満足できて、当然の結果と言えます」
こんな感じで、しばらく会見が進んだ。
当然とか、凄すぎでしょ。
押見さんは相変わらず真面目な顔で答えている。
「今後、どうして行きたいですか? 」
「もちろん、これからいろいろなことを成功につなげて行き、この世をこの国を発展させていけたらいいなと思っています」
「ありがとうございます。
では、こんなことを聞くのは失礼ですが、子供の頃こんなことをしたから社長になれたのかな? などということはあるのでしょうか」
「おそらく、
『聖神姫奈』という人物が、私をイジメてきたのが、耐久力を鍛える? ということにつながったのですかねー」
一瞬にして、その場が静まり返った。
こんなお話を読んでくださり、ありがとうございます!
途中で気づいたんです。
「あ、私にイジメの話は向いていない」
そう気づいてしまったんです。
でも、とにかく読んでくださった
数少ない方々、ありがとうございます!
今後とも、『クールホーク』をよろしくいたします!
長文失礼しました!




