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1.始まり
ん~これで大丈夫ですかね?
おほん、はじめまして。私は皆様の言うところの異世界の住人です。
まあ、信じなくてもいいです。
私が皆さんにこうやってお話する理由は簡単です。そちらの世界に興味があるんですよ。
それでですねこうやって異世界と交信する魔法を開発したんです。これでそちらの世界の情報を見放題なわけです。とは言え、こちらが一方的に見るのも悪いと思いこうやってそちらにも情報を分けようと思ったわけです。ああ、別に信じていただかなくても結構です。ただ私は語るだけですので。
えっ?魔法ですか、ああそちらには無いんでしたっけ?こちらにはあるんですよ。みなさんが言うところのファンタジーの世界という奴でしょうか。
まあ私の世界の話なんて皆さんからしたら面白くないかもしれませんが、他に何ができるわけでもないのでこれで我慢してください。
あとは……ああ、自己紹介がまだですね。そうですね……私の事は語り部とでも呼んでください。
まあ私の事なんてその程度の認識で大丈夫ですよ
では早速話していきましょうか、多くの思いが交錯するダンジョンの物語を。