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第2話 せんしの放浪

2035年

金属を求め、ダイバーシティへと足を踏み入れた少年、リョウキとハヤミチたち。

しかしそこは対人抹殺兵器「デズロイド」の要塞都市だった。

仲間を次々と殺され、絶望するリョウキの前に、ある戦士が颯爽と現れた。

「俺は壊し続ける。人のために!」

ライフルでデズロイドを貫き、ビルの貯水タンクを破壊した。

するとビルの銃撃が終わり、上部から爆発した。

こうして一つの要塞都市が、たった一人の鋼の戦士によって陥落された。

リョウキはただ呆然と見つめるだけだった。

ガチャ…ガチャ…

リョウキに近づいてきた。

「人間、名はなんと言う。」

実に人間らしくない口調で話しかけたのは、デズロイド…とは違い、人間型の無機的な黒いボディのロボットだった。

「早く名を教えてくれ。プログラムの都合上、ここから先に話題が進まない。」

「それより…あんたの型式は?」

「まず名を名乗れ。」

「…リョウキ。」

「…リョウキか。それではリョウキ。俺の型式番号はGH-2019-P だ。俺にとっての名前は、これだ。」

「…そう、そんじゃ…」

リョウキは逃げようとした。

「リョウキ、待つんだ。俺は先に口上で述べたとおり人のためのロボットだ。デズロイドたちを破壊するためのロボットだ。」

「…そう……そうだ!これからみんなを守るためにいろんなところを…」

「旅した。まだ1日だがな。」

ずっとくっつく気だ…


モンド様…ダイバーシティが陥落されました…それも…人でもなく…われわれデズロイドでもないのです…

デズロイドがモンドに通信していた。

…そうか、ただのロボットのようなものか。そんなもの気にするな。

モンド様…では戦闘データを送ります…

…うむ、まてコイツは!お前たちの遭遇したロボットをすぐに鹵獲せよ!

はい…


「GH-2019-P…だっけか。覚えにくいな…」

「GHでも良い。むしろそのように呼ばれる方が嬉しい。」

炎天下の中、瓦礫に腰掛けてリョウキとGHは話していた。

リョウキはなんだか楽しくなってきた。

現実のデズロイドから恐怖から抜け出せた気がした。

「んで、いつまでここにいるつもりなの?」

「ハッ…そうか!ではまた破壊しなければ。」

GHはバイクにまたがった。

「リョウキ。お前も一人だけでは死ぬ。身の安全を守るために俺についてこい。」

「ついてこいって…ハヤミチとソンガさんは?」

「生きているだろう。早くバイクにまたがれ。」

「何さ、熱反応とかでもしかして!」

「その機能はまだ実装されていない。勘だ。」

勘…?

ブゥゥゥゥン!

バイクが走り始めた。

ロボットに勘などあるのだろうか?

もしその機能があるなら熱反応機能なんて普通に実装されているはずだ。

もしかしたら仮面をつけた人なのではないか。

そんなことをリョウキは想像していた。


キキッーーーーッ!

「キャラバンだ。燃えているぞ。」

GHはブレーキをかけ、バイクから降りた。

キシュー…

デズロイドが人を襲っていた。

おそらく、デズロイドの破片がリンクしたのだろう。

「五体満足なのが1体。腕部もしくは脚部のないものが2体か。」

GHは銃口を空に向けて撃った。

「俺は壊し続ける。人間のために!」

口上を述べた後、GHはデズロイドに銃口を向けてわずか3秒の間でデズロイドの頭部を3体とも破壊した。

キシュー!…

1体が頭部を破壊されても動いた。

ズドン!ズドン!

2連発をかましてGHは破壊した。

ビュゥゥゥ…

風が吹いた。

ガダッ…

キャラバンから物音が聞こえた。

「ん?まだいるのか?」

GHはキャラバンの中に入った。

1台目にはドライバーが、2台目にはコックらしい者が、いずれも息絶えていた。

そして3台目…

「キャァァァァァァ!」

悲鳴が聞こえた。

「ちょっとGH!」


To be continued!



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