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第1話 こころとの遭遇

2020年

自分が人の上の存在と気がついたコンピューター「モンド」によってネットワークそのものとの戦い「世界(モンド)の夜明け」が始まった。

「モンド」はそのアクセス能力と生産力を用いて、対人抹殺兵器「デズロイド」を生産。人を圧倒させてから、15年が経った…


2035年

旧トーキョードームシティ

かつて高層ビルや巨大スタジアムが軒を連ねていたこのシティでは、ビルは形を維持できなくなり、スタジアムは天井が崩壊していた。

そんな…

そんなシティに黒いキャラバンがとまっていた。

3、4台ほどだろうか?

そこから人が出てきた。

「おい、あるか!」

「無い!もうここら辺は探し回ったじゃん。」

「ほんじゃ別のとこ行くぞ。」

彼らの探しているものは金属…

ビルの鉄骨や、デズロイドの破片など、あらゆるものから金属を集めていた。

「ソンガさん!さっさと別の場所行こう!」

「わかった。よし、さっさと乗ってけ。」

キャラバンのリーダー、ソンガは先頭車両のトラックのエンジンをかけてゆっくりと走り始めた。

「リョウキ!あそこに行くのか!」

「もうあそこしか金属は落っこちてないよここら辺じゃ!」

「しょうがねぇな…ドア開けとくからつかまっとけ!」

金属を探していた少年、リョウキ。

彼はキャラバンのドアにつかまり、そのまま入った。

キャラバンの中

彼の入った場所は物置。

今まで手に入った金属や、寝具など、生活に必要なものをこのキャラバンにのせていた。

リョウキはデズロイドの破片を手に取り、頭部を破壊した。

そこには私怨もあったが、「リンク」も防ぐためだった。

デズロイドは「モンド」のネットワークにより、頭部を中心にパーツと合体できる。

それを知る者にとっては日常だった。

リョウキは壊した頭部をじっと見た。

壊れていても動きそうな感じがした。

幼い時の体験がゾッと襲い掛かってきた…



キシュー…

ママ!…ママ!

…リョウキ!

ババババババババババババ!


ママ!



「おい、今日アタマ多いな。手伝うぜ。」

「あっハヤミチ…」

リョウキが雑用を担当しているならば、彼、ハヤミチは戦闘担当だった。

ハヤミチの他に、3人ほど戦闘担当の人がこのキャラバンの中にいる。

「そろそろダイバーシティに着く。どんな奴が出るかわからんからな。」

ダイバーシティ。

ハヤミチ曰くそこまで荒廃していないそうだ。

そんなところにデズロイドが隠れているかもしれない…

そのために、戦う者と武器は必要だった。


ダイバーシティ

ハヤミチの話だとかつてオダイバと呼ばれていたシティを、トーキョーオリンピックの際に旧ダイバーシティと同じ呼ばれ方になったそうだ。

ハヤミチは25歳。

彼が10歳の頃に「世界(モンド)の夜明け」が始まった。

それまでの「ネットワークがあった時代」を知っている世代なので、リョウキはよく話を聞いている。

「よっこらセフィロス。」

ハヤミチと仲間の3人はキャラバンから降りた。

「ビルの影に隠れてるかもしれないからな…気をつけろ。」

ハヤミチ達はライフルを構え四方の安全を確かめた。

GOOD

ハヤミチからサインを出された。

リョウキもキャラバンから出てきた。

それにしても綺麗だ。

やけにこざっぱりとしている。

ビルにヒビ一つ入っていないし、石畳も全く剥がされていない。

「ナイフお願いします。」

リョウキはコンクリートを剥ぎ取るためにナイフを借りた。

ガツン!ガツン!ガツン!ガツン!…

ボロッ…

いつものコンクリートとは違う感触がする。

削り具合や割れ方も何か違う。

そして、鉄骨の形状も…

有機的なデザインの施された鉄骨だった…

どこかで見覚えのあるデザインのコンセプトだった。

そう…

「ギャァァァ!」

キシュー…

ハヤミチの仲間の一人が悲鳴を上げ、悲鳴が途切れた。

「ということはここって…」

デズロイドの残骸で出来た、デズロイドのための要塞都市…

ビルのガラスから銃口が現れ、ショッピングモールからデズロイドが現れた。

バババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ!

一斉射撃が始まった。

他の仲間2人も撃たれてしまった。

「ハヤミチ!」

「お前はとっととキャラバンに戻れ!」

ハヤミチから怒鳴られリョウキはキャラバンに戻った。

しかし…

ドカーン!

デズロイドのバズーカが、キャラバンを木っ端微塵にした。

「ソンガさぁん!」

キャラバンの残骸を見たが、ソンガは姿も形も無かった。

バババババババババババババババババババババババババ!

「ウォォォォォォォォォォ!」


ブゥゥゥゥン!

その時だった。

風を切るようにバイクで誰か駆つけてきた。

そしてビルに囲まれた中で止まった。

バババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ!

普通なら跡形もなく無くなるはずなのにビクともし無い。

もしかしてロボット…いや、デズロイド?

しかし次の瞬間、それを覆すような行動に出た。

銃口が空を見上げて大きく鳴った。

ビルとデズロイドの銃撃が鳴り止んだ。

バァン!

空を見上げていた銃口がデズロイドのもとに向き、貫通した。

そしてこう言った。

「俺は壊し続ける。人間のために!」


To be contenued!

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