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ダブル・サイド  作者: 四宮 皇季
第一章 久遠ダンジョンマスターになる
4/39

2話・ダンジョンを作成しよう

 今回からダンジョンの作成に入ります。

 よろしくお願いします


 4月22日 本文の改稿をしました。

 

 「さてそれでは、迷宮の創造(ダンジョンクリエイト)に入ろうか。

 まずはコレ『迷宮核(ダンジョンコア)』を台座に設置してくれるか?

 設置する際には気を付けてくれ。お主の転生も同時に行うのでな」


 そう言われた久遠は注意して迷宮核(ダンジョンコア)に触れた。

 何とも形容しがたい感覚が流れてきている気がする。


 ゴトッ!!


 「うぐぅっ!!!?*+`?@$#”%&」


 身体中を電撃が走った気がする。痛みや痺れなどは一瞬で消え去った。


 「かなり痛かったぞ・・・」


 そういい、クランドールを睨み付ける。


 「そう忠告したはずだがな?覚悟が足らなかったのではないか?

 それはさておき、迷宮概要(ダンジョンステータス)を開いてみてくれ。発声・思考どちらでも構わんぞ」


 そう言われた久遠は念じてみた。



  ***のダンジョン


 迷宮難易度(ダンジョンレベル) LV1


 迷宮階層(フロア)  1/10   (作成フロア数/最大フロア数 初回のみ表示)


 迷宮支配者(ダンジョンマスター) クオン


 ダンジョンポイント 2000DP


 DP回復値   100/10000   (最低回復値/補正込みの回復値 初回のみ表示)


 DP保有量  2000/10000  (現在値/最大保有量)


 主要魔物(メインモンスター)  なし


 配下数   0体



 ・・・と以上の表示が出た。


 「なあクランドール。1日最大10000DPの回復もしかして壊れ(チート)か?」


 「そうだが?」


 それが何か?と言いたそうだ。そうしたのは俺だが・・・。


 「迷宮難易度(ダンジョンレベル)は上がりにくいが、LVUP毎に10000ずつ許容量が増えてゆく。

 迷宮難易度(ダンジョンレベル)がLV10になると保有量は無限になる。ほとんどの迷宮(ダンジョン)はLV3くらいで消えてしまっているのだがな・・・」


 「案外短期間で終わっているのか?・・・それとも迷宮難易度(ダンジョンレベル)が恐ろしく上がりにくいのか・・・?」


 久遠がその辺りのことを考えていると。


 「迷宮難易度(ダンジョンレベル)について考えておるな?それでは、迷宮難易度(ダンジョンレベル)についてだが次の要素で決まる」


 そう言いクランドールは指を立てた。


 「一つ目が”階層”基本的に深いほど強い。正確に言うなら、深くなるほど”入り口付近”の魔素(マナ)が薄くなる傾向がある。

 これに関しては理由があり、魔素(マナ)を生み出すのが”迷宮核(ダンジョンコア)”だからだ。それ故に深くなるほど入り口付近は弱くなる」


 「工夫で改善出来そうだな」というと頷かれた。


 「二つ目が”魔物の強さ(モンスターレベル)”になる。これに関しては、一概に”こう”と言えんのだ。下位種でも強ければ難易度は高く、上位種でも弱いと低くなる。

 この部分に関してはお主次第だ」


 「(トラップ)に関してはどんなのがあるんだ?」


 クランドールは首を傾げている。もしかするとその辺が原因かもしれない。

 久遠は話の流れを切り替えることにした。


 「迷宮(ダンジョン)の広さはどれくらいだ?」


 「迷宮核(ダンジョンコア)から生み出す魔素(マナ)が届く範囲が限界だが?」


 何とも役立たずな情報をくれた。

 その程度の知識・認識だからこそ失敗続きだったのだろう。


 「魔素(マナ)魔物(モンスター)活力源(エネルギー)になるのか?あと、魔物モンスターの増殖・自然発生はあるのか」


 「普通にあるぞ。ゴブリン・オーク・コボルトなんかはそちらの物語(話し)にある感じだ。だからこそ、結構討伐(駆除)され経験は多い。

 自然発生にかんしては、スライム・ウィプス・ゴーストなんかが有名だ」


 「そいつ等はやはり居たか」それは久遠の心の声だった。テンプレ乙。

 

 それはそうと迷宮(ダンジョン)を造りたい。


 「迷宮(ダンジョン)作成時に注意する事はあるのか?コスト的なこととか・・・」


 「ほとんどないぞ。ただ全ての作業でDP(ダンジョンポイント)を使うからDP(ダンジョンポイント)の消費はきちんと把握せんと、日毎の維持費でDP(ダンジョンポイント)が切れて消滅する可能性がある」


 「(もしもではなく、維持費(コスト)が原因でLV3以上に成長しないのではないのか?)

 LVが上がることによる、維持費(コスト)の増加はあるのか?」


 そこはやはり気になる。LVアップで増えていくとしたら、かなりやっかいだから。


 「そこは安心してくれ。50DPの消費につき1DPの維持費(コスト)になる。

 魔物(モンスター)1体で最低1DP、個室作成(ルームメイク)が50DPからとある程度決まっているから、計算はしやすいと思うぞ」


 それだと、2000DPだったら1950DP以内で作成したとして、維持費(コスト)は39DP位になる。

 まあ10000DPもある以上、それ相応の設備の充実に当てた方が良いだろう。

 まず、何から行うのかを考えよう。(実は、いろいろ確認している間に1日経ちました)


 「まず・・・範囲は5km×5kmで、”左手の法則”を活かせないように、ループ・隔離島型・落とし穴・天井の通風口・・・・・・・・・・」


 内訳は、1㎞四方100DPの2500DP・ループ100m範囲10本の200DP×10の2000DPでここまでで4500DP、残り5500DP。

 小部屋(5m×5m)50DP×5の250DPと大部屋(15m×15m)350DP×1にして、計5100DPで維持費(コスト)100DPだから使える分は4900DP。

 

 魔物(モンスター)は、スライム1DP×200の200DP。

 ウルフ10DP×雄10・雌10で200DP(ちなみに外は森らしいので、フォレストウルフ)、魔獣になる熊”ローベア”50DPをペアで100DP。

 一階層のボスとして、オーガ200DPを一体召喚して、現状の迷宮の主(表)(ダンジョンボス)を300DPのタイラントオーガ(オーガの派生種)にしよう。1000DP、あと必要なのは・・・。


 迷宮核ダンジョンコアの周辺1km四方は核支配領域コア・テリトリーで、DPは不要なようだ。

 ダンジョンボスの部屋として、20m×20mの大きな部屋(ボスルーム)を作ろう。拡張機能は要らないから外して・・・、200DPくらい削減出来て600DP。あとは、迷宮核安置所(コアルーム)に繋げてそこには『隠し扉』を設置・迷宮支配者(ダンジョンマスター)以外の通行不可設定をする。コレが以外と高く500DPもした。

 ここまでで、7200DPの144DPで残2656DP。次は、自分の生活スペースの確保かな。


 「クランドール、ヴェラリーズ(ここ)には温泉って存在するのか?」


 やはり日本人として温泉は外せない。在るなら造りたい!なくても別のものを造るが。


 「あるぞ。風呂に入る習慣こそないが、温泉自体はある」


 久遠のテンションはうなぎ登りだ。昇竜の如く!


 「風呂は超広く、大部屋で10m×20mくらいで手前10mは脱衣場、5mを洗い場・10m×5mを湯船にして・・・。効能は”自然治癒上昇・魔力回復速度上昇・美肌・保湿・状態異常回復”・・・・・・」


 久遠は徹底的に、温泉のかいぞ・・・いや、魔改造を行う。浴場だけで1500DPも使ったと言えば異常性が分かるだろう。維持費(コスト)も30DPになる。・・・残1126DP。

 

 「ふむ。こんなところでいいか」


 恐ろしいくらいに、やり遂げた男の顔をしている。


 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 クランドールには何も声に出せなかった。


 次に久遠は寝室の作成にかかった。中部屋(6m×6m)72DP、手前の2mをウォークインクローゼットにする。4m×6mの内4m×4mを超キングサイズのベッド300DPを購入。500DPの10DPで残1126。

 寝相が酷いのでこのくらいの大きさのベッドで寝たかったのだ。


 「こんなところか?一応の処は完成かな?残りは明日、回復してからだな。

 この状態で『確定』を押したら、実行されるのか?」ポチッと押す。



  合計9272DP・維持費(コスト)186DP 総計9458DP 残542DP


 

 こんな感じになった。実行したら、『ピロン♪ピロン♪』と音が鳴ったので、迷宮概要(ダンジョンステータス)を開いてみた。



  天災のダンジョン


 迷宮難易度(ダンジョンレベル)   LV3 ↑2UP


 迷宮階層(ダンジョンフロア)   2/30 ↑20UP


 迷宮支配者(ダンジョンマスター)   クオン


 ダンジョンポイント    1126DP


 DP回復値   300 ↑200UP/30000 ↑20000UP


 DP保有量   1126/30000 ↑20000UP


 主要魔物(メインモンスター) スライム200・フォレストウルフ10/10・ローベア1/1・オーガ1・タイランドオーガ1


 配下数   224



 となっていた。クランドールに確認した方がいいのだろうか?


 「クランドール、迷宮難易度ダンジョンレベルが上がったんだが。

 こんなに簡単に上がるものなのか?」


 「え?」って言う感じの表情になるクランドール。


 「お主はどんな構成にしたんだ!?」


 声をあげて、完成した迷宮(ダンジョン)の映像を覗きみる。


 「こんな感じだが?迷宮編成項目(ダンジョンリスト)に載っていたもので作成した(作った)だけだぞ?

 まあ、いろいろな”(トラップ)”や”魔物部屋(モンスターハウス)”を作成したくらいだが?」


 クランドール()ですら、(トラップ)の有用性を理解していなかったようだし、この世界(ヴェラリーズ)の住人にそういったものの知識は皆無立ったのだろう。

 (トラップ)を設置したとは現状の状態では言い切れないけどな。


 「なるほど・・・。この辺りの知識も失われて久しい。異世界の方からお主を召喚したのは、幸運だったのかもしれん・・・・・・。

 ラグドリーズに人族にとっては”災厄”としか言えんが・・・」


 「まあ、この程度で少しでも上がるなら、かなりありがたい。

 ところで、入り口付近を”フィールドダンジョン化”は出来ないのか?」


 「出来るが、かかるDPに対しての効果はかなり低くなるぞ?」


 「構わんさ。別に迷宮化(ダンジョン)として扱うわけではないから。

 迷宮(ダンジョン)内を”支配・管理”するのが、迷宮支配者(ダンジョンマスター)の仕事だ。なら話は簡単だろ?外のフィールドを迷宮(ダンジョン)の一部にしてしまえば”監視(・ ・)”対象に加えられるはずだ。

 そうなればいち早く、侵入者(冒険者)の発見が出来るはずだからな」


 クランドールは何度驚かされたのか、知識は小説(ラノベ)で得たものであるがこれほどの”差”があったとは思ってもいなかった。

 久遠の言葉は、実際のところはゲームやマンガから得た知識でもある。


 「あった」


 地表迷宮化(フィールドダンジョン)・・・迷宮(ダンジョン)の入り口のある地表を一種の 迷宮(ダンジョン)として扱う。支配できるものは、地面に接したものだけになるので”支配力”は弱い。

 迷宮(ダンジョン)化した地表は次のものを変更出来る。 草類・木類

 100m四方で5DP必要。地表にあるのもの変更には別途DPが必要。

 ちなみに、迷宮(ダンジョン)の入り口100m四方は迷宮(ダンジョン)となっている。



 ほしい情報が手に入った。200m四方(ダンジョンを含める)を迷宮(ダンジョン)化するのに必要なのは8区×5DPの40DPになる。だが、実用性を考えるとそれだけでは少々物足りない。

 なのでさらに100mほど範囲を広げる。24区×5DPの120DPにする。

 他になにかないかと探すと、”迷いの森”と言うものがあった。効果は単純で、『迷い易くなる』というものだ。

 効果としては低いので、200DP *勝手に増殖するので管理には気をつけてください。とある。



 反映すると、残215DPになった。これ以上今日の作業は無理だろう。

 そう判断するとクランドールと話のすり合わせを行って寝ようかな。

 誤字・脱字の報告よろしくお願いします。

 次回の投稿は1月20日の予定です。

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