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放課後と執事と大男
現在、学校が終わった後の放課後。
「なんで…なんでこうなった…?」
今、俺がいるのは花宮の大きな…大きすぎる位の屋敷だ。
正直一人で来たら迷子になる自信がある。
そして今、俺が着ているのは黒い…執事服だ。
「どうして俺はこんなものを着ているんですかね?」
「お昼に話した条件ですよ?」
「なんで俺が執事に?」
「お昼の分は働いて返して下されば良いと思いまして」
花宮はにこやかに答える。
「俺執事とかやったことないんだけど!?」
「大丈夫です、執事長のフレデリックが教えてくれますから」
ふと見ると、花宮の後ろには尋常じゃなく筋骨隆々とした大男が立っていた。
「お任せくださいお嬢様…私がこの小僧を一人前の漢にして差し上げましょう…!」
ちょっとフレデリックさん、後ろから『ゴゴゴゴゴ…』という音が聞こえてきそうなんですが…
「さて、さっさと行くぞ…小僧…!」
フレデリックさんは俺の襟をつかむとそのまま引きずってゆく。
「い…嫌だあああああああ!」
俺の悲痛な叫びはフレデリックさんには届かなかったようだ…




