3/10
朝と鬼と隣の女子
「オイコラ、鈴河ァ…」
…担任の宮谷先生が怒ってらっしゃる、それはもう鬼のように。
「あんた、これで遅刻何回目だと思ってる?」
「え…ええと…何回目でしょうね?アハハハハ…」
「笑ってんじゃねえぞコラァァァァァァァッ!!」
「すいまっせんしたあああああああっ!」
殴られる前に土下座をする。
この際、プライドも何もない。
「…チッ!座れ!」
俺は一番後ろの自分の席に座る。
宮谷先生…普段はおとなしく、綺麗な女性なんだけどな…
「陽、また追われてたのー?」
隣の席の女子、大鷹芽衣が話しかけてくる。
「ああ…朝からダッシュさせられてるよ…」
「転校してきてから毎日だっけ?」
「そうだよ、もう何日目かなんて分かんねえって…」
「大変だねー、にしてもあの宮谷先生を怒らせるなんて…」
「まあ…普段おとなしい先生なんだけどな…」
あそこまで先生を怒らせるのは俺ぐらいのものだろう。
まあ、元ヤンという話もあるのだが。
「っと、そんなこと話してる間に一時間目始まるよ」
「もうかよ…休む間もないな…」
そう言いつつ俺は授業準備を始めた。
また騒がしい一日が始まる。




