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推しが神様の世界に転生したのならば俺は……  作者: 大坂オレンジ
そんな世界に転生したら俺は誰にだって……
8/22

これは何と言うか、MCみたいなヤツ

 俺がたまりるの存在を知ったのは、彼女がメジャーデビューしてしばらく経った頃だ。どこかの店内放送で流れていた彼女の映像を見て、一目惚れしたのは今でも覚えている。こればかりは薄らいだ記憶の中でも鮮明だ。

 それに並ぶ思い出のひとつが、初の現地ライブ参加だろう。

 初めて入った会場はとにかく広く感じたし、ステージが近いのか遠いのかピンとこない席番、何かをすると必ずぶつかる連番との異常な距離感。

 開演してからは、慣れない手つきでペンライトを振り、コール&レスポンスもちょっとあやふやだったのが懐かしい。音源化されてない曲とかやったりとか、新参にしっかりと洗礼を与えていたなぁ。あんなの、どうやって予習しろっていうんだ。

 そういえば、その時披露されたのが、この教会のティマリール神像に模してある衣装だったっけ。この世界で初めて見かけたことを思うと、これも運命だったのか、なんてことも考えてしまう。 

 そして、はっきりと覚えているのは、新曲を披露する直前に彼女がマイクを握って叫んだ、俺たちへの煽り。

『みんなー! 愛してるよー!!』

 あの時の俺たちは、間違いなく、絶頂の中にいたのだ。

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