表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

1「終わりの丘」

風がやんだ。

目を開けると、知らない丘の上に立っていた。

夕焼けが街を染めている。

私の前で、三人の見知らぬ人が笑っていた。


「やっと終わったな」

「これでいいんだ」

「お疲れさま、セツナ」


言葉の意味は分からない。

でも、みんなの顔には涙と笑顔があった。 


誰かが私の肩を叩き、

もう片方の手で握手をしてくる。

 「これで、もう誰も迷わない」

私は何も答えられなかった。

何が終わったのか、誰が迷っていたのか、

そもそもこの人たちが誰なのか

――全部分からない。

でも、彼らの声は優しく、温かかった。


空の色が、少しずつ夜へと変わっていく。

私はその変化を見つめた。

それが、すべてだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ