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第34章

大切という言葉がある。

この言葉は物事を大事にするという言葉である。切という言葉は七+力で出来ておりそれは七の力である。七という数字は割り切れない。七は独立している。割り切れなかった数は小数となり無意識に破砕する。

人はいつからか服を着るようになった。これは不思議でも何でもないかもしれない。しかし現代の服は多様になりそれはペルソナとなった。ペルソナを被る際所謂、天から衣服が降りてくる。天には無限の衣服がありそれを着ることでそれは現代チックな演劇じみた衣装となる。無限の衣服を純粋な思惟で切り取ることで服が降りてくる。切ることで着ることができる。

七は菜々である。この言葉は純粋に人の名前となっているがこれは草木国土の自然が作り出す豊作物のことである。知っての通り自然が作り出すこの豊作物は衣服同様大地に無限に実る。展開したこれらを刈り取る際自然へと感謝を示すように「切る」と言うのである。これが大切ということである。

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ショッキングなものを見た後は集中は続かない。シロンがなぜ奴隷としてあそこにいたのか謎のままだった。今日はとりあえず家に帰ることにした。またパイサリートに来て気分を変えにくるつもりだ。カジノの雰囲気は分かったし道順も分かった。バスにはいろいろな種族がいて楽しかったし悪いことばかりだけではない。パイサリートの入口まで出てきたところで先程の奴隷の子どもたちがもう既にいないことに気づいた。掃除道具だけがそのまま置いてあった。奴隷を抱える社会というものはわからないものだ。奴隷を拒否し人権を与える国もあれば未だに奴隷を酷使する国も存在する。今日は色々考えることがあって疲れた。帰りのバスに乗ろうと待っていたところで後ろから声をかけられた。振り向けばさっき掃除をしていた子供だった。ラミアの女の子の奴隷だ。

「お兄さん。これ落としたよ」

ラミアの子はアレフの服を掴みながら教えてくれた。アレフが落とした家の鍵だった。確認するとポケットにはない。今落としたのだろう。ラミアの子供はそれだけ言うと嬉しそうに後ろを向いて走っていた。

奴隷といっても同じ生き物だろう。親切にも落とし物も教えてくれる。同じ親切心を持った同じ惑星に生きる種族だ。

ますますプラチスという国が抱える問題に気付かされた1日だった。今度パイサリートに来るときはあのラミアの女の子がまたいるのだろうか。

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