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第31章

プラチスでの生活は穏やかだった。この都市が内面に何を秘めているのかはわからない。おそらく恐ろしい側面も秘めているのだろうが外見からは何も問題がないように見える。

この都市プラチスに住んでいる人や種族のことを考える。しかし都市特有の科学的雰囲気と温泉や自然などの民族的側面を併せ持つこの都市の人々の暮らしを思えばそれはアスリートのようだった。少なくとも危険な組織が背後にいるとはどうしても思えない。しかし平和には必ずその背後に腐敗した権力構造という闇が控えているものである。

シロンという男が姿を消した。なぜ消えてしまったのかはわからない。置き手紙などの痕跡も残さなかった。謎が深い男だと思ったが同時に情が深いとも思ったのだったが検討違いだったのだろうか。

アレフは日常に戻っていた。少なくともその日常には上昇気流のような機運を持たせていた。それは修行のようである。停滞することはなく毎日が刷新の連続である。

しかし息抜きは必要である。この旅で何が得られるのかはわからない。元々それを探すために旅に出たとさえ言えるのだ。

息抜きはどこにしようと考えていたところいいところが見つかった。カジノである。

パイサリートという有名なカジノである。世界的にも名前が知られている。なにせこのカジノはその大きさが知られているだけでなくその産業の規模のシステム化により世界一の売上を上げているのだ。当然そういう場所であるからいろいろな種族の生き物が集まってくる。非常に楽しみになってきた。

現地についた。ここにはバスで来たのだがそのバスには実に多様な種族が乗っていた。

スライムから喋るマンドラゴラ、極めつけはワイバーンなどである。

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上座部には何も無い。紙もなければ机もない。衆生はそのことをよく知っている。机というのがキーである。例えば行基。確かに迫害などを受けてある程度衆生も評価している。しかしあくまで大乗の人であった。机もあった。ここでいう机は宗教的ワードと捉えるべきで教育を受ける環境があったと解するものである。もっと言えば上座部には土がない。力という言葉があるよう土がなければ立てないのである。我々は花を咲かせるべきである。それはどうでもいい花ではない。例えばアスファルトに咲く花は進化を得て咲いている。そこに土はないと考える。

大乗の国日本でいかに上座部を完成させるかは非常に困難な課題である。山に登るときどっこいしょうじょうと掛け声をして登るのが昔からの日本である。このどっこいは土来どっこいつまり土よ来いといって無意識の土を集めて力として登るのである。小乗しょうじょうは上座部のことなので山登りは本来心が立てないところに土を集めて光を生む修行である。花を咲かせることは人類にとって非常に有益である。

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