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第1章

歴史的にみて古くから閉ざされてきた国がある。ここは妖精たちが暮らすオーガッツという国。

各妖精たちは種族ごとに別れ組織に属して暮らしていた。その中にはヒューマン種もいる。ヒューマン種は知能が高く器用なため8種族いるオーガッツの中でも最も平均的だとされている。

主人公アレフはオーガッツ国のワタという村で育ち今もそこで仕事をしていた。

仕事の内容は店主の手伝いで宿屋をやっている店主はアレフの父親である。

ワタ村は小さな村である。基本的には親の職を継ぐ事が多いが何故か若者たちは皆木こりを目指している。そのため木こりの数が他の村よりも多い。それは多くの森がまだこのワタ村には残されているからだろう。

アレフには毎日簡単な仕事が割り振られていた。だが中にはきつい仕事もいくつかある。その一つが井戸への水くみである。兄弟のイルミが手伝ってくれるのを待って今日も水くみに出かけた。イルミは16歳であるアレフより1つ年上の兄である。イルミとは仲が良かった。しかし父親はイルミのことをアレフ以上にかわいがったのでアレフはヤキモチを焼いていた。だがそれはアレフの思い違いだろう。この家庭は悲劇的な家族ではなく普通の一般的な家庭である。父親は平等に兄弟たちを愛していた。イルミはアレフを同様に愛していたが同時にワタ村をとても愛していた。

ワタ村はワタの生産が盛んだった。そこからついた名前だった。昔の人がそうつけた。

ワタが盛んだと繊維業なども盛んとなる。繊維業から派生して人形などのワタを使う職人が増えた。

結果的に人形に妖精が宿り下界と天界の行き来が往来となった。

アレフの家は宿をやっていたから様々な人が来店した。いろんな種族の人だ。アレフはまだこの国のことしか知らない。外には大国ガーリッツや水の国オバスタンなど名前でしか聞いたことのない未知の世界が広がっている。そう思っていた。それは小さい頃からだ。だからアレフはいつか冒険にでることを夢みていた。イルミだけはそれを知っている。

イルミはそれを応援してくれた。だがイルミは一緒には冒険にでない。イルミはこのワタ村が好きだからだ。いつか冒険に出た時イルミは宝物の懐中時計をアレフに渡そうと考えていた。父親だけは反対するかもしれない。そんな時のことを考えてイルミは説得する練習や話を考えていた。

アレフのことは心配だ。だから兄であるイルミが隅々まで手を行き渡らせようとしていたわけだ。

後10日。10日以内に家を出よう。アレフは決めていた。そうなると職には一生懸命になる。最後のワタ村での職だ。今日もいろいろな種族の人が来店しては寛いでいく。

変わった人が来た。

メガネをかけた亜麻色の髪の女の子。細柄で華奢だ。何を見ているのかわからない。ミーフがついていた。ミーフというのはカーバンクルの妖精で妖精をつけているヒューマン種というのは珍しい。

その女の子はそのままいなくなってしまった。だが翌日にもやってきた。アレフは興味が湧いた。話しかけてみることにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鉱物というものの高級な成り立ちというものがある。王権は鉱物を好むがそれは広く波及することからそうなのである。卑金属に代表される金属は言ってみれば貴金属を生み出すための布石にすぎない。

王というものは王になる以前、必ずこの錬金術を以て現実世界の王に就くのだ。鉱物はMINERALだがMINEはその意味を辿れば地雷である。ある程度修行が続けば其の者の美は高くなり周囲と反応する。これが殆どの場合女性であるのだがここに王としての回避が起こるのである。回避は回卑として(ノタリコンして)卑金属を回り続ける。いずれ貴金属に昇華し成道となるのである。回避ばかりしていたおかげで回避じゃないパターンを知らなかった。ところがこの回避ではないパターンというのは単純でちょくであることに気付いたのである。回避しない場合というのは直進するしかない。よって女性達に配慮しメドューサのような状態となりながらも美を以て回避してきたような人物はちょくすることでとりあえずは進む。著すことができなければちょく(足踏みすること)することで前に進むのを待っているのである。

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