キマりきってる幽体離脱症
正しくありたかった
敷かれた道を外れるような事は
したくなかったさ
喪失感が散文的な悲哀をもたらし
生きている訳を
誰にともなく
聞き返したくなる
考えて考えても終わんないなら
いっそ
愛してしまおうか
俺じゃない
誰かさんがそう言う
気持ち悪くて吐いたもの全部戻す
なんだこれは
まるで宙に立ったような現実感だ
嗚呼
嘘だと言ってくれよ
知らず知らずのうちに
俺は服毒を繰り返していたみたい
もう自分の身体じゃない
意識が遠ざかる
まどろんだ曖昧な覚醒の最中
もう一人の誰かさんが
ニヤっと嗤った