夜のゴーヤチャンプル風丼
「えーっとじゃあとりあえず名前教えとくか まずは俺から、飯田創一ここの店主だ、これからよろしく お姉さんの名前は?」
これから何回か顔合わせるんだ名前位はは知っとかないとな
「飯田さんですね、はい、覚えました 私は堂面玲です」
玲ちゃんか、流石に初対面の子を名前で呼ぶのはまずいな、堂面ちゃんでいこう
「堂面ちゃんね、オッケー」
「堂面……ちゃん、ですか…」
あ、ちゃん付けで呼ぶのもまずかったな 癖なんだよな……
「あ、ちゃん付けはまずかったかな?ごめんごめん」
「いっいえ! 別に大丈夫なんですけど、名字をちゃん付けされるのに慣れてなくて…」
「ああ、なるほどねじゃあ堂面さんで」
「はい、そちらでお願いします」
危ない危ない、相手は大人の女性だ気を付けないと
「よし、お互い名前もわかった事だし、堂面さんお腹空いてる?店の味も知って貰いたいし簡単なもので良ければ作るよ」
「えっほんとですか!じゃあ、お願いしちゃおうかな」
「何か好きなメニューとかある?」
今ある食材を頭の中でざっと思い浮かべていく
肉は~一通り揃ってるよな、野菜は何があったかな?そんなことを考えてると
「好きなメニュー、ですか……何でも食べれますが……強いて言うなら丼物が好きですねレトルトだと乗せるだけで簡単に食べれるので!」
堂面さんさては料理苦手だな?
「丼、ね、どこかで飲んでたみたいだけど今から食べて食べきれる?」
「はいっ軽くしか食べてないのと ともちゃん運んでお腹空いてます!」
「オッケー、じゃあ丼物で作ろう」
「やった!」
さてなに作りますかね
まずは、厨房に戻り食材の確認から
うん、肉はやっぱり揃ってるな
玉ねぎ、じゃがいも、人参、セロリにニンニク
お、そういえばゴーヤも買ってたな
卵もある
パパっと作れるあれにしようか
使うのはゴーヤ、玉ねぎ、豚バラブロック、ニンニク、卵だ
ゴーヤをさっと洗い、半分に切ったら種とワタを取り除き5mm程の大きさにカットし塩と砂糖で和えておく
玉ねぎは薄めのくし切り、ニンニク一片をみじん切りにし、豚バラのブロックを小さめの一口大にカット
フライパンに少量の油を引き刻んだニンニクを入れ油に香りを移しながら豚肉も入れる、豚肉がカリっとしてきたら玉ねぎを加え更に炒める
玉ねぎがしんなりしてきたらゴーヤ、醤油、顆粒だし、少量の酒を加え、さっと混ぜたら蓋をし蒸し焼きに
一分程蒸してる間に卵を溶いてしまう
うんうん、蓋の隙間から漏れてくる香りが食欲をかきたてる
蓋を開けると堂面さんがいつの間にかカウンター席のほうからこちらを覗いていた
「気になる?」
俺が笑いながら問いかけると堂面さんは顔を赤くしている
「あ、えっと……えへへ……」
「もう少しで完成だから待っててくれな」
そういいながら溶き卵をフライパンに入れ卵とじにし熱々のご飯を丼に、上に具を盛り鰹節を振りかけたら
「はい、ゴーヤチャンプル風丼だよ 熱いから気を付けて」
ゴーヤが美味しい季節になってきましたね
この丼は作者が毎年家で作ってるものになります、美味しいので是非作ってみてください