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創作居酒屋「楽」  作者: ひろまつ
1/4

夜な夜な飲む男達

「旨い!」


「おし、次はこれ食ってみ」


季節は梅雨も終わり夏を感じ始めた初夏の21時頃、来月のオープンに向けて整理の終ってない店内でメニュー開発という名の飲みにいそしむ野郎が2人


「うおっ! そーちゃんこれ旨いよ! ビールにも合う! これはメニューに入れよう!」


答えるのは俺の学生時代からの友人カルタだ


「いやいや、カルタお前肉なら何でも旨いって言うだろ、それにこれは普通につまみ用に作っただけだよ」


俺は肉ならなんでもオッケーな肉食系(物理)な友人カルタに苦笑してしまう


「そんなことないって! そーちゃんだって旨いと思ったからこれ出してきたんしょ?」


「いや、そうだけどよ、仕込みの手間とか考えたらまあまあ大変なんだぞ?」


今、カルタに出したのはポルケッタというイタリアの料理だ、豚の三枚肉にスパイスを刷り込み、たこ糸で巻いて焼き固めた後オーブンでローストしたものだ、これを居酒屋の回転率で出すのはなかなかに手間だ、店にはそんな大きいオーブンはない

おおまかな作り方の説明をカルタにしてやると


「んー、じゃあツミッターに出てくるような炊飯器で簡単!ローストビーフみたい作るとかはどうよ?」


「あー、あれか、それなら鍋でも作れなくはないけどそれだとポルケッタになるのか……?」


パリッとしてるのが旨いわけだし…でも肉を三枚肉から普通のバラ肉に変えて出来上がった物をストックしておいて提供のときにフライパンで焼いて温めてやればいけるか……?

そんな事をぶつぶつと言いながら考えていると


「いけそう? なら入れちゃおうぜ! 大丈夫! 大丈夫! もし余ったら毎日引き取りに来るから!」


「お前なぁ……」


なにも考えてなさそうな友人に頭を痛くしながら男達の飲みはまだまだ続く





1時間もたった頃だろうか

カルタが電池が切れたように寝てしまった


「んぉぉ……まだ見ぬ肉がこんな所にぃ~」


「なんだよまだ見ぬ肉って……」


カルタを抱え奥の座敷に転がしておく

吐いてる訳でもないしまあ大丈夫だろう


「とりあえず明日休みって言ってたし放置しても大丈夫だろ、片付けて原価の計算でもするか……」


グラスに残ったビールを飲み干し片付けを始めようと思った所店の引き戸を開ける音が聞こえた

男主人公 

飯田創一 いいだそういち

(アダ名)飯田っち そーちゃん

20代後半

趣味

食べ歩き、料理、作ること全般

好物

食べ物全般、何でも飲むそうそう酔わない

苦手なもの

黒いあいつ

 

男主人公の友人

軽尾敬太郎 かるおけいたろう

(アダ名)主人公からはカルタ呼び けいた

創一と同い年

軽い、とにかく軽い

たまにまともなことを言うが詰めが甘い

好物

肉、粉もの、クラフトビール

苦手なもの

重たい雰囲気

趣味

女の子が好きそうなものの研究

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