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召還の儀会議

召還の儀まで書きたかったのですが、長くなりそうなので分けます。

読んでくれてる方、ありがとうございます。

召還の儀まではあっという間に過ぎていった。

怪我をした隊員達の休暇申請書に、増加する魔物討伐の依頼を緊急性が高い順に並べていく。

緊急事態に備えるため1部隊は王都に残しておく必要があるが団長率いる第1遠征隊は少なくともあと一月は帰ってこないし、第3遠征隊は休暇中の為、第2・4遠征隊で交代で遠征に向かってもらうことになる。

冒険者にも呼び掛けをして普段より高い報酬で依頼をだしているのだがそれでも追い付いていない。

どう対処しようかと頭を抱えていると、王城から召集がかかった。

召還の儀に対する会議なので参加しないわけにはいかない。


宿舎から王城は歩いて10分程だ。

きちんと塗装された道が繋がっている為、歩きやすい。

憂鬱な気分で会議室に到着すると入り口の警備騎士に剣を預ける。

王も参加する会議の為武器の持ち込みはできないのだ。


中に入ると全員揃っているようだった。

会議室は円形になっており一番奥に王、その隣に王子そして総師、魔術師長、第1騎士団団長と並び反対側には冒険者ギルド長や商業ギルド長、警備団団長が参加している。


「遅くなり申し訳ございません」

深く一礼する。


「良い、魔物が増えて忙しくしていると聞く。席につけ」


頭を上げ、第1騎士団団長の隣に座った。


「では、まずは召還の儀についての説明をしてよろしいでしょうか」

総師が周囲を見渡すと、皆頷く。

「我等が中央教会の記述によると大聖堂奥間にて魔方陣に一定以上魔力を注ぎ続けると異世界から少女が召還出来ると。そしてその少女は聖女となり魔物を消滅させ焦土と化した土地を癒す力を持つとありました」


「思ったより簡単に召還できるのだな」

ジオラルドの頭に過ったことを王子が呟いた。


「はい。しかし条件が満たされないと召喚には応じないともありました。」


「条件とは?」

王が腕を組み尋ねる。


「詳しくはわかりませんが、魔物の数が一定以上発生することだと予想しております。

そして今ならその条件を満たしているであろうという事とも。」


「一定以上とはどのぐらいなのだろうか」

今度は王子だ。


「記述が古くなっていることもあり詳しい数までは…ですが魔物が増え上位種が発生しだすと土地が焦土化して条件が満たされると記してありました。先日の第2騎士団の事もあり召還の儀が成功するのではと考えております」


「なるほど」

王子が頷いて王を見る。

うむ、と王が頷いて続きを促す。

「召還の儀は予定通り行うとして魔力を注ぎ続ける期間はどれぐらいになる?人員は?」


「それは私から」

魔術師長が手を上げた。

「期間はおそらく2時間程、私と総師が30分交代で後はそれぞれ4組で魔力量を見ながら交代していく形をとろうと思っております。

ですが緊急事態も想定されるため第1騎士団に協力をお願いしたい。私達の安全の確保及びに魔力が足りなかった場合に備えて」


その言葉に第1騎士団団長が頷く

「喜んで協力しましょう」


その後の会議の末、冒険者ギルドと商業ギルドから魔物増加により発生した問題の報告があり遠征隊をなるべく早く派遣せよという王からのありがたいお言葉と補償金の話し合いを行い、

召還された聖女は混乱しているだろうから王子が別室にて説明を行うという決定をして終了した。


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