表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/44

食堂へ

新人騎士を訓練生に変更しています

「ここが食堂だ」

医務室や武器庫と同じ階

廊下を左に進むとすぐ食堂だ

どうやらここが1階らしい


ジオラルドが階段を下りながら宿舎の説明をしてくれたのだ


1階には他に食料倉庫やお風呂等があり、2階、3階は隊員達の部屋

私がいたのが4階でジオさんの部屋や図書室、執務室があるらしい


食堂の扉は両開きになっており、中からはざわざわと男達の話す声が聞こえてくる


ジオラルドが片手に柚子を抱え直し扉を開けた


すると30人ほどの鎧を着た男達が一斉に立ち上がり頭を下げる

「「お疲れ様です!」」


あまりに迫力のある光景と声にびくっと体が跳ねた


「待たせてすまない。各自食事を始めてくれ」

ジオラルドは驚いた様子もなく食堂に入っていく

食堂には幅の広い大きな長机が等間隔で7つ並んでおり、机の左右に10脚ずつ木の椅子が置いてある

左側にはバーカウンタがあり、奥には長机の上に寸胴が4つと大きなトレーに無造作に置かれたパンの様なもの、その隣には茶色の何かが積み上げられていた

バイキング形式のようで、隊員達は小さなトレーの上に食物を取っていく


「柚子ちゃんおはよう」

「今日も小さいな」

「よく眠れたみたいだな」

昨日私を探してくれた隊員達が笑顔で柚子に手を降り声をかける

ペコリと頭を下げて答えた


「副団長が子どもを抱えてる…」

「本当に宿舎に子どもがいるぞ…」

と驚愕の顔をジオラルドと柚子に向けている人達の方は見覚えがない


柚子の視線の先を見たジオラルドが

「あのもの達は訓練生だ。ほとんどの者が通いで来ている」

と説明してくれた


「副団長!柚子ちゃん!こっちこっち」

小柄で刈り上げられた金髪、茶色の目をした隊員が笑顔で手を招いている


ジオラルドが近づくと、その隊員はクッションの乗った椅子を後ろに引いてくれた

「柚子ちゃんはここ!これで届くかな?」

他の椅子にはクッションは乗っていないので柚子のために用意してくれたのだろう

ジオラルドはクッションの上に柚子を座らせると椅子を前に引く


少し机が高いけどなんとか食事が出来そうだ

「ありがとうございます。…えっと」

そういえばこの人の名前を聞いていなかった


「俺はベリル。一応第2遠征隊隊長だよ」

ニカッと笑うと柚子の頭を撫でる


「ベリルさん、ありがとうございます」

ベリルの笑顔につられて柚子も笑顔で返す


「ベリルでいいよ!柚子ちゃんと副団長の食事持ってくるね!」

と言うと素早い動きで行ってしまった


「私も行ってくる。柚子は待っていなさい」

ジオラルドもベリルに続く


ベリルさんってなんだか人懐っこそうで気が利く感じだな

癒し系っぽいし…モテそう


床に付かない足が落ち着かず、ふらふら揺らして待っていると、なんだか色んな所から視線を感じる

何だろう?と周りを見ると隊長達が凄い勢いで食事をしながらチラチラ柚子を見ている


私何か変かな?

顔はちゃんと洗ったんだけど…

もしかして服!?


自分の服を見下ろしてみる

起きると枕元に小さな服が置いてあったので着替えたのだ

淡いピンクの袖と襟、裾にフリルがついている柔らかい生地のシャツ、鮮やかなオレンジの生地に赤い刺繍が施されているふわりとした膝下丈のスカートだ


ボタンは……かけ違えてない

服が可愛すぎて似合ってないのかな

そう考えて少し落ち込んだ


ちなみに下着もちゃんと履いている

誰が持ってきてくれたんだろう?もしかしてジオさん?

いやいや、そんな訳ないか


考えているうちにベリルが戻ってきた


「どうしたの?不安そうな顔して」

ベリルは小首をかしげて柚子の前に食事を乗せたトレーを置き、隣に腰かけた


「なんだか視線を感じて…ベリルさん、私、服が似合ってないのかも…」


しょんぼりした柚子を見てベリルは声を出して笑った

「そんな訳ないじゃん!皆柚子ちゃんが可愛いから見てるんだよ。

明らかに話しかけたそうにそわそわしてるし、隣に座った俺を羨ましそうに見てる」


そう…なのかな?

言っていることがよく理解出来ないけど似合ってない訳じゃないならいいや


そう思いベリルを見上げると急に笑顔を消して顔を近づけてきた

「えっ?ベリルさん?」


何か怒らせるようなことした!?


「柚子ちゃん。ベリル、だよ?」


「はい。お名前はさっき聞きました。ベリルさん」

何を言われているか分からずきょとんとする


「さん、はいらないよ。」

笑顔にはなったが目が笑ってない!


「えっあのっでも…」

男の人を呼び捨てなんてしたことないよ!

助けを求めて視線を反らすが他の隊長達はおろおろしてるだけだし、ジオラルドはまだ戻ってこない


「いいから呼んで?」

頭を捕まれて視線を無理矢理戻された

目線の鋭さに気圧されて、蛇に睨まれたカエルになった気分だ


「ベリル」

小さな声で呟く


「ん?聞こえないなぁ」


だから笑顔が怖いよ!


「ベリル!」

半ば叫ぶように名前を呼ぶ


ベリルは満足そうに

「良くできました」とまた人懐っこい笑顔に戻って頭を撫でた



全然癒し系じゃない!騙された!


頭を抱えているとジオラルドが漸く戻ってきた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 作者には申し訳ないが『第2騎士団員、Guilty』 やっぱり前回のサブタイ『ロリコンの目覚めBy第2騎士団員』今回は『ロリコン食堂へ』だなw 見守るにしても行き過ぎぃ
2020/01/22 18:17 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ