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いわし雲は羽ばたいていた

作者: 天透 奎

空を見ていた。

青い空に

まばらな雲があったから。

いわし雲だね、と

君に話してみるんだ。


鳥に見えると君は言った

名前と全く異なる比喩だ。

あれが体で、あれが翼

だとしたら、なんて大きい翼だろうね。

嗚呼、僕も見たいな

青空に飛ぶ大きな鳥を、その翼を。

とても見たくて仕方ない

君が見たのだから。


君が隣からいなくなった時

もう一度空を見て。

嗚呼

確かにそこにいた。

いわし雲は羽ばたいていた


でもね、君がいなければ。

これはただの雲なんだよ

君が羽ばたきを見なければ

ここに鳥などいなかった。


君を愛する僕がいなければ

ここに鳥などいなかった。


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