閑話の小ネタ集②
Q1.ミオとトッポはどちらの方がたくさん食べるんですか?
「実はトッポ、もともと小食なのです。でも美味しい物いっぱい食べたいし、試作品をどんどん味見をして開発していきたいし、勉強で外食もしたいし……で、一日に何回も、ずっと食べてるうちに、お腹の中も外も大きくなっちゃったの。しゅーん」
「まあトッポは見た目通りというか、一般的な、『すごくよく食べる男性』という感じですね。十七歳のトマスや、旦那様も大柄でよく食べる方なので、その1.5倍程度でしょうか」
「一度にいっぱいというか、一日中だらだら食べてるかんじ。それで言うと、やっぱりミオ様の方が異次元で、一度に食べる量が多いよね。大食いチャレンジメニューも連戦連勝だし、トッポ、ミオ様から『おなかいっぱい』って聞いたことがないし」
「なったことないですからね」
A.ミオのほうが食べます。量的には、テレビ番組に出てくる爆食タレントで想像してもらえれば。
Q2.ルイフォン様の『カエルの件』ってなんですか?
「あれは……十四歳くらいか、寮で同室だったときだ。俺は動物が好きだという話をして、馬とかじゃなく室内で飼える動物が欲しいなあと話した。できれば抱いて寝られるような可愛いペットを」
「それで僕は言ったのさ! うちのポチがもうじき子供を生むから、春休みに届けてあげるよって!」
「正直とても楽しみにしていた……。しかし、届いたのは、タライに入ったオタマジャクシだったんだ……」
「僕、犬や猫だとは言ってないよ。それにキュロス君、結局可愛がって育ててたじゃないか」
「ああ、まあ、生き物だからな……。しかし夏が近くなるうち、オタマジャクシ達はみんな足が生えて……。夏休みに帰省したら、みんな、窓から逃げ出してしまってたんだ…………」
「いつまでも引きずるなよ、僕だって謝っただろ。さすがに、全部のオタマを個体識別して名前まで付けるとは思ってなかったんだよ」
A.いつものタチの悪いイタズラでした。
Q3. アナスタジアの料理は何故マズい?
「何故ってそりゃぁ、教えてもらったことも、やったことも無かったからだけど。それでもあたし、最低限の知識はあるのよ。料理ってのは食材を煮たり焼いたりするもので、生だとお腹壊したりして危ないって」
「それで念のためにと煮すぎたり焼きすぎたりして、丸焦げ状態になってしまうのですね。それほど食べるひとのことを思ってくださるなんて、お姉様は本当にお優しいわ」
「水が熱くなったらお湯になるのも知ってるわ。だからちゃんと、ポットが熱々になるまで待ってたもの」
「お姉様は賢いです。現場の状況を見て判断したらそうなりますものね。外側の鉄よりも中の水はあとから温まるなんて、知識が無ければ分かりませんし」
「味見って……何? 食事時間の前に、台所でつまみ食いしろってこと? ……わたくし、そんな品のないことはできかねますわ……」
「さすがお姉様、いじらしい!」
「……君たち姉妹とも、この会話は本気でしてるのか?」
A.そのうち上手くなるんじゃないですかね。
明日、本編の更新をします!




